ピチカート・ファイヴのボーカルといえば
なんといっても野宮真貴ですけれど、
こちらはメンバーが固定しなかった初期の作品
”ベリッシマ”(1988年)
が担当しています。
”惑星”
アルバムのオープニングを飾る
ムーディーなナンバーですが
女性コーラスが素敵ですよね。
”これは恋ではない”
この曲でのリードとの掛け合いも最高です。
この女性ボイスが無ければ
成立しないナンバーですよね。
発売当時は商業的な成功とは無縁(オリコン97位)
かつ、後の野宮時代と比べると
遊びや明るさに欠ける地味な作品ですが
各曲の出来は高水準。
さて、この魅惑の女性コーラスの主はというと、
アルプスの少女ハイジ~おしえて
日本人で知らない人は居ないのでは?
あの超有名アニメ主題歌を歌っていた
伊集加代子(現在は加代)なんですね。
スキャットの女王と言われていた彼女の
録音アーカイブは膨大で
めざめ
(ある程度の年齢であるならば)
このイントロ一発で、インスタントコーヒーの
テレビCMを思い浮かべますよね。
ご本人のソロアルバムは少ないのですが
1960年代から活動を続けている
超ベテランの男性デュオ、ブレッド&バターの
”MAHAE”(1975年) という作品では
バックボーカルやコーラスということでなく
透き通った歌声のソロパートが聴ける曲が
収録されています。
ブレバタのキャリアのなかでは
あまりスポットがあたるアルバムではありませんが
実にグルービーで、今聴いても古臭さは無いですよ。
機会があれば、アルバム全編に耳を傾けてみてくださいな。
MAHAE(真南風) Sample Trailer