バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

書籍

ヘロヘロだけどニコニコ~優しい酒呑みの本

こちらは「酒とつまみ」という雑誌の編集をしていた方の 単行本。 内容はズバリ、飲んで飲んで飲み続ける日常を 淡々と書き綴ったもの。 量的にも頻度的にも ”身体、大丈夫ですか?” のレベルです。 しかしご本人のお人柄か、 訪れる様々な店のマスター、大…

やまだ紫、つげ義春・・・バンコクの古本屋は本日も在庫良好なり

またまた夢遊病者のように 吸い寄せられて 外出ついでに日本語書籍の古本屋さんへ。 2009年に60歳で亡くなった やまだ紫の代表作。 画力も凄いのですが、この人は言葉の紡ぎ手でもありますね。 ご自身の私生活がベースになっているようですが 主人公の…

ウイルスの馬鹿野郎! で、俺たち人間はどうなんだ・・・

なにやら物騒なタイトルが付いていますが バンコクの古本屋で買った書籍、 ちなみに発行年は1995年です。 ウイルス、細菌、寄生虫と 三つのパートに分けて 私たち人類にとって忌まわしく、そして恐ろしい 症例について記載されています。 四半世紀前の書…

手塚治虫が70歳、80歳を迎えていたら・・・

私には同時代の手塚治虫体験が ほぼありません。 1989年に亡くなられていますので、 戦後間もない頃の作品群は別としても 1970年代の人気作品 「ブラックジャック」や 大作「アドルフに告ぐ」、 未完に終わった「グリンゴ」 などには、いくらでも”夢…

本・レコード・CD~形あるものへの想い

自分より若い世代の人たちと話していると (まあ、ほぼ皆年下なんですが) ”物を持っていない人”、多いんですよね。 例えば、本とかCDの類 持っていないどころか読まない、聞かない ということも珍しくない。 逆に、「はあ~、よくこんなに集めましたねえ、 …

たかが&されど、バナナに込めた思い

先日、タイの知人から バナナを貰いまして。 小ぶりで甘さもほどほど、食べやすい。 普段自分ではおよそ買うことがないのですが、 バナナ、バナナ・・・ と頭のなかで思い巡らすうちに 水木しげるの漫画を引っ張り出しました。 氏は太平洋戦争での従軍経験が…

鳥と魚の不思議な物語~諸星大二郎

敬愛する諸星大二郎の2冊 数年間のインターバルで刊行されていますが 装丁も丁寧にデザインされています。 まさに二冊で一組。 それぞれ6~7編が収められていますが あらすじを書くのは不可能、ですね。 文字には置き換えられません。 実在のものに加えて…

秘密の入り口と出口のない部屋  楳図かずお&手塚眞

なんとも形容し難い奇妙な味わいをもった 作品世界、今日は短編集の漫画と小説を。 ”螺旋階段” 大学の卒業間際にひょんなことからテレビ出演をした女性、その瞬間が忘れられずに その後の彼女の人生はねじ曲がっていくのですが・・・ ”ロウソク” 自分に愛情…

間違いの多い?音楽雑誌やライナーノーツ

音楽、好きなものですから 関連の書籍や雑誌 読むときがあります。 ミュージシャンの伝記とか読み応え あるのありますしね。 あと洋楽のアルバム買うと 日本語の解説(ライナーノーツ)とか付いてるんで 聴きながら、目を通したり。 で、たまにですが ドカー…

TOKYO & ATLANTA オリンピックを巡る2つの物語

昨日に続いてオリンピックのトピックで。 奥田英朗の「オリンピックの身代金」は 東大の大学院生がオリンピック(1964年の東京大会)の開会式で 爆弾テロを目論むというストーリー。 組織的なものでなく単独での計画です。 (相棒らしき存在もあることは…

打ちのめされるような本への愛情

世に書評、読書日記というものは多数あると思いますが 大森望&豊崎由美コンビのシリーズは捧腹絶倒です。 多分、ここまで実名&実作品を挙げて ”こき下ろし”まくったのは、他に例が無いのでは。 それもご両人の圧倒的な読書量と 書籍への愛情に裏打ちされて…

自分を”高めない”読書を続けて50年・・・

え~ 世に”自己啓発本”という類のものがあるそうです。 私は今までに1冊たりとも読んだことがありません。 なので、実際どういうものなのか良く分かりませんが 想像するに 「〇〇すれば明日からあなたの人生が◇◇になる!」 「××になるための超△△思考法」 と…

バンコクの古本屋 本日の成果

さて、気がつくと ふと足を向けてしまうバンコクの古本屋さん 日用品の買い物をした後だったので 結構すでに荷物が重いんですが・・・ アイリッシュの「裏窓」、 こちらはヒッチコックの映画版のほうが良いかも。 youtu.be うん、これはもう読んだかな? で…

フレッド・アステアの華麗なダンスを堪能しながら2019年が暮れていく

フレッド・アステア(1899-1987) 勿論、あの有名なハリウッドのミュージカルスターなわけですが。 自伝を読むと、これまた凄いですよ。 練習、練習、練習の鬼。 いや、もう充分パーフェクトなんですが、 さあ、もっとやってみよう もう一度試して…

医者であり軍人でもあり~軍医の抱える苦悩

歴史上の国内外の戦争、 特に太平洋戦争に関する書籍は多数、出版されていますね。 私の父親は従軍経験は無く、 祖父は私が産まれる一週間前に亡くなったとのことで 家族から直接(戦場での) 戦争体験を聞いたことはありません。 残された記録から学べる最…

芥川龍之介様、蜘蛛の糸は必ず切れるのでしょうか?

