バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

構図が決まりまくりの前半パートが見もの~ミケランジェロ・アントニオーニの ”夜”

 

ジャンヌ・モローモニカ・ヴィッティマルチェロ・マストロヤンニ

主演の1961年度作品。

俗に言う「愛の不毛三部作」のパート2ですね。

 

 

もう構図がですね、

ビシッ、バシッと決まりまくり。

ひたすらスタイリッシュなんですね。

 

 

ロケーションがミラノで行われていることもあって、

前作の ”情事”(舞台が離れ小島)に比して

都会的でモダンな雰囲気が漂っています。

 

 

あちこちに突然のノイズ~サウンドが発生するカットが挟み込まれていて、

登場人物たちの安定しない~すぐ心変わりしてしまう

心理状態を表現していますね。

 

 

後半部分は広大な屋敷でのホームパーティー場面が続くので

ちょっと間延びしてしまうような。

会話の語彙数が多くなりますから、外国人鑑賞者にはツライところですね・・・

 

 

モローとヴェッティは実年齢差が3歳なのですが

そうは見えないですね。

モローの達者な演技が光ります。

ヴェッティはちょっと、この作品では魅力薄かな。

今一つ役柄の設定にハマっていないような気もします。

 

 

”欲望”( 66年)の公園シーンを思わせる

広大な庭園に腰を下ろす

モローとマストロヤンニ。

果たして二人の愛は不毛になってしまったのか、

それとも最初から不毛だったのか。

 

お子ちゃまお断りの

気怠くてダークな2時間です。

 

la notte     Trailer

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