バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

つかの間コロナを忘れるサンクチュアリ

強力な新顔が加わって 更に戦力増強中のコロナ連合軍、 どこに潜んでいるのか分からないというのが これまた困りますよね。 そこで もう、至る所に 掲示や張り紙が。 デパートやコンビニ、電車の改札、エレベーターやトイレのなか・・・ マンションやアパー…

S&C サイモンとガーファンクルじゃないよ、シールズ&クロフツだよ

シールズ&クロフツという男性デュオ、 70年代に割と人気があったんですよ。 ベースはカントリーなんですけど 洒落たメロディー&アレンジの曲があって バックのミュージシャンも腕利きが揃ってましたので LPレコード、よく聴いてましたね。 Cause You Lov…

小百合とサユリ

サユリスト と呼ばれている人たちが居ます。 女優、吉永小百合の熱狂的なファンの方々。 年齢でいえば団塊の世代&もうちょい上にあたる 現在では70代中頃~のお歳でしょうか。 (後追いの世代は別にして) ”小百合ちゃん”(中平まみ著・講談社)は 吉永主…

A HELPING HAND~外に出るのはおよしなさい

ここのところ、コロナウイルスの新規感染者増加が 続いているタイ。 今までは少なかった重症化~亡くなる方も増えていて 憂慮すべき事態になっています。 現状は ”ソフト・ロックダウン” といったところで 夜間外出禁止令などは出されていませんが 休業通達…

あらゆるフォーマットに全対応、才媛キーボード奏者のレイチェル Z

こちらはレイチェル Z(Rachel Z) というニューヨーク出身のキーボード奏者の ファーストソロアルバムで 1995年作。 前半がアコースティック、 後半がエレクトリック編成と 既に多彩な才能を発揮。 Trust The Universe www.youtube.com 実にマルチな人…

プログレロックも真っ青、超アヴァンギャルドなカルトの一枚 ”SMILEY SMILE”

これはきてます。 いっちゃってますね。 ビーチボーイズの1967年発表 ”スマイリー・スマイル” 真のカルト名盤の名に恥じない 訳の分からない作品集。 A面、B面(LPレコードの話ね) のトップには非常に出来の良いシングルヒット曲が 置かれているのです…

被爆の恐怖を丁寧に記録する~新藤兼人監督の ”第五福竜丸”

新藤監督の1959年作品。 1954年のビキニ環礁における アメリカ軍の水爆実験で被爆した船員たちを描いた、 セミドキュメンタリーともいえる内容です。 マグロ漁船の第五福竜丸 家族に見守られて静岡県の焼津港から 出航します。 マグロの群れがなかな…

ドゥービーとリトルフィートが盛り立てるカーリー・サイモンの好盤 ”ANOTHER PASSENGER”

カーリー・サイモン もう70代なんですね・・・ ティーンエージャーの頃から活動していますので キャリアは軽く半世紀越え。 THE SIMON SISTERS Turn,Turn,Turn www.youtube.com なんといっても70年代の活躍ぶりが鮮やかでしたね。 スタイルの良い人で セ…

ロックダウンじゃないけれど・・・バンコク市内のゴーストモール

こちらはバンコク中心部の大型ショッピングモール。 人影が見当たりませんねえ。 在タイの日本人もよく訪れる場所なんですが シーンと静まり返っています。 本屋を覗いてみました。 まあ、ゆっくり選べるといえばそうなんですが。 飲食店のフロアなら少しは…

気がついたらバンコクの古本屋で10冊、買っていた

いやあ、もう無意識というか いつのまにか。 ラインアップが良い時あるんですよ。 当たりの日。 日本に帰る方が多い季節ですからね、 手放す人が多いのかも。 値付けも大盤振る舞い。 よいのかしらん、というくらい。 (単行本で20バーツ~70円ほど。ア…

