バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ジェンダーフリーの先駆けとして観ても面白い ”自由学校” (1951年)

 

映画の冒頭、クレジットタイトルが流れる前に

いきなり主役の高峰三枝子が「フン!」

と画面に向かって捨て台詞を吐きます。

 

 

高峰の夫(佐分利信)は、覇気が無く

遂には会社を辞めてしまいます。

「自由が欲しい」という佐分利は

家を追い出される羽目に。

勝ち気な性格の高峰の鬱憤(結婚生活9年目という設定)が

遂に爆発したわけですね。

 

 

佐分利は特に抗うこともなく

身体一つで家出、ホームレス生活に突入します。

先輩格の男(東野英治郎)に面倒を見てもらい

そのうちに居心地の良さを感じるように。

 

 

こちらはもう一組の若いカップル(佐田啓二淡島千景

佐田はオネエ言葉でくねくねと身をよじらせて大熱演。

損得勘定に目ざとく男勝りの淡島との掛け合いが最高。

 

とんでもハップン

ネバーネバー

おじさま~(おばさま~)

マンもマン スーパーマン

 

など、トニー谷を思わせるフレーズが次々に飛び出します。

 

 

その後ドタバタ劇が続いて・・

最終的に佐分利は高峰とよりを戻すのですが

佐分利は主夫となって

高峰が外で働くことに。

 

 

佐田&淡島ペアも目出度く結婚、

こちらも佐田が家事全般を担当して

淡島が勤めに出ることに。

 

この作品(原作/獅子文六)は

一般的に、「戦前と戦後の価値観の相違」

といった視点から語られることが多いようですが

LGBTマターとして捉えても

興味深いですよ。

 

(佐分利が銭湯に入ると先に入っていたのは・・・)

 

(二人の男、この後「二人で」連れ込み宿へ)

 

また、当時の代表的な劇団である

文学座俳優座、民芸の

役者陣が勢揃いしているのも見どころ。

 

杉村春子清水将夫中村伸郎・・・サービスカットですね)

 

ただ、伊福部昭の音楽は

ミスマッチだと思うんですけれどもね・・・

ちょっと

ネバー、ネバーかなと。