バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

映画

ギャンブリング、ギャンブリング・・・ところで何を賭けましょうか?

ドラッグやアルコールなどと同様に ギャンブル依存症、というのも耳にしますよね。 で、これまた種類が豊富。 それに日常生活のあらゆる場面で成立しちゃうでしょう? やろうと思えば。 ”次、ドアを開けるのは男それとも女?当てたほうが10万円” とかね。 …

暗い、ひたすらどんよりと重い小津監督の異色作 ”東京暮色”

これは非常に”沈んだ”映画ですね。 ほのぼの~日本情緒的なイメージをもって観てしまうと 大きく期待を裏切られることになりそうです。 小津の戦後の作品のなかでも 異常なほどダークかつ 描き方がストレートに”意地悪”です。 主役の有馬稲子は後年のインタ…

ローズマリーの赤ちゃん~本当に怖いのはポランスキー自身なのかも・・・

1968年のアメリカ映画 監督はかのロマン・ポランスキー。 ホラー系作品としては特に知名度の高い1本ですね。 ただ”怖さ”という点では、やや弱い部分もあるかな・・・ 前半部分、ミア・ファローの悪夢のパートで もう全部、分かっちゃう流れになってます…

フランキー堺の熱演も・・・日本ではミュージカル映画はやはり難しいのか「君も出世ができる」

1964年の東宝制作、 メンツはフランキーに高島忠夫、雪村いづみ、浜美枝 益田喜頓、有島一郎、中尾ミエ・・・ かなり力の入った作品で 音楽が黛敏郎、作詞が谷川俊太郎です。 うーん、しかし ミュージカル=唄って踊る、の両立という点からみると やはり…

ホフマンがあまりにハマり過ぎの”真夜中のカーボーイ”

観てない人は居ないんじゃないかという 超有名作品。(1969年) 観返すと、かなり性的(&それに関わるバイオレンス) なシーンが多いことに改めて気づきますね。 家族揃って楽しめる、映画ではないですよね。 もうダスティン・ホフマンの演技が圧倒的。…

そしてラングは偉大だった。カリガリから11年、”M”が描く恐怖の現実

フリッツ・ラングの傑作 ”M"(1931年) これまた古い映画ですけど、見どころ満載の1本ですね。 ストーリー自体はシンプルで、 連続少女誘拐事件の犯人が捕まるまでが描かれています。 で、ふと観返していて思ったのが 刑事たちが犯人を追い詰めていくシ…

1920年制作「カリガリ博士」~100年前の映画はここまで凄かった

あまりにも有名なドイツ映画、 映画の歴史、解説本などには必ず登場する1本。 いわゆるドイツ表現主義の代表的作品という位置づけですね。 確かに尋常ではないセット美術の数々 まったく実用的ではあり得ない家具の配置とか 視覚的な部分での印象が強烈です…

小津監督のあまりに有名な「東京物語」をじっくりと観てみた その弐

「東京物語」には明確な主題~テーマがあって 登場人物のセリフや動きは全て それ(親と子&田舎と都会の断絶)を表現するために 組み立てられています。 子供(杉村春子、山村聡ら)は親を疎ましく思い、 親は子供が期待したようには育たなかったことを 不…

小津監督のあまりに有名な「東京物語」をじっくりと観てみた その壱

「東京物語」(1953年)は国内外での評価が高く 小津監督の最高作であるとともに、邦画洋画を問わず 映画史に残る傑作と位置付けられています。 作品について様々な分析が詳細に行われていると思いますが そういったものに囚われず、私的印象&気づいた…

あの有名なサイコのリメイク(1998年版)はサイコー、ではなかったのだ・・・

ヒッチコックのあまりにも有名な”サイコ”(1960年) 続編やらパロディー版など幾つもの後続作品を産んでいますが このガス・ヴァン・サント版はどうにも・・・の出来になってしまった感 強しですね。 ストーリー(脚本)は同一で、時代設定を現代(撮影…

