バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

映画

東京オリンピック 1964 by 市川崑

今年はオリンピックイヤーですね。 (今のところは、ね・・・) こちらは前回、1964年の東京オリンピックの公式記録映画。 名匠、市川崑が総監督を務めています。 冒頭のシーンからして 単なるスポーツ記録映画でないことが 伝わってきます。 カメラは競…

100年前に作られた映画でも、初めて観る時は飛び切りの”新作”なのさ!

さて先日、映画通の友人から言われました。 「映画の新作、あんまり観ないんですか?」 この”新作”というのは制作年度が新しく 今公開中の、という意味合いなんでしょうね。 このブログでも結構映画のトピック多いんですが 確かに、そういう”新作”を取り上げ…

オールタイム恋愛映画ベスト 「アパートの鍵貸します」

ラブ&ロマンス映画 実はあまり観ていません。 無意識に避けたりしていて。 理由? あまりにシンプルですが 若い時分(今でもですが)モテなかったからでしょうね。 「俺には縁の無い世界の話なんだ」 とひがみ根性がありあり。 だから美男美女がどんなに情…

これがJAPANだ NIPPONだ、日本人なら涙腺崩壊「おかあさん」再び成瀬監督作品

1952年制作の「おかあさん」 これは一家に一本の名作であります。 邦画の傑作は「七人の侍」や「切腹」「雨月物語」などでしょう。 この「おかあさん」には漲る緊張感とかスケールの大きさはありません。 しかし俗にいう”ウェルメイド”~構えはデカくな…

邦画ラストシーンの最高峰はこれだ~「山の音」成瀬巳喜男&原節子

映画の名ラストシーンと聞いて 思い浮かぶのはまずは 「第三の男」(1949年)でしょうかね。 もう、あまりにも有名。 で、日本映画での印象深いラストシーンといえば これですよ、これ。 成瀬監督の「山の音」(1954年) 全体としては暗い映画なんで…

2020年の年明けは小津監督の「晩春」を観返しながら・・・

明けましておめでとうございます。 日本のみなさまはおせち料理など 召し上がっているのでしょうか。 私は十数年、縁遠いような気がいたします。 そこで少しでも日本情緒ということで 小津安二郎の「晩春」(1949年)を観ております。 この作品は非常に…

フレッド・アステアの華麗なダンスを堪能しながら2019年が暮れていく

フレッド・アステア(1899-1987) 勿論、あの有名なハリウッドのミュージカルスターなわけですが。 自伝を読むと、これまた凄いですよ。 練習、練習、練習の鬼。 いや、もう充分パーフェクトなんですが、 さあ、もっとやってみよう もう一度試して…

KITANO TAKESHI~ブルーにこんがらがって

タイで発売されている北野武監督の2作品。 在タイの外国人と話していても、知名度はバツグンですね。 今までの監督作品は18作、ですか。 観ていないものが3本くらいありますし おそらくは多数出版されているであろう評伝やインタビューなどを 読んだこと…

行く先が天国だろうが地獄の底だろうがFUNKし続けるぜ! SLY STONE&BOBBY WOMACK

FUNK MUSICとは何ぞやといえば J・ブラウンが元祖というか親玉ですが youtu.be ジャンルを超えて ロックファンにも強烈な印象を残したのが スライ&ザ・ファミリー・ストーンでしょうか。 www.youtube.com 白人混成のグループで、ある種変則パターンなんで…

ゾンビさん そんなに急いでどこへ行く

ゾンビもの映画の原点といえば 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年) 一大傑作が 「ゾンビ」(1978年) いずれもジョージ・A・ロメロ監督作品。 youtu.be この頃までは、人間のほうがゾンビより素早く動けるんですね。 ゾンビ軍団が少数…

切れ味抜群なのにおとぼけテイストもありの コン・ゲーム アイテム

コンゲーム~con game~confidence game 意味的には、騙し騙されゲームのように筋書きが二転三転・・・ てな具合に解説されてるみたいです。 このジャンルでは映画では「スティング」(1973年)が有名で 小林信彦の「紳士同盟」(1979年)という小説…

怖いのは程よい大きさがいい~大魔神で納得

こちらはかの有名な「大魔神」タイ語吹き替え版 久しぶりに見ていて、良さを再認識。 大魔神が悪人を追い回すシーンなど 実によく撮れていますね~ で、どうして画面のなかの人間&スクリーンの前の観客 に恐怖感を与えることに成功しているかというと、 そ…

大自然~みんなどうして平気で行くの?海も山も、怖くありませんか

私は泳げません、どんな種類の泳ぎも出来ません。 だから海や湖や川は眺めるもので、入るものではありません。 昔、ごく低山にハイキングに行きました。 途中で天候が変わり、ボーッとしているうちに 周りには人影がなくなってしまいました。 一人の下り道、…

増村保造&若尾文子 監督と女優の幸運な二人三脚

監督と女優のコンビネーションというと 溝口健二&田中絹代 成瀬巳喜男&高峰秀子 小津安二郎&原節子 などがすぐ思い浮かびますね。 監督さんにとって抱いている作品世界のイメージを うまく表現してくれるということなのでしょう。 (プライベートな面の結…

戦前の驚異の傑作邦画「人情紙風船」「雄呂血」

出ましたね、もうどかんと。 1937年に作られた山中貞雄監督の「人情紙風船」 もう圧倒的な名作であります。 山中監督はこの後、出征し戦病死してしまいますから これが遺作ということになります。 僅か28歳。 昭和でいえば12年ですが その時点で作ら…

