バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

映画

怖いシーン以外に見どころがいっぱい!ただのオカルト映画ではない ”エクソシスト”

”エクソシスト~EXORCIST”(1973年) そう、あの あまりにも有名な怪奇映画。 確かに怖いシーン、いっぱいあって強烈。 それにまつわる逸話も実に数が多くて それだけで一冊の本が書けちゃうという。 私、この映画 非常に好きで マイ・ベスト100確定…

「絶対に相手から目をそらさない」2大ギャング映画 ”犯罪王リコ” ”民衆の敵” 

こちらの2本は どちらも1931年に公開された ”犯罪王リコ” ”民衆の敵” いわゆる暗黒街もの~ギャングの闘争、警察との攻防を描いています。 この僅か数年前までは まだサイレント映画の時代だったわけですが 音がつきますと、カーチェイスや拳銃の撃ちあ…

機関車も飛行機も動かなかった~KUROSAWAに立ちはだかったカルチャーショック

1965年に ”赤ひげ” を撮り終えた 黒澤明監督は、自らのプロダクションを設立し 海外進出を試みます。 (既に斜陽の時代を迎えていた日本の映画界では、黒澤の思うような作品は製作が困難になっていました) 幾つかの企画があったようですが ”暴走機関車”…

コッポラ監督の心象ロードムービー ”THE RAIN PEOPLE~雨のなかの女”

フランシス・フォード・コッポラ監督の 1969年作品。 あの、あまりにも有名な ”ゴッドファーザー” の前作ですが 作風はまったく異なります。 (テーマは同一の部分もあるのですけれど) ニューヨークに暮らすシャーリー・ナイト 友人たちに祝福され、華…

このテンションはまさに一期一会、溝口健二と田中絹代の限界勝負 ”西鶴一代女”

溝口健二監督の1952作品。 これは強烈、画面からヒリヒリした緊張感が伝わってきます。 監督の作品でいうと 全体の完成度、スケールの大きさでいえば ”雨月物語” 流れるような場面展開、まさに名人芸の ”近松物語” なんですけれども 気迫がですね、監督…

永遠のジョアンナ・シムカス! 嫌いな人は誰もいない ”冒険者たち”

1967年、ロベール・アンリコ監督の ”冒険者たち”(フランス・イタリア共同製作) これは完璧な鉄板映画。 評価、好き嫌いというのは人によって様々なわけですが この作品を観て 「つまらない」「駄作だ」「印象に残る場面がない」 と言う人は多分、誰も…

ふむふむ、外国人の選んだ日本映画ベスト40って・・・

映画のランキングものって 色々ありますよね。 日本では専門誌のキネマ旬報によるものが 一番権威があるでしょうか。 さて、外国人による日本映画の評価って どうでしょうね。 勿論これまた実に多くのタイプがあるでしょうけれど。 たまたま見かけたサイトで…

大根と人参

なぜかふと、大根が食べたくなって・・・ タイには野菜が豊富にありますけれど 大根ってそれほどタイ料理に使われないんですね。 (逆に日本より大活躍なのはインゲンとか筍かな) 近所のスーパーで買ってきました。 一キロあたり、100円ほど。 あと人参…

ペーソスあふれる長さんの演技が光る、”ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!”

全部で20作以上製作された ドリフターズ主演映画の後期の一本(1974年) この頃になると、初期の いかりや長介のメンバーへのしごき それに反抗、仲間割れなどしながら 最期はグループで団結していく という構図は崩れていて、 下町ホームドラマのよう…

黒澤明&マイルス・デイビス 二大帝王の80年代のカムバックはどうだったのか

黒澤明とマイルス・デイビス ジャンルは違いますが、それぞれの世界で 圧倒的な知名度の巨匠。 絶対的な存在として君臨しています。 二人は年齢こそ違え(黒澤が16歳年上) 1950年代から60年代にかけてが キャリアの最盛期。 その後、健康上の問題な…

