バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

スティーヴ・ガッドもいいけど、クリストファー・パーカーもお忘れなく

 

1970年代に

STUFF~スタッフ

というジャズ~フュージョンバンドがあったんですね。

6人編成でドラマーが二人。

 

そのうちの一人

スティーヴ・ガッドは現在に至るまで

ポピュラー音楽史上、最高峰のドラム奏者という

評価が定着しています。

 

 

数々の名演が残されていますが

極めつけがスティーリー・ダンの "AJA"(1977年)

のタイトル曲のドラムソロ。

 

AJA     Donald Fagen with Will Lee featuring Steve Gadd

www.youtube.com

 

後年のライブですが

周りのメンバーも

ティーヴのソロパートになると

ひたすら尊敬の眼差しになっていますね。

 

さて、スタッフにはガッドに加えて

クリストファー・パーカーというドラマーが在籍していたのですが

どちらかというとガッドのほうにスポットライトが当たりがちで

地味な印象だったんです。

 

当時の音楽雑誌でも

”クリスのドラムスはスティーヴの影に隠れがちで目立たない。音の大きさも二分の一”

なんて書かれてましたね。

 

でも私、個人的にこの人の演奏のほうが

好きだったんですね。

ガッドのドラムって、独特の引き摺り感があるでしょ?

相撲で言うと1970年代後半に活躍した

増位山の上手出し投げみたいな。

 

それはそれでもう名人芸なんですけれど

ハマる時とそうでない時があるような気がするんですね。

クリスはもっと全方位対応というのかな、

曲やミュージシャンの個性を活かした

柔軟な演奏を心掛けているように聴こえるんですよ。

 

Chris Parker with Ralph McDonald

www.youtube.com

 

いやあ、全然違いますよね

両者の演奏スタイル。

こういう個性というか手癖の差異がね

また興味深いんですよね。

 

明日はそんなクリスの

一世一代の演奏が堪能できる

ナンバーをじっくり聴いてみることにしましょう!