今年80歳を迎える
気心の知れたメンバーとともにツアーも敢行していて
今なお盛んに音楽活動を続けています。
今回はそんなブライアンの
企画色が前面に出たアルバムをいくつか。
Love Is Here To Stay
2010年発表の
”Reimagines Gershwin”
かのガーシュインの有名曲を時にムーディーに、
あるいはビーチボーイズ風にアレンジしたりと
話題を呼んだ作品でした。
A Dream Is a Wish Your Heart Makes
海に沈む夕陽が
ミッキーのシルエットになっているジャケが可愛い
翌2011年の " In The Key Of Disney” では
ディズニー映画のお馴染み曲を収録。
この2枚は、どちらも軽くサラリと聴き流せる仕上がりです。
さて自身が、ポピュラーミュージック全般で
一二を争うコンポーザーでもあるブライアン。
過去の自作をカバーしたのが
昨年発表された ”At My Piano”
ボーカルは一切無く、全曲ピアノソロによる演奏です。
You Still Believe In Me
最初に聴いたときは正直?で。
教則本をそのまま弾いている小学生のような・・・
なんかオルゴールのようにも感じられるし。
ブライの基本はブギウギですから
もっと元気なプレイも耳にしたかったなあと。
ところがこれはなかなか細部に拘った箇所があって
非常によく知られている
~ブライ自身もそれこそ何千回と弾いてきたであろう曲でも
微妙に音の重ね方やメロディーが違うところがあるんですね。
それも無理にオリジナルをひん曲げたような解釈でなく
よく聴かないと気付かないんですが
数十年も前の曲に新たな息吹を加えてるんです。
I Just Wasn't Made For These Times
リスナーを心地よいまどろみの世界に誘いつつ
絶えぬ創造性が感じられる
(実に地味ではありますけれど)
良作ですね。
出来れば、次作はしかし
ボーカル入りを期待しております・・・