今なお新しい66年前の日本映画 川島雄三の傑作コメディ ”愛のお荷物”

うーん、これはいいですねえ。 実に良い。 日本映画のマイベスト100ですよ。 全編(111分と結構長い)通して ニコニコでした。 長編の喜劇映画で、途中でダレないって なかなか無いですよ。 川島監督の才気爆発ですね。 時の厚生大臣に山村聰。 冒頭、…

ひたすら顔のクローズアップ、20代前半の岡田茉莉子が美しい ”顔”

松本清張原作の1957年作品。 共演者には大木実、笠智衆、宮城千賀子、小沢栄といった顔ぶれ。 脚本には黒澤監督の作品も手掛けている井出雅人のクレジット、 音楽は黛敏郎、監督は・・・ いや、実はですね そんなことは まったくどーでもよいのですね、…

”三人の妻への手紙”&”妻への三通の告白”~ハッピーそれともバッドエンド?

”三人の妻への手紙”~A LETTER TO THREE WIVES ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の1949年作品。 アメリカ東部、郊外の町で暮らす三人の主婦。 ある土曜日に学校の課外活動ボランティアをするために 集まります。 そこへ一通の手紙が。 あなた達の誰か…

続・WHO DO WE THINK WE ARE ?

カーリー・サイモン(シンガー&ソングライター・米) 新谷仁美(陸上選手) ジョー・バイデン(米国大統領) 小鹿番(俳優) ジャワハルラール・ネルー(インド初代大統領) 西村晃(俳優) 山内彩(Dr.ハインリッヒのツッコミ担当) おろち(楳図かずおの…

分からない、そのことを分かりながら観る映画 コーエン兄弟の ”シリアスマン”

これはですね、厳しい~ 観るのがある意味 難しい映画です。 舞台は1960年代(おそらく67年か68年あたり)の アメリカの田舎町。 ユダヤ系家族の物語です。 マイケル・スタールバーグは大学の物理学教師 いたって真面目で穏やかな性格です。 ところ…

社会の不正を撃つ~幻の戦前映画 ”何が彼女をそうさせたか”(1930年)

戦前の ”傾向映画” (左翼的思想、メッセージが込められたという意味合い) の代表作で、封切り当時 商業的にも大成功した1本です。 しかし火災によるマスターフィルム消失で その後数十年間は、その名前だけが知られており 1990年代になって ロシアで…

小百合とサユリ

サユリスト と呼ばれている人たちが居ます。 女優、吉永小百合の熱狂的なファンの方々。 年齢でいえば団塊の世代&もうちょい上にあたる 現在では70代中頃~のお歳でしょうか。 (後追いの世代は別にして) ”小百合ちゃん”(中平まみ著・講談社)は 吉永主…

被爆の恐怖を丁寧に記録する~新藤兼人監督の ”第五福竜丸”

新藤監督の1959年作品。 1954年のビキニ環礁における アメリカ軍の水爆実験で被爆した船員たちを描いた、 セミドキュメンタリーともいえる内容です。 マグロ漁船の第五福竜丸 家族に見守られて静岡県の焼津港から 出航します。 マグロの群れがなかな…

成瀬巳喜男と高峰秀子~監督と女優の共同作業の頂点 ”乱れる”

これは凄い。 女優さんの演技ということでは 多分、日本映画で一番ではないかなと。 (あと、”西鶴一代女” の田中絹代も) いや、別に大声で叫んだりとか そういう方向ではなくて。 1964年の成瀬巳喜男作品 主演が高峰秀子、共演陣が加山雄三 草笛光子、…

「狂った目」対決 仲代達矢 ”野獣死すべし” VS 山崎努 ”悪の紋章”

”あいつ、狂った目をしているからね” 映画監督の五社英雄が俳優の仲代達矢を評した言葉です。 (「仲代達矢が語る日本映画黄金時代」/春日太一著より) そんな仲代の ”眼技” が存分に楽しめるのが ”野獣死すべし”(須川栄三監督/1959年) 仲代は大学院…