生真面目な新藤兼人監督の真骨頂 ”裸の島”(1960年)

口だけで 「この映画は凄いんだよ」 と何回言っても伝わらない映画、 つまりそれだけ凄い、新藤監督渾身の1本。 せりふがありません。 (音楽はあり) 従って、観る側は役者の動き~演技というものではない を追っていくことになります。 乙羽信子と殿山泰…

内幕を知っていると5倍、10倍楽しめるワイルダーの”サンセット大通り”

本来、映画は 誰にも理解できる&楽しんで観れる ように作られるべきで、 実際多くの作品はその範疇だと思いますが、 「そうでない映画」の代表的な一本ですね。 特に洋画好きでも無い人が この映画を何の予備知識もなく観てしまうと ひたすら暗くて陰惨な印…

19歳の山田五十鈴が初々しい、溝口健二監督の「浪華悲歌」

2012年に95歳で亡くなった 山田五十鈴の戦前の代表作(1936年) 溝口監督の代表作の1本でもありますね。 山田五十鈴の家族は色々と問題を抱えていて どうしてもまとまったお金が必要になります。 恋人は居るのですが、気弱な性格で頼りになりませ…

100%マンパワー 空前絶後の体技爆発~キートンの「蒸気船」(1928年)

バスター・キートンの1928年作。 そんな100年近く前の映画なんて 観てられない? そうかなあ、これ見たら 今の映画、観てられないと思いますけどね。 都会に行っていたキートン、故郷のミシシッピーに 帰ってくるのですが・・・ いや、この際ストーリ…

他人は人を顔で認識するが、その顔を失ったら? 安部公房原作・脚本「他人の顔」

勅使河原宏監督の1966年度作品。 原作、脚本が安部公房ですから ”普通の”作品ではありません。 事故で顔面に大きな傷を負った仲代達矢、 精巧な人工皮膚の仮面を装着することにより ”顔”を取り戻すのですが・・・ スタイリッシュな勅使河原監督の映像が …

原節子が楽し気に演じる紀子三部作の第2弾「麦秋」

小津監督との顔合わせ2回目の「麦秋」(1951年) キネマ旬報ベストテンで第1位でしたが 今現在では「晩春」と「東京物語」に挟まれて やや地味な位置付けになっているような気もしますね。 この作品は言ってみれば 家族群像劇、なんですよね。 冒頭の…

指先、足のつま先まで神技パフォーマンス チャップリンの隠れた名作「殺人狂時代」

チャップリンの戦後第一作 「殺人狂時代」(1947年) ここではお馴染みの山高帽、ステッキ、タキシード姿は まったく姿を消しています。 チャップリンが演じるのはなんと 連続殺人鬼なのです。 30年以上勤続した銀行を解雇されたチャップリン、 カフェ…

「暗黒街の弾痕」という邦題とは全くイメージの異なるフリッツ・ラングの名品

”暗黒街の弾痕” という邦訳になっている名匠フリッツ・ラングの 1937年の作品。 タイトルからするとギャングものとか 警察VSマフィア映画、想像しちゃいますよね。 日活映画かな、とか思ったりして。 主演が渡哲也で脇に二谷英明・・・ じゃないんです…

ナイアガラの滝をバックにモンローウォーク~マリリンの1953年作品

マリリン・モンロー主演の「ナイアガラ」 彼女の出演作のなかではそれほど話題になる作品ではないですが、 サスペンス仕立ての小品です。 ナイアガラのバンガローへ新婚旅行にやってきたカップル。 こちらは至極健全、ハッピーな二人。 宿にはマリリン・モン…

舞台でやったら映えそうな、シナトラ主演の小品「三人の狙撃者」

フランク・シナトラ、スタンリー・ヘイドン主演の 1954年度制作、アメリカ映画。 シナトラを頭とする3人組、 大統領が乗車している列車を狙撃して 大金をせしめようとしています。 狙撃に好都合の一軒家に立て籠もり 後は列車の通過を待つだけなのです…

