バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

フィリピンのロードムービー "COLORUM"(2009年)

映画にはロードムービーと呼ばれる 一大ジャンルがありますね。 ”道” ”真夜中のカウボーイ” ”スケアクロウ” ”ハリーとトント” ”ストレンジャー・ザン・パラダイス” 等々、挙げるとキリがありません。 で、こちらは映画大国フィリピンの ロードムービーです。…

我、変温動物と化す~気温の変化にとてつもなく弱い男

ご存知のようにタイは熱帯の国。 南北に長い国ですから、各エリアでまた違うのですが バンコクには日本の冬に相当するような気候はありません。 日毎、月毎、一年を通して気温の差が少ないわけですが 私は25℃以下になると、 「涼しい」と感じ、 室内に居る…

ニューノーマルって人類にはアブノーマルだよね、とバンコクの街中でつぶやく

ちょっと所用でバンコク中心部の大型デパートへ。 しばらくクローズしていましたから、やや久しぶり。 でもすんなりとは入れないのよね。 アプリ登録がマスト。 外国人は名前と電話番号の記入でもOK うーん、まだガラガラですね、館内。 で、それぞれのショ…

残念、やっぱりクローズ~ビル・エバンスの演奏で偲ぶご近所カフェ

随分前に ”4ビートのジャズが静かに流れる喫茶店” ということで書いたことがあったと思うのですが、 やはり(というのも変ですが) 続かなかったようです。 今回のコロナ騒動で、というわけではなく 年明けちょっとしてから もうシャッターが降りていました…

グルメ~食道楽は人生最終段階の趣味?

日本って、まず日本料理自体が素晴らしい。 そして世界の料理もレベルが高い店集まってますから まさに食の天国ですよね。 ですんで”グルメの世界”の広がりが凄いでしょ、もう。 書籍やテレビ番組、ネット上で。 全員、食の評論家みたいな。 グルメ(美食、…

外国生活で必要なのは「語学力」というより「会話センス力」

本屋に行くと昔から語学参考書、大量に売ってますね。 通信教育~今ではオンライン学習とかも 色々あるんでしょうね。 資格試験とかも各種あるし。 専門分野でのそれは別として 外国でのステイ(あるいは外国人とコミュニケートする際)に 必要なものってな…

あの有名なサイコのリメイク(1998年版)はサイコー、ではなかったのだ・・・

ヒッチコックのあまりにも有名な”サイコ”(1960年) 続編やらパロディー版など幾つもの後続作品を産んでいますが このガス・ヴァン・サント版はどうにも・・・の出来になってしまった感 強しですね。 ストーリー(脚本)は同一で、時代設定を現代(撮影…

生真面目な新藤兼人監督の真骨頂 ”裸の島”(1960年)

口だけで 「この映画は凄いんだよ」 と何回言っても伝わらない映画、 つまりそれだけ凄い、新藤監督渾身の1本。 せりふがありません。 (音楽はあり) 従って、観る側は役者の動き~演技というものではない を追っていくことになります。 乙羽信子と殿山泰…

内幕を知っていると5倍、10倍楽しめるワイルダーの”サンセット大通り”

本来、映画は 誰にも理解できる&楽しんで観れる ように作られるべきで、 実際多くの作品はその範疇だと思いますが、 「そうでない映画」の代表的な一本ですね。 特に洋画好きでも無い人が この映画を何の予備知識もなく観てしまうと ひたすら暗くて陰惨な印…

30数年前に好きだった洋楽ナンバーを訳してみたら・・・

20代の頃によく聴いたアルバム、 そのなかでも好きだった曲があって。 こんな歌詞なんですが 水晶のように光る青空に 虹を探しているのかい? シンプルだけど気高い響きのあるメロディー そんな曲が聴けたらと願っているの? 僕もそれを心待ちにしているよ…

イミグレーションでエンジョイ フードコート&ショッピング

バンコクの郊外エリアにあるイミグレーションオフィス。 毎日多くの外国人&タイ人の姿が。 この画像はコロナ以前のもの。 朝早くから長蛇の列。 こちらはコロナ後、 ディスタンス、ディスタンシング・・・ イミグレだけでなく、様々な政府機関が集結してい…

THE BIRTH & DEATH OF THE COOL~クールの誕生と終焉

昨日のトピックとちょい繋がるんですが・・・ アートの世界で演劇ってありますよね。 舞台の上で長丁場、役者さんが全力投球 至近距離での激しいセリフの応酬が見ものだったり。 これ、アフターコロナの世界ではどうすんだと? 小屋が開けられない、お客さん…

PARTY IS OVER... AND THEN CLOSE THE DOOR

今回のコロナ騒動でもっともダメージを受けたビジネスのひとつが ”接客を伴う飲食業”、でしょうね。 何しろ、距離が近いことを売りにしていたわけですから。 SOCIAL DISTANCING という概念とは対極の位置にあるサービス形態。 食ということに限ればテイクア…

結成53年目!シカゴのリーダー ロバート・ラムがカッコいい

1967年結成のシカゴ、 当初はブラスロック、 後にポップス色を強めて 80年代にはパワーバラード路線で大ヒット連発。 今でも活動を続けている超ベテラングループです。 www.youtube.com で、創立メンバーで多くの曲を手がけているのが ロバート・ラム…

ウイルスの馬鹿野郎! で、俺たち人間はどうなんだ・・・

なにやら物騒なタイトルが付いていますが バンコクの古本屋で買った書籍、 ちなみに発行年は1995年です。 ウイルス、細菌、寄生虫と 三つのパートに分けて 私たち人類にとって忌まわしく、そして恐ろしい 症例について記載されています。 四半世紀前の書…

