バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

TOKYOを江戸に戻したら、”いきちょん” じゃない?

江戸時代と現代の日本を頻繁に行ったり来たりしていた 杉浦日向子(今は江戸に長逗留中) の著作には江戸の風物が活き活きと描かれています。 その流麗な筆使いもあって 江戸の時代はある種のパラダイスのようにも見えたりします。 ひっとして今の時代よりも…

これはいけるよ、おすすめタイの乾きものとその進化系

袋を開けたままのだらしない状態ですが、 この豆菓子は日本の方にもお勧めです。 タイのスーパーや大きめのコンビニとかに行きますと スナック菓子がいっぱいあって ”ばら撒き土産”にでもしようかな、 と迷われることも多いかと。 でも味付けが強烈だったり …

そんなバンドは知らんがな~とっても地味な70Sのブルー・アイド・ソウル集

BLUE EYED SOUL~ R&B、ソウルミュージックが大好きな白人の音楽ですね 超簡単に言ってしまいますと。 有名どころではダリル・ホール&ジョン・オーツあたり。 まあ、ブラックミュージックの影響を受けていない アーティストのほうが少ないわけで 70年代…

ブタ箱、ではなくて追想のエサ箱

今や遠い昔の音楽フォーマット LPレコード。 子供の時分から 実によく通ったもんです。 レコード屋に。 で、レコードが収められている棚をですね、 ”エサ箱”って通称 呼んでたんですよ。 メジャーなアーティストは独立した区分けになってますけど そうでない…

私の死亡記事 あの人の死亡記事

手許に毛色の変わった一冊があります。 ”私の死亡記事”(文藝春秋) 各界の著名人に 「あなたが死ぬ時の記事をご自分で書いてください」 とリクエストして、寄せられた文章を集めたもの。 100人以上の「死亡記事」が掲載されていますが ほとんどの人は洒…

花に嵐の・・・

近所の小径を歩いていたら まるでペンキをぶちまけたような 見事なまでに鮮やかな散りっぷり 映画監督、川島雄三がよく口にしていたという 井伏鱒二の「花ニ嵐ノタトエモアルゾ、サヨナラダケガ人生ダ」 という科白がなんとなく浮かんできました。 家に帰る…

ネバーエンディング積ん読

うーん、読んでないなあ。 結構前に買ったものも多いなあ。 溜まる一方だなあ。 子供の頃は、読み終わってない本があると それが罪悪のように感じたものだけれども。 多分、棚の奥とかにはもっと眠ってるんだろうなあ。 ちょっと整理しようかな、 奥のものを…

世界で一番タイトルの長い映画? ”愛の調書又は電話交換手失踪事件”

邦題も長いんですけど LOVE AFFAIR , OR THE CASE OF THE MISSING SWITCHBOARD OPERATOR 原題がまた長大で覚えにくいですねえ。 ユーゴスラヴィア出身のドゥシャン・マカヴェイエフ の長編二作目、1967年の作品です。 主演がエヴァ・ラスという女優さん…

続編、パート2、新〇〇はやはりむずかしい・・・エクソシスト2

大当たりしますと どうしてもその路線を続けたくなる~ 映画でも続編が製作されるケースは多いですよね。 でも、全てとは言わないけれど なかなか一作目には及ばない。 マンネリ気味程度ならまだしも え~ なにこれ? と思わず驚いてしまうケースもあったり…

本の中身と表~沢木耕太郎の著作より

こちらは沢木耕太郎の ”無名” 作者の父の看取りの記録。 若き日の父の記憶と 残された俳句の数々から 父の心中~生前には語られることのなかった に想いを馳せます。 日本屈指のクライマー 山野井泰史と妙子夫妻の極限の登山行。 ヒマラヤ山脈の未踏の高峰に…

フランキー堺の「受け」の演技が見どころ~”貸間あり” by 川島雄三

今から10数年前、 バンコクで日本映画上映のイベントがあったんですね。 全体的に生真面目文芸路線のラインアップ。 ちょっと異色なセレクションだったのが 川島雄三監督の ”貸間あり” (1959年)でした。 大阪の屋敷に間借りしている住人たちが 繰り…

淡々とした描写にこそ怒りと哀しみのメッセージが~新藤監督の ”原爆の子”

新藤兼人監督の ”原爆の子”(1952年) 広島の原爆投下~被爆を扱った映画のなかでも 初期に製作された一本。 実はこの作品、製作の段階で 多くの困難にぶつかりました。 ひとつは内容面、 新藤監督の脚本について ”原爆の恐ろしさを伝えきれていない” と…

違いのわかる日本人 AOR ≠ ソフトロック

AOR(アダルト・オリエンテッド ロック) というジャンルの音楽があります。 どんな?というと まあ、こんなです。 Ebony Rain Mark Winkler www.youtube.com さてその一方 SOFT ROCK(ソフトロック) という呼称もあるんですが 欧米では、カーペンターズや…

明智小五郎シリーズとサイコを足して2で割ったような ”DEMENTIA 13”

1963年製作の "DEMENTIA 13” 監督はかのフランシス・フォード・コッポラ、 撮影当時は若干24歳。 ホラー、というジャンルになっていたりしますが 別に幽霊が出たりするわけではないので (それっぽいムードは充満しています) スリラー、心理サスペン…

薩摩じゃなくて、タイの紫芋

さつまいも・・・ ちょっと苦手な部類でして。 じゃがいもやサトイモ、山芋あたりは 結構好きなんですけどね。 食べてるともたれません? 子供の時分、石焼き芋をね 頼まれて買いに行ったりはしました。 (多分、家族の誰かが好きだったんでしょう) 新聞紙…