脇が締まっているから主役が光る~いぶし銀の輝き、昭和の名優たち

頑固一徹な親父がハマり役だった花沢徳衛、 若い時分には画家を志していたこともあって 何冊かある著作でもその腕前を披露しています。 出演作は映画、テレビとも非常に数が多いのですが コミカルな演技も達者な人でした。 www.youtube.com ウルトラセブンの…

「体力の限界」は映画にもある~三船敏郎最後の黒澤映画出演作 ”赤ひげ”

黒澤明監督の1965年作品 ”赤ひげ” キネマ旬報誌で堂々の第一位にランクされています。 この映画を観て感じたこと、 それは "老い” です。 当時黒澤監督は55歳、まだ老け込むような年齢ではないわけですが 画面からはそれ以前の作品にあった 圧倒的な熱…

いきなり、英語を流暢に話す高峰秀子が登場する "朝の波紋"(1952年)

戦後まもない時期の高峰秀子主演の映画。 共演に池部良、岡田英次、三宅邦子、上原謙、香川京子 とかなり豪華な顔ぶれですが、 チラリと顔を見せるだけのゲスト的な出演者も多く オールスター映画といった華やかさはありません。 ちょっとびっくりするのは冒…

これが映画ってやつさ~コーエン兄弟の圧倒的傑作 ”ファーゴ”

コーエン兄弟の1996年作品。 これはもう文句なしの傑作、 それ以外に言い様がないほどです。 脚本がまず完璧で 役者陣の配役&演技がピタッとハマっていますので 全編通して、「映画に浸る」幸福を味わうことが出来ますね。 自動車セールス会社に勤める…

MY MAN'S GONE NOW JANUARY~MARCH 2021

ポンタさんの訃報には驚きました。 近年は体調があまり優れないようにもお見受けしましたけれど 子供の頃からずっと慣れ親しんできたミュージシャンでしたから・・・ 確か1977年くらいかな 日本青年館でステージを観た記憶があります。 髭モジャでパワフ…

香川京子の体当たり演技がスクリーンに爆発~”猫と庄造と二人のをんな”

香川京子というと 清楚で上品でおしとやかな・・・ というイメージが一般的だと思うのですが この作品では爆発&炎上しています。 狂騒的ともいえるほど。 監督は前年(1955年)に ”夫婦善哉” を製作した豊田四郎。 今回の主役も引き続き森繁久彌です。 …

アフリカ~渥美清~いかりや長介

当時としては画期的な アフリカロケを敢行した 羽仁進監督の1965年作品 ”ブアナ・トシの歌” 主演は後に寅さんシリーズで国民的俳優になる 渥美清です。 渥美清の役柄は 日本人研究者のためにプレハブ住居を建設する技術者。 現地の住民に協力を求めます…

囚われることの恐怖を描いた名作映画2本 ”ミッドナイト・エクスプレス” ”告白”

いわゆる ”刑務所もの” 映画は 洋&邦画とも数多く製作されていますが 大別すると 脱獄の過程をメインにしたパターン 獄中生活を主に描いたストーリー の2通りになるかと。 今回の2本はいずれも後者のタイプなのですが、 実話をベースにしています。 (何…

古くても日本語字幕が無くても、サクサク観れるイギリス映画 "TIGER BAY"

J・リー・トンプソン監督の1959年度作品。 今となってはあまり話題になることもない映画ですが これ、なかなかに素敵な1本であります。 主人公のポーランド人船員ジョン・ホークスワース 久しぶりの休暇で彼女のアパートに向かうのですが 口論のあげく …

信じることと祈ること

私には特定の宗教への信仰心がありません。 墓参りをしたり タイの友人たちと寺院に行った際に 手を合わせることはします。 その際に心の中で思うこともあるのですが それは信仰と呼べるようなものではないでしょう。 宗教、そしてそれを信じるという行為は …