バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

人気メンバーが去った後も、いぶし銀の歌声が素晴らしい~ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ

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Harold Melvin & The Blue Notes

 

グループ結成が1950年代という

超ベテラングループ。

しばらく大きなヒットに恵まれなかったのですが

1970年に新メンバー(テディ・ペンダーグラス)が

加入、この人がリードボーカルを取るようになってから

人気が爆発しました。

 

The Love I Lost

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まさに王道のフィラデルフィアサウンドですね。

 

ところがテディは人気絶頂の76年に

ソロ活動に乗り出します。

またテディ以外のメンバーもそれに続き、グループは存続の危機に。

リーダーのハロルドはリクルートを行って顔ぶれを一新

&レコード会社も移籍して活動を継続。

 

Reaching For The World

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新リード(デヴィッド・エヴォ/映像では右から2番目)も実力がありますし

ハロルド自身(右端)深みのある歌声で

私の耳にはむしろ魅力が増しているような気がするのですが

商業的には大きく下降していきます。

(独立したテディは引き続き大ヒット連発)

 

結局、80年代中頃を最後に新譜の発表が途絶えてしまうのですが

この時代のアルバムには良い曲が多いんですね。

 

Where's The Concern For The People

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この曲もそうですけれど、ブルーノーツは

社会的メッセージを含んだ作品が多いのも特徴。

ハロルド・メルヴィンはプロデューサー&コンポーザーとしても

大変に優秀な人で、もっともっと評価されるべき

偉大なるソウルマンだと思うのですよ。

(1997年に他界、テディは2010年、デヴィッドも1993年に亡くなっています)

 

スティービー・ワンダーマービン・ゲイカーティス・メイフィールド

モーリス・ホワイトダニー・ハサウェイらのビッグネームに

勝るとも劣らない、その40年超のSOUL SPIRIT に Applause !

 

Where There's A Will, There's A Way

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Harold Melvin (1939-1997)