あの素晴らしいSPAをもう一度

先日バンコク市内をぶらぶらと歩いていたら こんな張り紙が。 いわゆるスパ、ですね。 ちょっと奥まった場所にあるんですが 外国人やタイ人のあいだで良く知られているお店。 随分と長期間の休業を強いられているようですね。 私も以前はよく行っていたので…

日本で一番、歌が上手い女性シンガーは誰?と自分に尋ねる

女性ボーカル、いいですよねえ。 で単刀直入に 誰が一番上手い? のかと。 そもそも「上手い」の基準はなんなのか、 ということもあるし だいたいプロの人は皆、上手いわけですよね もともと。 そこで 「あらゆるフォーマットに即座に対応できる」 ~そのレ…

成瀬巳喜男はやはり凄かった~あまりの映像センスに脱帽 ”まごころ”

成瀬巳喜男の戦前の小品 ”まごころ” 全編で1時間ちょいの長さです。 小学校に通う信子と富子は、大の仲良し。 冒頭のシーン、途中まで一緒に下校 それぞれの家へ帰ってゆくのですが 成瀬作品の特徴である 微笑み返しならぬ視線返しが炸裂。 富子の家から信…

惑星ソラリスでタルコフスキーは閃いた。よし、これでいこう!

”惑星ソラリス” よく ”2001年宇宙の旅” と並ぶSF映画の傑作・・・ と称されるようですが、この作品は SFではないですよね。 原作(スタ二ワフ・レム)を読んで 「おっ、このフォーマットはいけるぞ」 とタルコフスキー監督は膝を叩いたのではないかな。 …

中味もタイトルも全部変えちゃえ! あるSF映画の変遷記

1961年の ”火を噴く惑星” ロシア(ではなくて旧ソ連ですね)製作のB級SF映画。 金星に知的生命が存在するかどうかを探る 宇宙飛行士の冒険ストーリーです。 恐竜や人喰い植物、海中の遺跡都市など (せこいところはありますが) 盛りだくさんのエンタメ…

ワクチン接種で感じるタイ人の優しさ

1回が2回に 2回が3回に 結局何回打てばいいのかよく分からない ワクチン事情ですが。 タイでは外国人の観光客受け入れが始まりそうなんですけど その条件として、 ワクチン接種完了者(2回済み)が70%を超えることが 条件になってるんですね。 (現…

16時間断食なるものを、なし崩し的にやってみて

16時間ダイエットと呼ばれている 健康法ありますよね。 そいつを5週間ほどやってみました。 別に健康に気をつかってとか痩せるぞ! といった前向きな理由ではないんですが。 8月に口内炎になってしまい、固形物が食べられない期間があったんですね。 で…

ローカル度100%の市場をぶらりぶらりする

タイにはそれこそ無数の市場~マーケットがあります。 食料品を中心に実に幅広い品揃えで まさに庶民の台所。 近年は小綺麗なところも増えていたり 観光客(外国人&タイ人双方) 狙いだったりする場所も多いのですが 今日は100%地元民御用達の市場を ぶ…

どうということもないバンコクのそこかしこ

街が湿ってるんです。 晴れ間がホント少ないね、今年は。 「そっち、水出てる?」 会話のとっかかりの一言。 ココナッツ、一つ30円。 その場でスコーン、スコーンとナイフ入れて ストロー差してくれます。 なかの果肉も美味しいんですよね。 ところ変われ…

三分の二は傑作、しかし残り三分の一で私はズッコケた・・・”天国と地獄”

黒澤明の”天国と地獄”(1963年) 監督の現代ものの作品中、 もっともよく知られていて 人気のある作品です。 手許にある映画ランキング本や 黒澤(&映画)についての評伝、解説本を読んでも 「傑作」ということになっていて マイナスの評価というものを…

"ED WOOD" "THE BRAVE" ~対極の2本に迸る、若きジョニ―・デップの才能と志

近年はプライベートな話題が 先行しているような印象もある ジョニー・デップの 90年代の2本を。 全米どころか史上最低の映画監督と言われた エド・ウッド(1924~1978)の ハチャメチャ&壮絶な生きざまを描いた ティム・バートン作品。 デップ…

ベストというよりお気に入り 歴代日本映画パーソナルTOP40

以前、洋画版でやったので 今回は日本映画のフェイバリット40を。 縛りは同一監督では3本まで。 アニメーションやドキュメンタリー作品は外しています。 1925 雄呂血 (二川文太郎) 1928 十字路 (衣笠貞之助) 1934 隣りの八重ちゃん (島…

やってる やってる・・・サブリミナルショット IN THE MOVIE

サブリミナル効果 という言葉がありますよね。 映像のなかに瞬間的に 「ポップコーンを食べよう」 と書かれたメッセージを入れ込んだら 映画館の売店の売り上げが 顕著に増えたという話はよく知られています。 こちらはイタリアのホラー映画 ”サスペリア”(…

ベストというよりお気に入り ソウルのアルバムTOP10

いいな~ R&B、SOUL MUSIC(除く、あからさまなディスコ系) 名作云々でなく、よく聴く頻度で選んだディスク 10枚です。(順不動) 縛りは同一アーティストは1作のみ グループ/ソロは別カウントOKということで。 ”バック・トゥー・ザ・ワールド” カーテ…

ベストというよりお気に入り ジャズのアルバムTOP10

私がJAZZを熱心に聴いていたのは 主に20代の頃でした。 勿論今でも好きですけれど 新譜を追いかけるとか 一人のアーティストの録音を辿っていく、 ということはもう無いですね・・・ で、振り返ってみて 一番耳に馴染んでいる~単によく聴く頻度が高い と…