バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

タイ料理、味の融合 イサーン&イスラム

テイクアウトのタイ料理を 時々持ち寄ってくれるタイの友人。 「いつもの店だと飽きるでしょう。私も初めてなんだけど」 と、二品。 お馴染みのトムヤムスープに ラープ・ガイ(鶏ひき肉のピリ辛サラダ) あれっ このトムヤムは見た目からして ちょっと違い…

「立派ロック」 の真打ちはこの曲だ! ザ・フーの ”ソング・イズ・オーバー”

しっかり作り込んでるなあ スケール大きいなあ 力入ってるなあ こんな感じのロックナンバーってありますよね。 私は勝手に ”立派ロック” と呼んでるんですが。 横綱格が レッド・ツェッペリンの ”天国への階段” イーグルスの ”ホテル・カリフォルニア” クイ…

チャップリン&セッシュウ

2005年に発表された ”五月十五日のチャップリン”(川田武・講談社文庫) という歴史ミステリー小説。 かのチャップリンとヒトラーが 若き日にオーストリアのウィーンで 出逢っていたという場面からスタート。 (ヒトラーは実際に売れない画家として不遇…

名優の役者魂を見事に引き出した出色のインタビュー集

これは素晴らしい一冊。 「役者は一日にしてならず」春日太一著・小学館 芸能人へのインタビューってよくありますよね。 される側も慣れたもので 大体披露するエピソードが決まってるんですね。 適度にお笑いも交えて 予定調和でジャンジャンのことが多い。 …

腹八分目の抑えた演出が好ましい~恋愛映画のスタンダード “ブーべの恋人”

1963年の伊・仏製作映画(監督/ルイジ・コメンチー二) 舞台は1944年、トスカーナの片田舎からスタート。 村の娘クラウディア・カルディナーレと パルチザンの青年ジョージ・チャキリスが出逢い 二人は惹かれ合うようになります。 同じくパルチザン…

A CLASSIC IS STILL A CLASSIC ~ 全ポピュラー音楽史上最高の1枚がこれだ

これなんだと。 ロックだ、ソウルだ、ジャズだ、レゲエだ 色々あるけどこれで決まりと。 ビートルズ、ストーンズ、ボブ・ディラン レッド・ツェッペリン、ピンクフロイド スティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン プリンス、ジミ・ヘンドリックス マ…

見果てぬOKINAWA

ここ数年 沖縄の名前を耳にする機会が多いような。 コロナであったり自然災害であったりと あまり喜ばしいトピックではありませんが。 ”ひめゆりの塔” ”特攻 最後の証言” 私は一度も沖縄に行ったことが無く あるのは映画や書籍から得た ごく限られたイメージ…

魅惑の世界陸上

TV

ハンガリーはブタペストで開催中の 世界陸上選手権。 いや~、いいですねえ。 ワクワクしながら見入ってしまいます。 学生の時分に一切 体育会系の部活動をやったことが無く その後もほぼスポーツとは無縁の自分にとって 陸上競技は唯一 「見ていて分かる」…

メカも凄いが脚本&音楽も超一級 永遠のサンダーバード

TV

”サンダーバード” ある程度(かなり)の年齢の方(男子) ならば、みんな見てたでしょう? カッコよかったですよねえ。 特に2号のコンテナとかね。 プラモ買ってね、サンダーバードごっこ やってましたよ。 ブレインズの声色とか真似たりして。 子供の頃は…

「とりあえずビール」って?

日本人って よく酒の席で使うんですよね。 とりあえずビール って。 でもこの言い方って 他の国でもするかな? 多分しないような気がするんですよね。 (そういうフィールドワークって為されてないでしょうけど) ”とりあえず” って 変ですよ、考えてみると…

1978年、東京音楽祭のアル・グリーン

1978年というと昭和53年 テレビを見てたんですね、音楽番組。 「東京音楽祭」という 音楽フェス~企画モノなんですが かなり力は入っていて 海外各国から結構な数の歌い手呼んで 日本勢と一緒になって賞取りするんですよ。 この年はエモーションズとか…

暴力&暴走? 実は脚本が練り込まれているサム・ペキンパーの傑作 ”ガルシアの首”

一部で熱狂的なファンがいる サム・ペキンパーの1974年作品。 登場人物の多くが死んでいく(殺されていく)映画です。 舞台はメキシコ 食い詰めた中年男(ウォーレン・オーツ)は 100万ドルという巨額の懸賞金話を聞きつけます。 ガールフレンド(イ…

ゴテゴテ感が見どころ? ポランスキーの二番煎じ "黒衣の婦人の香り" (1974年)

古ぼけた1枚の家族写真がタイトルバック。 なかなかに期待を抱かせるオープニングです。 ローマの薬品研究所に勤めるミムジー・ファーマー 大学教授の彼氏も居て 表面的には何ひとつ不自由の無い毎日なのですが アパートの隣人や友人全てから 行動の逐一を…

永遠のキャロライン、幻の続編はハートの内側に・・・

1995年リリースの "DOOPEE TIME" これはもう日本のロック/ポップス史上に 燦然と輝く超名盤。 10年、20年に一枚出るか出ないかの 音楽遺産なんですね。 "DOOPEE TIME" DOOPEES www.youtube.com このDOOPEES~ドゥーピーズは 実体のあるバンドではな…

基本裏方だけど、歌もいけるでしょ?の好盤いくつか

もうギラギラだなあ~ ”ブラック・バッハ” ですって、タイトルが。 60年代にモータウンの制作スタッフの一員として プロデュース&アレンジ&曲作りに大活躍だった ラモン・ドジャー。 70年代には自身のアルバムを ハイペースでリリースしています。 Lam…

