”戦場のピアニスト” や ”ローズマリーの赤ちゃん” で知られる
ロマン・ポランスキーのデビュー作品(1962年)
出演者はたったの3人。
湖でヨットセーリングを楽しもうとしている夫婦が
途中、若い男を誘います。
妻を演じているのがヨランタ・ウメッカ
プロの役者ではなく、この映画がスクリーンデビュー。
決して美人というわけでもなく、やや小太りの体形なのですが
独特の魅力がありますね。
(私は好きなタイプであります、ハイ)
もう構図がビシバシ、決まりまくりです。
さすがポランスキー、処女作からして違いを見せつけていますね。
狭いヨットで男2人と女1人
しかも夫と妻はやや倦怠期、途中で拾った男は若いとくれば
ストーリーの展開の予想は簡単ですよね。
妻と若い男は互いに惹かれていきます。
アクシデントで夫がヨットを離れた隙に
二人は自然に・・・
その後、妻は男をヨットから降ろし、
湖畔で待つ夫のもとに戻ります。
帰りの車中でのぎこちない、しかし緊張感のある夫婦の会話が
ラストシーン。
”あなたが居ない間、船の上で何が起きたと思う?・・・”
脚本も撮影(大きいとはいえない船上に撮影チームも乗っているわけで、さぞ大変だったと思いますが)も、手堅くまとまった見どころの多い作品ですね。
さて、この映画のもう一つの魅力が音楽。
全編に艶のあるサックスの音色が流れているのですが、
演奏者はスゥエーデンきっての名手
ベルント・ローゼングレン~Bernt Rosengren です。
I'm Flyng Bernt Rosengren Quartet
リーダーアルバムも多数ある人ですが
無茶苦茶、上手いですねえ。
素敵な女優が観れて
素敵な音楽が楽しめる
94分間をお過ごしください!