バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

書籍

国民的漫画 ”ブラック・ジャック” ~ 人気の長持ちの秘訣は?

手塚治虫の ”ブラック・ジャック” 膨大な著作数がある手塚の作品のなかでも 特にポピュラーなシリーズですよね。 少年誌に連載がスタートしたのが1973年のことですから まもなく50年~半世紀が経過することになります。 その割に古臭いイメージが少な…

嫌なものは嫌い、嫌いなものは嫌 ねこぢるの居た1990年代

この猫のキャラクターに見覚えのある方は おおむね、1990年代に 10代~30代だったのではないかと。 31歳で世を去った ねこぢる作 ”ねこぢるうどん”のメインキャラ にゃーこ と にゃっ太ですね。 一見可愛い見た目なのですが 描写は強烈です。 当時…

面白うて、やがて哀しき・・・そんな気持ちになる漫画四篇

つげ義春の1987年作品。 心身の不調もあって、この後もう一作発表して 以降休筆となりますので キャリア最後期にあたりますね。 作者の幼少時の体験がベースになっているようですが 印象に残るカットが多数。 虚無、絶望のみということはなく 仄かな郷愁…

九十九で止めておけ・・・”妖怪百物語”

1968年製作の”妖怪百物語”(監督/安田公義) お馴染みの百物語をモチーフにした時代劇で 主演は藤巻潤、高田美和、坪内ミキ子。 林家彦六(八代目林家正三)師匠の口上がたっぷり聞けたり、 その他の脇役陣も好演で 決していい加減な内容ではありません…

”1984” あらゆる文学作品の最高峰を映像化すると・・・

言わずと知れたジョージ・オーウェルの ”1984”(Ninghteen Eifhty-Four) 私が読んだのはハヤカワ文庫版~今の新訳/装丁ではなくて 70年代前半に出版されたバージョンでした。 狭義で言えば、ディストピアSFの聖典ということですが そこで描かれてい…

恐怖の振り子のバリエーション エドガー・アラン・ポーの世界

エドガー・アラン・ポーといえば 言わずと知れたアメリカの大作家。 明智小五郎シリーズで有名な江戸川乱歩は そのままペンネームとして使っているのは よく知られていますね。 短い生涯(没年40歳)でかなりの数の著作を残していますが 映像化された作品…

寅さん~ ”男はつらいよ” は、渥美清の最高傑作だったのか?

1969年~1995年の長きにわたって製作された ”男はつらいよ” 全48作で描かれた世界は、まさに昭和の時代そのもの。 (後半は平成にかかっていましたが) ある程度の年齢の方ならば 年2回上映される度に映画館に足を運んだという人も少なくないでし…

映画VS小説 読んでから観るか?それとも観てから読むか?

フレデリック・フォーサイスの小説 ”ジャッカルの日” 1971年の出版。 映画版は1973年の製作で 監督はフレッド・ジンネマン 主役にエドワード・フォックス。 文庫本で500ページ強、 映画のほうも2時間22分と重量級の内容です。 ちょっと両者を…

モデルになって帰ってきた ”十三人の刺客”

三池崇史監督の2010年作品 ”十三人の刺客” 役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、伊原剛志、内野聖陽、高岡蒼甫 稲垣吾郎、松方弘樹、平幹二郎、松本幸四郎、市村正親、岸部一徳・・・ その他にも名の知られた俳優さん多数出演の まさにオールスタ…

話の中身と結末が、すっかり変わっとるやないかい・・・ジョニデの ”シークレット・ウインドウ”

うむうむ、尊敬すべき ジョニー・デップが主演の ”シークレット・ウインドウ” 監督は数々の有名作の脚本を手掛けたデヴィッド・コープ 音楽はかのフィリップ・グラス デップ扮するはミステリー作家。 美しい妻(マリア・ベロ)が居るのですが 自分よりも生活…

舞台が格上、映画は格下?

映画を観ていて すぐに気づくことがあるんですね。 「あっ、この役者さん 演劇畑出身の人だろうな」 って。 そういうバックグラウンドがある人って 声の出し方、響き方が違うんですね。 そもそも声の質が良いし、発声が綺麗で聴きやすい。 ひそひそと囁きあ…

それはあなたの罪ですか? それとも私?

現職の医師でもある帚木蓬生の ”逃亡”(新潮社) 上下二段組みで600頁強、ズシリと重い一冊です。 内容もまた重い題材で、憲兵の職務にあった主人公が 戦争中の捕虜虐待容疑により 戦犯として手配され、必死の逃亡生活を続けるというもの。 筆者のメイン…

過去も未来もすべて雪のなかに埋もれていった・・・盛らない佳作 "シンプル・プラン"

これは良作ですね、見る価値のある一本です。 監督はサム・ライミ 音楽にダニー・エルフマン 配役はビル・パクストン、ビリー・ボブ・ソーントン、ブリジット・フォンダ という強力布陣。 オハイオ州の田舎町に暮らすビル&ブリジット夫婦 夫は極めて真面目…

目覚めると男は、虫ではなく地球になっていた~”変身”小説の数々

自分の身体に変化が起きる~ およそ好ましくない場合がほとんどですが、 そういった設定の小説や映画は多いですよね。 かのカフカの ”変身” 映画では、次から次へと製作されるゾンビもの などがすぐ思い浮かぶところ。 リチャード・マシスンの ”縮みゆく男” …

夜は千の目、酒は千の顔をもつ

例えば煙草、 私は全く吸わないのですが おそらくその効果って 落ち着く~一息入れるといった方向ではないかと。 よし、盛り上がるぞ!といった期待があるわけではないですよね。 薬~ 医師が処方したり薬局で買うもの & ”やっちゃあ、いけない薬” 膨大な種…