見上げて見下ろして・・・撮影テクニックに酔いしれる "PICKUP ON SOUTH STREET"

これは冴えた映画ですねえ。 サミュエル・フラーの1953年作ですが 観て損のないシャープな80分です。 (長過ぎないのがまたGOOD) ニューヨークの地下鉄車内 若いスリの男(リチャード・ウィドマーク)が 女(ジーン・ピーターズ)のハンドバックから …

小津安二郎と春夏秋冬

小津安二郎の戦後の作品、 そのタイトルには季節~季節の風物を 冠したものが多いんですね。 ”晩春” ”麦秋” ”早春” "彼岸花” ”秋日和” ”小早川家の秋” ”秋刀魚の味” これはちょっと目を惹きますね。 というのも同時代の他の監督作品では そういうことはあま…

タイの ”ご不浄”

え~ タイのおトイレ事情ということで。 一般的なマンションのトイレはこんな感じ。 浴室(シャワースペース)と洗面台の一体型が多いですね。 バスタブが付いていても タイの人はほぼ100%、お湯に浸かるということはありません。 黒い浴槽&便器という…

OH MY! ロビー・ロバートソン逝く

驚きましたね。 ロビー・ロバートソンが亡くなったと。 (享年80歳) 長く病を得ていたということですが 老け込んだイメージがなかった人ですし 数年前にも新作出していましたから・・・ " The Night They Drove Old Dixie Down" from The Last Waltz The …

技あり! 1967年度のアカデミー外国語映画賞受賞 "CLOSELY WATCHED TRAINS"

う~ん 上手い! としか言いようないくらい 完成されてますね。 監督(イジー・メンツェル/チェコスロバキア)が まだ20代の時の作品ですが。 第二次世界大戦下のチェコスロバキアの片田舎、 駅員見習いの若者と 彼を取り巻く住人とのやり取りを ユーモラ…

決まらない/決められない/決めないほうがいい

いや、どこぞの国の話なんですけどね。 ”オズの魔法使い”に出てくる 東の国とか西の国ということに しましょうや。 どうもね、国のリーダーがですね なかなか決まらないと。 事情と経緯がこんがらかって 一筋縄ではいかぬ存ぜぬ。 ”あたまはクラクラおめめは…

用水建設をテーマにした力作、しかし音楽があまりに TOO MUCH な ”箱根風雲録”

社会派の山本薩夫監督の1952年作品。 当時は独立プロが制作に関わった映画が多く作られましたが こちらも前進座の座員総出演の 力の入った140分弱です。 裕福な町人、河原崎長十郎と山田五十鈴の夫婦 私財を投げ打って 箱根用水の建設に命を賭けます…

私は吸血鬼じゃなくて吸血美人なのよ~"MARY, MARY, BLOODY MARY"

これはちょっと毛色の変わった ホラー/サスペンス映画ですね。 アメリカとメキシコの共同製作で 監督はメキシコ人のファン・ロペス・モクテズマ 俳優陣は米&メキシコの混成チームです。 主演のクリスティナ・フェラーレは メキシコに住んでいるアメリカ人…

夢のハワイ

2011年に亡くなった俳優の児玉清、 著作のなかでハワイについて記された文章があります。 ”特に興味が無かった、というよりも田舎者が行く観光地だと馬鹿にしていた。ところが行った途端に一目惚れ。それ以降20年間にわたって訪れたものだ・・・” ちな…

「タイ化」ってなんだろう?

ウィキペディアや広辞苑には 載っていないと思いますが 「タイ化」という言葉があります。 あまり良い意味合いではなく 全般的にルーズ、だらしない態度を指す場合がほとんどで、 例を挙げると ~約束事を守らない、正確性を欠く、時間にいいかげん などが挙…

100年前の映画でも、エンタメ要素がてんこ盛り~”魔術師”

"THE MAGICIAN" というタイトルの映画は多数製作されていますが こちらはレックス・イングラム監督の 1926年作品。 アメリカ映画ですが、大々的にフランスでロケが行われています。 アリス・テリーは彫刻家。 制作中の巨大彫像が崩れ落ちてきて 半身不随…

肩の凝らない映画はないか?しかもごく短いヤツ、そんな時には ”新婚日記 嬉しい朝”

若き若尾文子の主演作で 監督は戦前から多くの作品を手掛けている 田中重雄。 (後年には石立鉄男のテレビドラマも演出していましたね) 40数分という実に小粒な1本であります。 (1956年度製作) 撮影当時、若尾は20代前半の頃ですが 独特の魅力~…

幾つものジキルとハイド

”ジキル博士とハイド氏” あまりにも有名な小説(ロバート・ルイス・スティーヴンソン/1884年)で、 映画化も相当数なされています。 なかでも評価の高い作品が 1920年の ”狂へる悪魔” (監督/ジョン・S・ロバートソン) ジキル博士(ジョン・バリ…

50バーツ≒200円、悦楽の食膳

全世界を襲う諸物価高騰の波状攻撃 ここタイランドも例外ではないのですが 今日は50バーツ札(日本円で約200円)一枚予算で なにが食べれるのか あちこち見てみることにしましょう。 こちらはバンコク市内中心部サトーンにある フードコート。 ご飯に好…

巨大植物が歩いて人を襲う! "THE DAY OF THE TRIFFIDS"

邦題が ”人類SOS” というイギリス映画(1962年) マニアックなSFファンにはよく知られている作品ですね。 (原作/ジョン・ウィンダム) ある晩、地球に流星群が飛来して それを目撃した人は全員 視力を失ってしまいます。 たまたま眼の手術で病院に入院…