ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティ、マルチェロ・マストロヤンニ
主演の1961年度作品。
俗に言う「愛の不毛三部作」のパート2ですね。
もう構図がですね、
ビシッ、バシッと決まりまくり。
ひたすらスタイリッシュなんですね。
ロケーションがミラノで行われていることもあって、
前作の ”情事”(舞台が離れ小島)に比して
都会的でモダンな雰囲気が漂っています。
あちこちに突然のノイズ~サウンドが発生するカットが挟み込まれていて、
登場人物たちの安定しない~すぐ心変わりしてしまう
心理状態を表現していますね。
後半部分は広大な屋敷でのホームパーティー場面が続くので
ちょっと間延びしてしまうような。
会話の語彙数が多くなりますから、外国人鑑賞者にはツライところですね・・・
モローとヴェッティは実年齢差が3歳なのですが
そうは見えないですね。
モローの達者な演技が光ります。
ヴェッティはちょっと、この作品では魅力薄かな。
今一つ役柄の設定にハマっていないような気もします。
”欲望”( 66年)の公園シーンを思わせる
広大な庭園に腰を下ろす
モローとマストロヤンニ。
果たして二人の愛は不毛になってしまったのか、
それとも最初から不毛だったのか。
お子ちゃまお断りの
気怠くてダークな2時間です。
la notte Trailer