アンソニー・シモンズ監督の1965年作品。
およそ知られている映画ではありませんが、
冒頭はいきなりテームズ川に打ち上げられた
女の溺死体のシーンから。
コートを着ていますね。
場面変わって、椅子に掛けられたコートのアップ。
持ち主はこの女性(アン・リン)
レストランで働いているようですが
窓の向こうにはテームズ川が見えます。
シーンが移って、別の女性が疲れた表情で
アパートに帰宅します。
こちらもコート姿です。
演じているのは今や大御所のジュディ・デンチ。
ジュデイには夫が居るのですが
毎晩遊び歩いていて、家事や育児にまったく非協力的。
ジュディのストレスはもはやマックス状態に突入しています。
一方、アン・リンは
(コートを着て)
知り合った男とデートをするのですが
今一つ気持ちが噛み合いません。
(デートコースは川沿い、係留してあったボートに勝手に乗り込んだりします)
激しい口論になって、男は興奮状態に。
ジュディと夫の諍いも収まる気配がありません。
アパートは川沿いのロケーションですね。
耐えられなくなったジュディは
コートを羽織って、アパートを飛び出します。
警察病院では遺体の解剖が始まります。
さて、この死体の身許は誰なのでしょう?
アン・リンかそれともジュディ・デンチ
あるいはまったく関係の無い別の人物なのか・・・
ということで、小粒&低予算ながら
なかなか楽しめる佳品に仕上がっています。
タイトルの FOUR は死亡推定時刻と
二組のカップルを掛け合わせてるのでしょうね。
途中、思わせぶりなカットが幾つか出てくるので
あれこれ推理しつつ
観てみるのもいいかもですね。
(映画音楽の巨匠、ジョン・バリーのうら寂しいメロディも聴けます)
FOUR IN THE MORNIG TRAILER