「蜘蛛の糸」といえば 誰でも知っている芥川龍之介の短編ですね。 哀れ、カンダタは地獄の底へ再び真っ逆さま・・・ ということなのですが 二つの”別バージョン”をご紹介しましょう。 漫画家、諸星大二郎の小説 「蜘蛛の糸は必ず切れる」 こちらでは同じく糸…

推理 SF ホラー何でもござれ 博覧強記の小林泰三ワールド

長いこと、ヤスミでなく タイゾーと読んでしまっていました。 済みません。 この人は著作数も多く、かつ広範囲の作風なので ファンの人でも好きな作品の傾向が分かれるような気がします。 ハード系SFものですと、理系的な知識、関心が無いと ちょっと読み…

こりゃあ説明が難しい、読むしかないか 飴村行の悪夢ワールド

ちょっと変わった名前の作家さんですが。 どういうあらすじかと言うと・・・ これがちょっと出来ないんですね。 アマゾンの内容紹介ではどう書かれてるでしょうか。 「粘膜蜥蜴」 東南アジアの密林に棲息するという爬虫人〈ヘルビノ〉とは? 戦時中の日本で起…

SF小説もやはり短編が読みやすい~国内外の4篇

SF(サイエンスフィクション)ジャンルの小説は 好き嫌いが分かれますね。 読まない人は全く読まないし ファンのあいだでも、それぞれの好みがかなり細分化されているような。 私はコアなファンでも全然なく、知識も無いのですが 最近読んだもので、印象に…

切れ味抜群なのにおとぼけテイストもありの コン・ゲーム アイテム

コンゲーム~con game~confidence game 意味的には、騙し騙されゲームのように筋書きが二転三転・・・ てな具合に解説されてるみたいです。 このジャンルでは映画では「スティング」(1973年)が有名で 小林信彦の「紳士同盟」(1979年)という小説…

遭難したのは俺かお前か~シャクルトンが示したもの

極地探検といえばアムンゼンとスコットの 南極点一番乗りの競争が良く知られていますね。 このシャクルトンという人物はスコットと同じく 英国の探検家。 アムンゼンが南極点に見事に到達したために 「南極大陸横断」に目標を切り替え チームを組織し、出発…

小さな負傷

美しくない写真で御免なさい。 ある日、部屋に帰って靴(&靴下)を脱いだら、足に 何か所も引っ掻き傷のようなものが。 うーん、いったい何が? 履き慣れた靴ですから靴擦れということもないでしょうし。 別に痒みもなかったので虫刺されでもないような。 …

ター坊はいつも通り

大貫妙子、 矢野顕子や吉田美奈子のような鋭角的~研ぎ澄まされた音楽とは 別の、この人だけの魅力がありますよね。 www.youtube.com 特にシュガーベイブ時代やソロの最初の2、3枚は素敵ですね~ 日本のトップドラマー、村上秀一の著作に こんな文章があり…

生きることとは何ぞや~アシュラに描かれた世界

確か小学6年の頃でしたか、 「生存者」という本を読んでいて。 1972年のアンデス山脈での飛行機遭難事故についての ドキュメンタリー、つまり実話です。 そこで描かれているのは先に死んでいった仲間の肉を食べる ~生きるために という非常にシリアス…

脱出!脱獄!~どこまでも逃げきってみせる

いわゆる”ESCAPEもの”は 書籍のノン&フィクションを問わず 一大ジャンルですよね。 テレビでのドラマや映画になるものも多い。 脱獄王の異名をとった白鳥由栄や 時効寸前まで日本各地で潜伏を続けた福田和子 などについては何回も映像化されてますね。 洋画…

監督はつらいよ 役者もつらいよ

映画は企画~製作~公開まで 非常に長いみちのり、関わる人たちも膨大な数になりますので 一つ一つの作品が完成するまで 難産の連続ですよね。 監督は映画そのものについては全権掌握、のはずなんですが プロデューサーやスポンサーとの軋轢 スタッフや役者…

クリムゾンの迷宮に黒い家があった~貴志祐介

二作目の「黒い家」、良かったですね~ いわゆるサイコパスの女性を描いているんですが もうそのしつこさに読んでいて背筋がね・・・ youtu.be 森田芳光監督の映画版(1999年)も見応えありました。 キャラクターの設定とかが原作と違ったり、 ちょっと…

渥美→加東→沢村→十朱→寅さん~役者はメリーゴーラウンド

渥美清といえばイコール 「男はつらいよ」の寅さんの イメージが定着していますが、勿論 他の映画にも出演しているわけで。 特に「男はつらいよ」がシリーズ化される前には さまざまなタイプの役柄を演じています。 youtu.be こちらは1961年の「南の島に…

”レコード・コレクターズ”の日々 in Tokyo

今、手許にあるのはこれだけか・・・ 最近はどうかよく知らないのですが、以前は音楽雑誌って 色々出てましてね、 ジャンル別(ロック・ソウル・ジャズ・ラテン~) にそれぞれ何種類かあったり、 ミュージシャン指向のものもありました。 楽器を弾くわけで…

アルツハイマーというバーに最後に寄って、人生というメニューを堪能した

人はいつかは死にますよね。 そこに至る過程はそれぞれですけど。 ギリシャの哲学者エピクロスはこんな言葉を残してます。 人は死を恐れる必要が全く無い 死を恐れている間は、まだ死は来ていない そして、死が本当にやってきたときには あなたはもういない …