二宮和也&松浦亜弥の好演が光る「湘南クライムストーリー」~”青の炎”

舞台は湘南、海に近いエリアですね。 二宮と松浦は高校2年の同級生という設定。 江ノ電 江の島 藤沢駅 数十年前、子供時分(高校まで)に住んでいたエリアですので ロケの場所には親近感を覚えます。 ストーリーは決して明るくありません。 かなり衝撃的な…

時空を超えた「赦し」の物語~ ”イアラ” と ”イントレランス”

”イアラ” は1970年に青年誌で連載された 楳図かずおの作品ですが、非ホラー系の代表作として 評価の高い一冊です。 地球の誕生からその終末までを描いている スケールの大きさに加え 哲学的とも言える科白も多く登場する 一筋縄ではいかない内容構成にな…

妻から夫~女から男への、最後のラブレター三通

中島らもの著作はかなり読みました。 (膨大な数になりますので全部ではありませんが) エッセイはお手の物で、字数に合わせてピタリと決める。 小説では長編よりも短編に好きな作品が多かったですね。 (長くなると、ご本人が執筆途中で飽きてしまう&ダレ…

あなたはどのバージョンがお好き? ”白い巨塔”で感じる世代のギャップ

先日、年下の知人と話していて どういう流れか ”白い巨塔” の話になったんですね。 で、私は1970年代の田宮二郎主演のテレビドラマ のことかと思って 役者さんの名前を挙げたりしたんですが どうも話が噛み合わない。 知人が言っていたのは後年の 唐沢版…

至上の快楽~本・映画・音楽の三通りの楽しみ方

半世紀以上の ”親友~旧友たち” との付き合い方なんですが、 自分の場合の。 まずはともかく読む、観る、聴くと。 なんとなく目についた 今流行ってる 友人が良いと言っていた なんでもいいんですね、きっかけは。 結果、面白い!感動した!作品世界に惹き込…

WHERE IS ノストラダムス NOW ?

ある程度(というか、かなりシニア)の年齢の人ですと ノストラダムスという名前に覚えがあるのでは? そう、1970年代に ”ノストラダムスの大予言” という新書が大ベストセラーになりましたね。 私も当時、小学生だったかな 買いましたよ、この本。 19…

ウルトラセブン VS コロナウイルス

まあ、だいたい 大きくなりますね ウルトラマンやウルトラセブンは。 ハヤタやダンから変身する時に。 ところがウルトラセブンの第31話 ”悪魔の住む花”(1968年5月放送)は 小さくなるストーリー。 宇宙細菌に侵されてしまった女性 (若き日の松坂慶…

主婦、脱出。

主婦がなにかの事情をきっかけに 家庭を捨てる、飛び出すという 構成のストーリーはかなりあると思いますが スティーヴン・キングの ”ローズ・マダー” は 追う側(夫)のしつこさではピカイチのくどさ。 何しろ旦那の職業は警察官なので、追跡のプロですから…

ベストというよりお気に入り 漫画パーソナルTOP20

決して全般詳しいわけでもないのですが 漫画の私的フェイバリットを今回は。 縛りは同一作家で3作までということで・・・ 楳図かずお ”漂流教室” ”神の左手 悪魔の右手” ”夏の終わり” ”漂流教室” はお馴染みですね。一番最初に夢中になった漫画、今から半世…

TOKYOを江戸に戻したら、”いきちょん” じゃない?

江戸時代と現代の日本を頻繁に行ったり来たりしていた 杉浦日向子(今は江戸に長逗留中) の著作には江戸の風物が活き活きと描かれています。 その流麗な筆使いもあって 江戸の時代はある種のパラダイスのようにも見えたりします。 ひっとして今の時代よりも…

私の死亡記事 あの人の死亡記事

手許に毛色の変わった一冊があります。 ”私の死亡記事”(文藝春秋) 各界の著名人に 「あなたが死ぬ時の記事をご自分で書いてください」 とリクエストして、寄せられた文章を集めたもの。 100人以上の「死亡記事」が掲載されていますが ほとんどの人は洒…

花に嵐の・・・

近所の小径を歩いていたら まるでペンキをぶちまけたような 見事なまでに鮮やかな散りっぷり 映画監督、川島雄三がよく口にしていたという 井伏鱒二の「花ニ嵐ノタトエモアルゾ、サヨナラダケガ人生ダ」 という科白がなんとなく浮かんできました。 家に帰る…

ネバーエンディング積ん読

うーん、読んでないなあ。 結構前に買ったものも多いなあ。 溜まる一方だなあ。 子供の頃は、読み終わってない本があると それが罪悪のように感じたものだけれども。 多分、棚の奥とかにはもっと眠ってるんだろうなあ。 ちょっと整理しようかな、 奥のものを…

本の中身と表~沢木耕太郎の著作より

こちらは沢木耕太郎の ”無名” 作者の父の看取りの記録。 若き日の父の記憶と 残された俳句の数々から 父の心中~生前には語られることのなかった に想いを馳せます。 日本屈指のクライマー 山野井泰史と妙子夫妻の極限の登山行。 ヒマラヤ山脈の未踏の高峰に…

SARS,CORONA,TAKAO SAITO

コロナ、でなくて SARS なんですけれどもね。 今のバージョン2の前の1。 古い雑誌を読んでいたら、 (旅行人 165号) 2003年の日本人の海外渡航者数は 前年に比べて300万人以上減ったと。 確かに各種報道でも大きく取り上げられていた 記憶があ…