脱出!脱獄!~どこまでも逃げきってみせる

いわゆる”ESCAPEもの”は 書籍のノン&フィクションを問わず 一大ジャンルですよね。 テレビでのドラマや映画になるものも多い。 脱獄王の異名をとった白鳥由栄や 時効寸前まで日本各地で潜伏を続けた福田和子 などについては何回も映像化されてますね。 洋画…

監督はつらいよ 役者もつらいよ

映画は企画~製作~公開まで 非常に長いみちのり、関わる人たちも膨大な数になりますので 一つ一つの作品が完成するまで 難産の連続ですよね。 監督は映画そのものについては全権掌握、のはずなんですが プロデューサーやスポンサーとの軋轢 スタッフや役者…

封印? 昭和~平成のテレビ・映画・音楽遺産

私が子供の頃は 日本の映画やテレビ番組に 勢いがあった時代でした。 映画は気軽に観に行くことは難しかったですけど テレビ番組には夢中になったものです。 円谷プロの一連の怪獣・怪奇もの 森田健作、村野武範、中村雅俊の 男だ!、青春、俺たちの~ の作…

クリムゾンの迷宮に黒い家があった~貴志祐介

二作目の「黒い家」、良かったですね~ いわゆるサイコパスの女性を描いているんですが もうそのしつこさに読んでいて背筋がね・・・ youtu.be 森田芳光監督の映画版(1999年)も見応えありました。 キャラクターの設定とかが原作と違ったり、 ちょっと…

”恰好”の巣の上で

追っ払ってくれるんじゃ なかったのかい? ベランダにも いつのまにか外壁のほうにも 巣を作られてるじゃないか。 糞害もすごいし。 何か言われちゃうよ、これじゃ。 あっ、映画のほうは素晴らしい出来ですよ。 ONE FLUE OVER THE CUCKOO'S NEST(1975年…

渥美→加東→沢村→十朱→寅さん~役者はメリーゴーラウンド

渥美清といえばイコール 「男はつらいよ」の寅さんの イメージが定着していますが、勿論 他の映画にも出演しているわけで。 特に「男はつらいよ」がシリーズ化される前には さまざまなタイプの役柄を演じています。 youtu.be こちらは1961年の「南の島に…

アルツハイマーというバーに最後に寄って、人生というメニューを堪能した

人はいつかは死にますよね。 そこに至る過程はそれぞれですけど。 ギリシャの哲学者エピクロスはこんな言葉を残してます。 人は死を恐れる必要が全く無い 死を恐れている間は、まだ死は来ていない そして、死が本当にやってきたときには あなたはもういない …

つげ義春~モノクロームの万華鏡

幾度となくブームを巻き起こした 漫画家 つげ義春。 近年は新作の発表が途絶えていますが 空前絶後の作品群をこれだけ残してくれたわけで なんと私たち読み手は 幸せなことだろうかと思うのであります。 もっと世界的な評価、あっていいですよね。 研究本や…

21世紀以降の私的日本映画ベスト~茶の味

石井克人監督の2004年作品。 最初レンタルで観まして、おお!と思い 購入しました。 私は本当に好きですね、素晴らしいと思いますね。 映画の近作~最近作には正直あまり心動くことはありませんが これはもう何度観返しても素晴らしい。 ちょっと遊び過…

昔観た映画の DVD 果たしてどこまで覚えているのか?

レンタルDVD、気軽でいいですよね。 買うと結構高いですし。 でまあ、どんどん借りたりするわけですが その映画の内容、果たしてどこまで覚えているんでしょうか? ちょっと自分自身の例でチェックしてみることに。 随分前のだと思うんですが、 借りたタ…

誰も清水作品のことを言わないのは不思議だ by 笠智衆

名優、笠智衆の言葉です。 (「俳優になろうか」朝日文庫より) ここで言われてる清水作品というのは、主に戦前に素晴らしい作品を 残した清水宏監督のことですね。 確かに小津、黒澤と比較すると一般的な知名度は グッと低い。 一本も観たことないよ、とい…

新藤監督は映画への信念と女性への愛を貫いた

2012年に100歳で亡くなられた新藤兼人監督。 まさに戦後の邦画の歴史とともに歩んできた人ですね。 溝口健二のもとで厳しいシナリオ修行に耐えた日々は 初監督作品の「愛妻物語」(1951年)に登場します。 youtu.be 世界的な評価が高まったのは1…

ジーン・ケリーよりも更に上をいく? ドナルド・オコーナー

バンコクの郊外の華やかとはいえない商店街歩いていて 中古DVD見つけたんですね。 ジュディ・ガーランドのTVショーをパッケージしたもの。 渋~いアイテム、勿論買いましたよ。 でこの回のゲストがドナルド・オコーナーなんです。 誰それっ?てなりそう…

成瀬さんのおかあさん

黒澤、小津、木下、溝口、大島、小林、山田・・・ と日本映画の名監督は数多く挙げられますけど 私が感覚的にいちばんフィットするのは成瀬巳喜男でしょうか。 勿論、個々の作品にもよりますけれど。 youtu.be 無駄が無いんですよね。 場面の省略が過不足な…

JUDYがアイドル

ジュディ・ガーランドが好きだったんですよね、子供の頃。 キャンディーズでもなくてピンクレディーでもなくて 山口百恵でもなくて。 でも70年代にはもう亡くなってましたし、 その頃はビデオとかDVDとか勿論無いですから 作品に触れること自体が一苦労…