活気が戻ってきた5月15日のバンコク

新規感染者の数が1日当たり1桁になっているタイ、 現在段階的に規制緩和のアクションが取られています。 昨日(金曜日)、スカイトレインに乗ってみたところ 明らかに乗車人数が増えてきています。 体温チェックが行われるようになっていますが、 ニコニコ…

手塚治虫が70歳、80歳を迎えていたら・・・

私には同時代の手塚治虫体験が ほぼありません。 1989年に亡くなられていますので、 戦後間もない頃の作品群は別としても 1970年代の人気作品 「ブラック・ジャック」や 大作「アドルフに告ぐ」、 未完に終わった「グリンゴ」 などには、いくらでも”…

本・レコード・CD~形あるものへの想い

自分より若い世代の人たちと話していると (まあ、ほぼ皆年下なんですが) ”物を持っていない人”、多いんですよね。 例えば、本とかCDの類 持っていないどころか読まない、聞かない ということも珍しくない。 逆に、「はあ~、よくこんなに集めましたねえ、 …

タイの人は冷たい? 心じゃなくて飲み物の話

タイは暑い、ですね。 しかしだからといって、そこまで冷たいドリンク しかも結構量が多い~ を飲まなくてもいいんじゃない? とか思ったりするんですよ、日本人的胃腸感覚だと。 冷たい飲み物取り過ぎると胃腸に悪い、身体が冷える。 なるべく控えるように…

たかが&されど、バナナに込めた思い

先日、タイの知人から バナナを貰いまして。 小ぶりで甘さもほどほど、食べやすい。 普段自分ではおよそ買うことがないのですが、 バナナ、バナナ・・・ と頭のなかで思い巡らすうちに 水木しげるの漫画を引っ張り出しました。 氏は太平洋戦争での従軍経験が…

19歳の山田五十鈴が初々しい、溝口健二監督の「浪華悲歌」

2012年に95歳で亡くなった 山田五十鈴の戦前の代表作(1936年) 溝口監督の代表作の1本でもありますね。 山田五十鈴の家族は色々と問題を抱えていて どうしてもまとまったお金が必要になります。 恋人は居るのですが、気弱な性格で頼りになりませ…

どうしても寝付けない~そんな夜に贈る曲

悲しくて、疲れ切って、怒りで、 そして不安で なかなか眠れない時ってありますよね。 こんな音楽の薬を試してみませんか? 医者の処方箋も要らないし。 TULIP ひとつの星 www.youtube.com 1974年のアルバム”ぼくが作った愛のうた” のオープニング曲。 …

まどろみの午後、窓から風がね・・・

毎日、というわけではないのですが そよそよと室内に風が吹いてくれるときがあります。 奥まった位置にあって 車やバイクもあまり入り込んできませんので 鳥のさえずりだけが聞こえてきます。 じっと見ていると カーテンと風がお喋りしているようです。 音楽…

100%マンパワー 空前絶後の体技爆発~キートンの「蒸気船」(1928年)

バスター・キートンの1928年作。 そんな100年近く前の映画なんて 観てられない? そうかなあ、これ見たら 今の映画、観てられないと思いますけどね。 都会に行っていたキートン、故郷のミシシッピーに 帰ってくるのですが・・・ いや、この際ストーリ…

他人は人を顔で認識するが、その顔を失ったら? 安部公房原作・脚本「他人の顔」

勅使河原宏監督の1966年度作品。 原作、脚本が安部公房ですから ”普通の”作品ではありません。 事故で顔面に大きな傷を負った仲代達矢、 精巧な人工皮膚の仮面を装着することにより ”顔”を取り戻すのですが・・・ スタイリッシュな勅使河原監督の映像が …

ハングリーでアングリー タイ人は空腹に弱い?

老若男女問わず当てはまる、 と言ってもいいかと思うのですが タイの人は空腹感に弱いです。 そして、その間隔が短い。 つまりお腹が空くと 急激にパワーダウン、元気が無くなります。 あるいはイライラするとか。 傍で見ていても一目瞭然、 ”あっ、お腹が空…

原節子が楽し気に演じる紀子三部作の第2弾「麦秋」

小津監督との顔合わせ2回目の「麦秋」(1951年) キネマ旬報ベストテンで第1位でしたが 今現在では「晩春」と「東京物語」に挟まれて やや地味な位置付けになっているような気もしますね。 この作品は言ってみれば 家族群像劇、なんですよね。 冒頭の…

一か月半ぶりの外食しかも日本料理、でも・・・

ガラガラのスカイトレインに乗って ちょっとお出かけ。 バンコクでは今日(3日)からレストランやカフェが再オープン (店内での飲食について) 別にそれ目当てで外出したわけではないのですが ふと通りかかった日本レストランが開いていたので 入ってみま…

指先、足のつま先まで神技パフォーマンス チャップリンの隠れた名作「殺人狂時代」

チャップリンの戦後第一作 「殺人狂時代」(1947年) ここではお馴染みの山高帽、ステッキ、タキシード姿は まったく姿を消しています。 チャップリンが演じるのはなんと 連続殺人鬼なのです。 30年以上勤続した銀行を解雇されたチャップリン、 カフェ…

コロナの前に作られた、コロナの今にハマる曲

新型コロナの流行以来、 動画上で有名ミュージシャンがコラボしたり 自宅から歌ってみたり、ストーンズが久しぶりに新曲をリリースなど 色々ありますが、今日はずっと昔に作られていて 今この状況で聴くと、結構ハマるよねという洋楽を幾つか。 B J THOMAS E…