う~ん
上手い!
としか言いようないくらい
完成されてますね。
まだ20代の時の作品ですが。
駅員見習いの若者と
彼を取り巻く住人とのやり取りを
ユーモラスに描いた90分。
鉄道の駅舎が舞台というのは
日本人にも馴染みがありますよね。
(実際、邦画~山田洋次作品のようなテイストもあり)
駅長、先輩格の駅員、主人公が思いを寄せる女性乗務員など
みな好演です。
構成に変化をつけるため
時々ハッとするようなシーンを
適度に挟み込んであるのが
また名人芸。
地味な作風ですけど
後の映画制作者に与えた影響は
大きいんじゃないかなあ。
基本、淡々とした進行ですが
ラストに「突風」が押し寄せます。
最後までこれといった出来事が起きないじゃないか
といった消化不良を吹き飛ばす
まさに映画的なクライマックス。
あらためて
上手い、巧い
と唸ってしまう逸品です。
"Ostře sledované vlaky" Trailer