バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

本当の穀物危機

 

ひねりの効いた好著が多い

篠田節子の短編 ”幻の穀物危機”(新潮文庫「家鳴り」に収録)

 

都会を離れて自然豊かな地方で暮らす夫婦と子供。

ある日関東地方を大地震が襲い、東京は壊滅。

食料を求めて脱出してきた「都会人」と「田舎人」の

壮絶な殺し合いに否応なく巻き込まれていくというストーリー。

 

たった一掴みの米、ひとかけらのパンのために

命さえ差し出す地獄絵図が展開されていきます。

 

あくまでそんなことはフィクションの世界の作りごと・・・

とは言えないような状況になってきていますね。

今、世界的に。

 

「食べるなら、どっち」(渡辺雄二著・サンクチュアリ出版)

 

本当は身体のためには、食品を選んでいきたい。

でもそれはこれからは、贅沢な望みになってしまうかもしれませんね。

おそらく物価の上昇はまだまだ続きそうな予感が。

 

 

タイでもここ数か月間、価格の上昇は激しいものがありますね。

数パーセント⇧の範疇を優に超えていると思います。

日本でも手頃な外食の代名詞だった牛丼や回転寿司、立ち食い蕎麦なども

軒並み(&頻繁に)値上げラッシュ、

海外各国も似たような状況でしょう。

 

これで、またまた新種の感染症が登場したり

大規模な自然災害の多発、

戦争の拡大などが続いたら

人類、本当に崖っぷちですね。

 

願わくばそれは、イマジネーションの範疇に

留まって欲しいものです。

これからもずっと、ね。

 

「バイオの黙示録」(諸星大二郎著・集英社

~広範囲にわたって核汚染された近未来の地球、人間を含めて動物や植物の遺伝子が混ざり合い、新しい生物が次々と誕生していく~