バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

バスター・キートンのスピリットを継承~目立たないけど良い映画! "THE FLIM-FLAM MAN"

 

80年代にスター・ウォーズロボコップ、007シリーズを撮った

アーヴィン・カーシュナーの1967年作。

 

日本語のタイトルが凄いですよ。

 

”恋とペテンと青空と”

 

なんやねん、それ・・・

天地真理の歌で ”恋と海とTシャツと” というのがありましたね)

 

 

脱走兵のマイケル・サラザン

 

 

口八丁手八丁の詐欺師

ジョージ・C・スコットと組んで

 

 

トランプ詐欺やら車泥棒やら密造酒販売などをやらかすんですね

 

 

で、勿論

警察に追い回されるわけですが

(保安官に扮するハリー・モーガンの演技がお茶目で最高です)

 

 

カーチェイスのシーンに力が入っていて

かなりの見ものになっています。

 

 

戦前のコメディ映画

特にキートンの諸作を思い出させるシーンが多数。

(サラザンとスコットの乗っている車が ”何故か” 電車の軌道のうえを走っていて、前方から対向の列車が迫ってくる)

キートンは前年の66年に亡くなっているのですが

監督さん、好きだったのではないでしょうか。

 

 

ケンタッキー州の各地でロケが行われていて

ロードムービーとしての面白さもあります。

 

 

ちょっと残念なのは

個性的なキャラクターを持つ

スー・リオンが活かされていないこと。

出番が少なく、表情にも冴えがありません。

サラザンとスコットに同行させる展開にしたら

もっと盛り上がったと思うのですが。

 

 

原題の

FLIM-FLAM-MAN

とは、(せこいスケールの)詐欺師、ペテン師という意味ですね。

 

もともとはシンガーソングライターの

ローラ・ニーロが提供した楽曲なのですが

結局映画には使われなかったようです。

 

ローラ本人のバージョン以外に

バーブラ・ストライザンドなどが取り上げていますが

ペギー・リプトンのカバーで締めにしましょう。

 

"HANDS OFF MY MAN (FLIM-FLAM MAN)"    PEGGY LIPTON

www.youtube.com

 

 

おっと、

肝心の映画のほうはというと

私は好きですね。

(商業的にはコケてしまったようですが)

機会がありましたら本編を是非に。

 

"THE-FLIM-FLAM MAN"   Trailer

www.youtube.com