FAGEN YEARS~ドナルド・フェイゲンと過ごした歳月

ドナルド・フェイゲンの初ソロアルバム ”ザ・ナイトフライ”(1982年) これは評判が非常に良くて。 多少なりとも洋楽を聴く友人(大学時代)はほぼ皆 聴いてましたね。 New Frontier www.youtube.com 録音が非常に良かったので よくオーディオチェックに…

成瀬巳喜男と高峰秀子~監督と女優の共同作業の頂点 ”乱れる”

これは凄い。 女優さんの演技ということでは 多分、日本映画で一番ではないかなと。 (あと、”西鶴一代女” の田中絹代も) いや、別に大声で叫んだりとか そういう方向ではなくて。 1964年の成瀬巳喜男作品 主演が高峰秀子、共演陣が加山雄三 草笛光子、…

水かけのない、静かなタイ正月が終わった

タイで新型コロナの感染が急増しています。 この10日間ほどは、タイでは一番長い休みが取れる タイ正月~ソンクランでしたので 帰省先や旅先で陽性が判明することも多く、 各地で病床不足などが伝えられています。 タイ正月といえば派手な水かけ合戦で有名…

チューリップの花が咲いていた頃~70s TULIP

”心の旅” ”夏色のおもいで” ”サボテンの花” "虹とスニーカーの頃” など多数のヒット曲があるチューリップ。 メンバー交代を経て、かなり長期間活動を続けましたけど やはり70年代(自分的には76、7年くらいまで)の ラインアップがベストでしたね。 男…

「狂った目」対決 仲代達矢 ”野獣死すべし” VS 山崎努 ”悪の紋章”

”あいつ、狂った目をしているからね” 映画監督の五社英雄が俳優の仲代達矢を評した言葉です。 (「仲代達矢が語る日本映画黄金時代」/春日太一著より) そんな仲代の ”眼技” が存分に楽しめるのが ”野獣死すべし”(須川栄三監督/1959年) 仲代は大学院…

どすこ~い、大味なのが持ち味さ ELO~エレクトリック・ライト・オーケストラ

70年代の三大 ”大袈裟” バンドのひとつ ELO~エレクトリック・ライト・オーケストラ。 (ちなみにあとの二つはクイーンとアース・ウィンド・アンド・ファイヤー) デビューの頃はプログレ色もありましたけど 徐々にポップな作風が強くなり 絶頂期には英米…

ハーモニーの職人は43歳で天国へ翔けていった~カート・ベッチャー

カート・ベッチャーという アメリカ出身のミュージシャンがいました。 ベチャベチャ、じゃないですよ。 1962年に(グループの一員として)デビューしていたので ビートルズやストーンズと同世代ということになりますね。 1987年に43歳の若さで亡く…

奇子の辿る数奇な昭和史~すっきりしない読後感の”ダーク手塚”代表作

こちらは1972~73年に 青年誌に連載された”奇子(あやこ)” 手塚治虫作品のなかでも異色作のひとつ。 まずいきなり 近親相姦、家族間での殺人や地下牢への軟禁 など描写が陰惨です。 手塚作品の特徴である「シリアスな場面でもユーモアが感じられる」 …

脇が締まっているから主役が光る~いぶし銀の輝き、昭和の名優たち

頑固一徹な親父がハマり役だった花沢徳衛、 若い時分には画家を志していたこともあって 何冊かある著作でもその腕前を披露しています。 出演作は映画、テレビとも非常に数が多いのですが コミカルな演技も達者な人でした。 www.youtube.com ウルトラセブンの…

なぜかA面よりもB面が素晴らしい、ビーチ・ボーイズの2大力作 ”SUNFLOWER”&”LOVE YOU”

こちらはザ・ビーチ・ボーイズの1970年発表、 ”サンフラワー” というアルバム。 チャートでなんと151位という大不振記録樹立。 何曲かカットされたシングルもヒットせずだったのですが 内容的には素晴らしい充実度であります。 Our Sweet Love www.yo…

