バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

衝撃 数十年ぶりのカラオケナイト・イン・バンコク

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その日は結構、歩いていまして。

スカイトレインの駅でいうと3~4駅区間ぐらい。

でちょっと休憩したいなと。

繁華街は過ぎてしまっているので、あまり飲食店が無いんですね。

ふと目に留まったカウンターバー(のように見えた)

に入って、ビールを一杯注文しました。

 

あらっ、なんか(自分にとっては)違和感が。

そこはですね、カラオケバー(スナック)だったんですね。

音楽を聴く、音楽が流れてる

のではなくて、お客が歌うのが前提という。

 

で一定の料金を払うと

あとは歌い放題なんだそうです。

何時間(何曲)でも。

 

あっ、私はですね

カラオケ嫌いなんですね。

プロでない人の歌をなんで聴かなきゃいけないの?

プロでない自分がなんで人前で歌うの?

恥ずかしいじゃないの・・・

という捉え方をしてしまうんで。

 

でね、場違いかと思ったんですが

他にお客さん、居なかったんです。

なので少し居て退散すればいいかなと。

もうドリンク注文してしまってますし。

 

そしたらですね、その後

ドドドッと次々お客さんがやってきて

いきなり満席状態。

 

カラオケ好きな在タイ日本人かって?

いやー、そうじゃなかったんですね。

全てのお客さんの国籍が違ったんですよ。

 

英語が流暢なマレーシア(クアラルンプール)から来たという

3人組の女性グループ。

日本に3年居たという日本語ペラペラのアメリカ人。

物腰静かな英国人(withタイ人パートナー)。

(おそらく)シンガポール人の男性2人。

20代後半かと思われるタイ人男性・・・

 

でね、そこからリクエストの嵐。

自分が歌いたい曲を我先にと予約しているんです。

皆さん。

 

Dancing Queen  ABBA

www.youtube.com

 

マレーシア女性が先陣を切って歌い始めます。

(この時点で既に着席でなく、立っている)

 

うー、なんてベタな選曲なんだろう。

これ、(私が時々行く”音楽を聴く”タイプのバー)で流したら

顰蹙ものだよなー

なんて思っていたら、

私以外のお客が揃って大合唱!

 

マジっすか?

皆、もう楽しくて仕方がない顔なんですね。

HAPPY HAPPY

今夜は最高と。

 

で次はタイ人青年の番。

 

New York , New York    FRANK SINATRA

www.youtube.com

 

おいおい、いつの曲

歌ってるんだよ。

君まだ若いだろ?

「僕、古いポピュラー音楽が好きなんです」

だそう。

 

びっくりしたなー、もう。

これね、シナトラのキャリア後半

70年代のヒット曲なんですよ。

(当時、アルバム買ったの思い出しました。LPで3枚組でしたね)

 

まさか、タイで

タイ人の(しかも若い)歌唱で聴くとは思わなんだ。

 

この後もね、まー

なんというか

非常にベタ&オールディーズの連発なんですね。

そして、皆

実にね、心から楽しんでるんですよ。

(そして、実際歌詞とかもかなり知ってる。サビのパートは皆で歌う)

 

あー、これ

例えば銭湯とかスポーツジムでのエクソサイズと

同じなのかなあと。

もう生理的に、本能的に心地よいという。

 

私なんか、捻くれてますからね。

そもそもメジャーなアーティストじゃなくて

ちょい地味目なアーティストを思い浮かべちゃう。

有名どころの顔ぶれから選ぶとしても

ヒット曲じゃないナンバーを選んじゃうんですよ。

 

だから、もうね

二度と行かないと思います、私は。

自分には向いてないし、盛り上がってるお客さんや

店のスタッフさんに悪いですから。

 

でも居合わせたお客さんの最高に楽しそうな姿は

とても素敵でしたよ!

 

あっ?

次の曲はあの有名な

”カリフォルニアのお宿”

ですか。

 

同じグループの別の曲なんですが

こちらのほうはどうでしょうか。

あの~、この曲のほうが良いように思うんですけれども。

ヒットもしたし、当時(1975年)。

 

でも歌いませんけどね、私。

ご免なさい・・・

 

One Of These Nights     Eagles

www.youtube.com