ヘルシンキに暮らす初老の男ヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)
代り映えのしない日常と酒浸りの妻との生活に嫌気が差し、
「家出」します。
もう俺は二度と帰らない~家の鍵を置いていく夫にも無関心な妻。
ヴィクストロムは有り金をカジノにつぎ込んで、大金を手にします。
よし、この金を元手に新しい人生を築き上げるぞ・・・
一方こちらは、混乱のシリアから逃れてきた青年カーリド(シェルワン・ハジ)
彼の夢はこの地で生活の基盤を築き、離れ離れになっている
妹を呼び寄せ、一緒に暮らすことです。
しかし難民申請が却下され、強制送還となることに。
カーリドは脱走します。
その頃ヴィクトロムは、売り上げ不振のレストランを買い取り
従業員は残して、店を立て直そうと奮闘していました。
逃走中のカーリドは、そんなヴィクトロムの店で
働くことに。
人気の日本料理を出そうとしたのですが
とんでもないことになっています(笑)
ヴィクストロムらの協力もあって、カーリドは遂に
妹との再会を果たします。
しかし彼に暴漢が襲い掛かり、深い傷を負ってしまいます。
ふらふらになりながら、傷を隠し
入国管理局に出頭する妹を見送るカーリド。
強く生きるんだ妹よ。強く生きて行こう、二人で・・・
コメディ色がやや強く(日本人だと特に笑える場面が)
本来はシリアスな内容なのですけれど
サラリと仕上げているところが、さすがの
アキ・カウリスマキですね。
ベルリン映画祭で賞を取っていますが
もっともっと注目されていい
ウェルメイドの一本だと思いますよ。
Toivon tuolla puolen Trailer