「体力の限界」は映画にもある~三船敏郎最後の黒澤映画出演作 ”赤ひげ”

黒澤明監督の1965年作品 ”赤ひげ” キネマ旬報誌で堂々の第一位にランクされています。 この映画を観て感じたこと、 それは "老い” です。 当時黒澤監督は55歳、まだ老け込むような年齢ではないわけですが 画面からはそれ以前の作品にあった 圧倒的な熱…

バンコクは満開の花、花、花・・・

乾期の明けたバンコク 最近は雨降りの日もポツポツと。 それにつれて花が一斉に咲き始めました。 毎年のことですけれど 本当に綺麗ですねえ。 窓からの風景ですが 室内が良い香りに包まれます。 花の芳香で目覚めるというのは 実にすがすがしい気分。 車もほ…

ぐだぐだ、日々の読書ログ

エンブリオ/帚木蓬生 これは乱暴に言うと 21世紀版 ”白い巨塔” ですかね。 主人公の医師は先端医療のパイオニア、 財前五郎のように出世欲ギラギラだったり 患者や周囲に帝王のごとく振舞うというタイプではないのですが 邪魔になる人間を躊躇なく排除す…

メコンと鼠とゴキブリと~BANGKOK LATE 1980s

鴨志田穣という作家が居ました。 一時結婚していた漫画家の西原理恵子と かなりの数の共著があります。 個人名義の作品としては 自身のアルコール依存症の体験がベースになっている ”酔いがさめたら、うちに帰ろう” がよく知られているところ。 鴨志田と西原…

いきなり、英語を流暢に話す高峰秀子が登場する "朝の波紋"(1952年)

戦後まもない時期の高峰秀子主演の映画。 共演に池部良、岡田英次、三宅邦子、上原謙、香川京子 とかなり豪華な顔ぶれですが、 チラリと顔を見せるだけのゲスト的な出演者も多く オールスター映画といった華やかさはありません。 ちょっとびっくりするのは冒…

外食も部屋食も当たり!の日

もう1時過ぎかあ なにか軽く昼ご飯を。 外で食べよう、そのほうが気持ち良さそうだし。 ご飯のうえに惣菜を好きなようにのっける タイではよくあるスタイル。 おっ、味付けが良いなあ リピート候補になりそうだ。 夕食は部屋に持ち帰りにしよう。 別の店で…

バランスよくまとまったお薦めタイ映画 ”フリーランス”(2015年)

2015年に製作されたタイ映画ですが とてもGOODな出来栄えの素敵な映画であります。 タイ云々ということに関係なく、どなたにも楽しめる1本だと思いますよ。 サニー・スワンメーターノンはバンコクで暮らすフリーの グラフィックデザイナー。 仕事ぶりは…

これが映画ってやつさ~コーエン兄弟の圧倒的傑作 ”ファーゴ”

コーエン兄弟の1996年作品。 これはもう文句なしの傑作、 それ以外に言い様がないほどです。 脚本がまず完璧で 役者陣の配役&演技がピタッとハマっていますので 全編通して、「映画に浸る」幸福を味わうことが出来ますね。 自動車セールス会社に勤める…

その優し気な歌声が耳に残る~リア・カンケルの素敵なボーカル世界

1970年代から80年代にかけて、一番洋楽を聴いていた頃 ”良い曲だなあ”と思うナンバーに この人のクレジットをよく見かけたものです。 Our Movie JIMMY WEBB www.youtube.com Can't Turn My Heart Away ART GARFUNKEL www.youtube.com バックボーカル、…

結構毛だらけ猫灰だらけ、この世はすべてプロモーション!

お客さん、戻らないわね~ インパクトのあるプロモやらないと もうこの際、2杯で80バーツ! 何頼んでもOKにしましょ うちもやりまっせ 採算は後から付いてくるということで 掴みが肝心、ともかく目立たないとね まとめて買ってよ 洗って傷んだ時も大丈夫…