J・リー・トンプソン監督の1964年作品ですが
スタッフ&キャストに超豪華な顔ぶれが揃っています。
脚本に数々の名作を産み出したアドルフ・グリーン&ベティ・コムデン
音楽にネルソン・リドル(フランク・シナトラやナット・キング・コールの編曲)
衣装デザインがオードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーで有名なイーディス・ヘッド
主演のシャーリーのパートナー陣がこれまた凄くて
はて、なんで相手が次々入れ替わってしまうかというと
死んじゃうんですね、男がみんな。
別にシャーリーと出会って不幸になる~シャーリーが悪女ということではなく
逆に調子が良くなるんです。
運がつき過ぎちゃって命を落とす羽目になる。
で、シャーリーはいつも一人になってしまうという
ちょっと珍しい展開です。
ヒネリが効いてますね。
あと、シャーリーの衣装替えが半端ないです。
数十回、チェンジしてますね。
(劇中劇のようなシーンが差し込んであることもあり、とっかえひっかえ状態)
かなり露出度が高いものも多く、セミヌードのシーンもあり。
ジーン・ケリーのパートでは期待通り、二人のダンスシーンが
充分に楽しめます。
最終的には(死ななかった)ディーン・マーティンと
ハッピーエンドを迎えるのですが
ディーンがトラクターで読みふけっているのは
ヘンリー・デイヴィッド・ソローの著作ですね。
虚飾に満ちた都会の生活には興味が無い
ただ自然に囲まれたシンプルな生活を送りたかった
というシャーリーの夢が叶ったのでした。
めでたしめでたし・・・
しかし男が何人も死んでいるわけですが。
(嫌な奴ということでなく、むしろ皆善人)
全編ドタバタの一大コメディ映画ですけれど
考えてみると、ブラックな内容でもあります。
ちなみに邦題が
”何という行き方!”
という、ちょっと変な訳になっていますが
ニュアンス的には
「なんてまあ!」みたいな感じでしょうかね。
What A Way To Go! Trailer