子役の表情が世界一の映画「運動靴と赤い金魚」

「運動靴と赤い金魚」 1997年のイラン映画ですが 当時非常に評価が高かった作品。 下町で暮らす4人家族、 暮らしぶりは決して楽ではありません。 ある日、お兄さんが妹のたった一足の靴を 無くしてしまいます。 そこでお兄さんの靴をかわりばんこに履い…

サム・ライミの演出が手堅い"スペル~DRAG ME TO HELL”(2009)

「スパイダーマン」や「死霊のはらわた」シリーズ でよく知られるサム・ライミ監督の 比較的近作。 ひょんなことから呪いをかけられてしまう ”巻き込まれ”ストーリーです。 アリソン・ローマンは銀行勤め。 良い上司、優しいボーイフレンドに恵まれて 平穏な…

ウィリアム・H・メイシーの演技力に唸る "EDMOND"(2005)

その演技力に定評のある名優 ウィリアム・H・メーシーの2005年作品。 監督のスチュワート・ゴードンは キャリアの長い人で 1980年代~1990年代に フロムビヨンドとかキャッスルフリークなどの ホラー、オカルト系の作品がありますね。 ニューヨ…

市川崑監督のシャープな感覚が光る「股旅」

1973年の作品ですが、いいですねえ~ 萩原健一 尾藤イサオ 小倉一郎 演じる3人の若い渡世人を描いています。 (特にショーケンのみにスポットが当たっているとかではないです) 尾藤イサオがもう最高であります。 上映時間が約96分、この尺の長さが成…

黄金時代の終わりを告げる、クレージーキャッツの”黄金作戦”

1960年代に圧倒的な人気を誇った クレージーキャッツのシリーズきっての大作(1967年) ハワイやロスアンゼルス(ラスベガス)で 大々的なロケを展開しています。 上映時間も160分近くあり、力の入った作品なのですが・・・ 植木、ハナ、谷の3人…

マイ・KUROSAWA'S・ベスト ”蜘蛛巣城”

黒澤明監督のベストということになると ”七人の侍” ”生きる” ”羅生門” ”用心棒” あたりが常連、なのでしょうかね。 私は1957年制作のこの作品が ぶっちぎりで一押しであります。 その理由としては ・(黒澤作品に期待されるであろう)スケール感を堪能で…

東京オリンピック 1964 by 市川崑

今年はオリンピックイヤーですね。 (今のところは、ね・・・) こちらは前回、1964年の東京オリンピックの公式記録映画。 名匠、市川崑が総監督を務めています。 冒頭のシーンからして 単なるスポーツ記録映画でないことが 伝わってきます。 カメラは競…

100年前に作られた映画でも、初めて観る時は飛び切りの”新作”なのさ!

さて先日、映画通の友人から言われました。 「映画の新作、あんまり観ないんですか?」 この”新作”というのは制作年度が新しく 今公開中の、という意味合いなんでしょうね。 このブログでも結構映画のトピック多いんですが 確かに、そういう”新作”を取り上げ…

オールタイム恋愛映画ベスト 「アパートの鍵貸します」

ラブ&ロマンス映画 実はあまり観ていません。 無意識に避けたりしていて。 理由? あまりにシンプルですが 若い時分(今でもですが)モテなかったからでしょうね。 「俺には縁の無い世界の話なんだ」 とひがみ根性がありあり。 だから美男美女がどんなに情…

これがJAPANだ NIPPONだ、日本人なら涙腺崩壊「おかあさん」再び成瀬監督作品

1952年制作の「おかあさん」 これは一家に一本の名作であります。 邦画の傑作は「七人の侍」や「切腹」「雨月物語」などでしょう。 この「おかあさん」には漲る緊張感とかスケールの大きさはありません。 しかし俗にいう”ウェルメイド”~構えはデカくな…