バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

技あり! 1967年度のアカデミー外国語映画賞受賞 "CLOSELY WATCHED TRAINS"

 

う~ん

上手い!

 

としか言いようないくらい

完成されてますね。

監督(イジー・メンツェル/チェコスロバキア)が

まだ20代の時の作品ですが。

 

 

第二次世界大戦下のチェコスロバキアの片田舎、

駅員見習いの若者と

彼を取り巻く住人とのやり取りを

ユーモラスに描いた90分。

 

 

鉄道の駅舎が舞台というのは

日本人にも馴染みがありますよね。

(実際、邦画~山田洋次作品のようなテイストもあり)

 

 

駅長、先輩格の駅員、主人公が思いを寄せる女性乗務員など

みな好演です。

 

構成に変化をつけるため

時々ハッとするようなシーンを

適度に挟み込んであるのが

また名人芸。

 

 

地味な作風ですけど

後の映画制作者に与えた影響は

大きいんじゃないかなあ。

 

蜘蛛の瞳” 監督/黒沢清(1998年)

 

基本、淡々とした進行ですが

ラストに「突風」が押し寄せます。

 

 

最後までこれといった出来事が起きないじゃないか

といった消化不良を吹き飛ばす

まさに映画的なクライマックス。

 

あらためて

上手い、巧い

と唸ってしまう逸品です。

 

 

"Ostře sledované vlaky"       Trailer

www.youtube.com