バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

レストラン~完全犯罪~コロナ

”点と線” といえば 膨大な著作を残した松本清張の代表作。 映画やテレビドラマ化もされていますね。 作品が書かれたのは1957年なのですが、冒頭部分に こんな会話があります。 ”翌日の十四日の三時半ごろ、とみ子がレバンテに行くと、安田は奥の方のテー…

生け垣ロス

バンコクなのに山ン中、 とタイの友人に笑われてしまう 部屋からの眺めなんですが 緑が多いのは気持ちの良いものですよね。 自分では気にいってるのですが 早朝にバサッ、バサッと まるでジャングルの中を進む探検隊のような音が。 男性が3人、物凄い勢いで…

90年前のアメリカ女性の人権は・・・"THE STORY OF TEMPLE DRAKE"

1933年、スティーブン・ロバーツ監督の 社会的メッセージ性の強い作品。 原作はフォークナーの ”サンクチュアリ” ですが、 かなり改変されています。 新進気鋭&人権派の弁護士ウィリアム・ガーガン ベテランの判事ガイ・スタンディング ガイには一人娘…

罪悪感ゼロ、殺したほうがスッキリするでしょう? 桐野夏生の独壇場 "I'm sorry,mama."

まあおよそ、小説や映画の主人公は せいぜい30代くらいまでの設定が多いですよね。 シニアの年齢が主役というケースもありますけれど 渋いミドルやスーパー老人が大活躍、 あるいは老いに対する焦燥や孤独感を描いたものが チラホラある程度かと。 「小説…

ロマン・ポランスキー&カトリーヌ・ドヌーブのがっぷり四つ ”反撥~Repulsion”

ポランスキーの長編2作目(1965年) この3年後に有名な ”ローズマリーの赤ちゃん” が登場するわけですが、モチーフは共通していますね。 どちらもアパートメントの室内が主な舞台(ロンドン/ニューヨーク) 精神の限界ギリギリ状態に陥ってしまうのが…

デカい、店だな

もう10年以上前かな バンコク郊外にイケアがオープンしたんですね、 その時の写真なんですが でけー、と思いましたね。 いや、なんか世間知らずで恥ずかしいんですけど。 もう店内が広すぎちゃって、疲弊しちゃうんですよ。 途中でヘロヘロになってしまう…

ブリティッシュカルトの雛形、マニアが喜ぶ ”Mumsy, Nanny, Sonny and Girly”

アハハと思わず手を叩いてしまう(この手の映画が好きならば) 1969年製作のイギリス映画。 監督はフレディ・フランシス、 この人はなんとアカデミー撮影賞を2度受賞しています。 その他 ”エレファント・マン” ”デューン/砂の惑星” ”ストレイト・スト…

観応え充分、1960年代の深作欣二初期作品 ” 脅迫(おどし)”

深作欣二監督の1966年作品。 これは面白い映画ですよ。 個人的には後の任侠シリーズよりも好みですね。 東京郊外に暮らす三國連太郎と春川ますみの夫婦 子供(後のテレビの青春ドラマでお馴染みの穂積ぺぺ)にも 恵まれて、幸せな毎日なのですが、 ある…

これぞまさに隠れた名曲、極めて映像的なドナルド・フェイゲンの "ON THE DUNES"

ドナルド・フェイゲンのソロ二作目 "KAMAKIRIAD"(1993年) このアルバムね、あまり評判がよろしくないんですね。 スティーリー・ダン~フェイゲン名義の作品中。 私もリアルタイムでCD買ってですね、 正直、うーんどうかなと。 前作の ”ザ・ナイトフラ…

スティーヴ・ガッドもいいけど、クリストファー・パーカーもお忘れなく

1970年代に STUFF~スタッフ というジャズ~フュージョンバンドがあったんですね。 6人編成でドラマーが二人。 そのうちの一人 スティーヴ・ガッドは現在に至るまで ポピュラー音楽史上、最高峰のドラム奏者という 評価が定着しています。 数々の名演が…

総合的に馴染めない月刊総合誌にお手上げ

こちら、発刊100年という 由緒ある月刊総合誌。 私はまったく読者ではないのですが バンコクの古本屋でよくワゴンセールをやっているんですね。 この雑誌は毎年、芥川賞の受賞作が掲載されるのですが 最近の小説はとんとご無沙汰なので 試しに何冊か、過…

色に例えるなら、タイ料理はオレンジ

タイ料理のイメージって 橙~オレンジ色なんですね、自分のなかでは。 野菜全般よく使いますので 緑色かな、その次に思い浮かべるのは。 色合いは料理によって 同じメニューでも店によって違いますけど 基本の色調がオレンジ系かなと。 フルーツ類や花にも …

ロックシンガーの宿命~声の経年劣化

結構ね、無理することも多いですから。 ロックフィールドのボーカリストは。 唱法によっては相当、声帯に負担がかかるでしょうし 喫煙とか飲酒 その他 ”やってはいけないお薬” なんてのも要因になりそうですね。 Please Let Me Wonder (1965) The Beach Boys…

二人の女の幽霊と暮らす男の物語~ ”叫” by KIYOSHI KUROSAWA

黒沢清監督の2006年度作品 最初見た時はですね、監督の代表作として挙げられる ”CURE”(1997年)と比べて ちょっと?だったんですね。 (両作品は似通ったテイストがあります) でも、この映画 面白いというか 奇妙な味わいがありますよ。 (ホラー…

スカイトレインのワイドな駅ナカコンビニ

先日、普段はまったく下車しない スカイトレイン駅(プルーンチット)の 改札を出ようとしたら 目新しい光景が。 いわゆる駅ナカショップなんですが デカいですね、かなり。 最近はローソンだったかな 各駅にかなり進出しているようですが 大体は小面積(昭…

乱歩・東大・本郷界隈

今から20~30年以上前の話ですが 東京は文京区、本郷に勤め先があった時期があります。 徒然なるままに当時のことを乱雑に・・・ 江戸川乱歩の ”D坂の殺人事件” このD坂とは団子坂のことですね。 和菓子屋さんや甘味処(ぜんざいやお汁粉、みたらし団子…

時の流れ?そんなものはここにありませんよ、築25年以上のバンコクのコンドミニアム~その参

ええと人、住んでますよ。 皆さん、20年くらいはね。 車やバイクの通り抜けが無いですからね 静かですよ。 子供たちの遊ぶ声と 鳥のさえずり、くらいですかね。 あっ、リスも居ますね。 皆さん、室内は好きにリノベしてるんじゃないかな ごみ? 落ちてませ…

世の中のことはどーでもいいや、築25年以上のバンコクのコンドミニアム~その弐

広々キングサイズのベッドから 朝か昼、別に時間を気にせず 起き出して 階下のリビングに行くと 昨晩泊まっていったゲストも起き出して 何を今日は食べようかなんて 話している傍からもう飲んでいると。 昔の映画でも観ましょうかね ご飯は、後でどっか食べ…

気分はレイドバック、築25年以上のバンコクのコンドミニアム~その壱

大都会バンコク モダンでかっこいいコンドミニアム(分譲マンション)が たくさん建設されているんですが、 今日は 郊外やリゾートに滞在しているような気分に浸れる ふる~いプロジェクトを見てみることにしましょうか。 スカイトレインのオンヌット駅から …

一人の溺死体と二人の女、殺されたのは誰だ? 渋いイギリス映画 "FOUR IN THE MORNING"

アンソニー・シモンズ監督の1965年作品。 およそ知られている映画ではありませんが、 冒頭はいきなりテームズ川に打ち上げられた 女の溺死体のシーンから。 コートを着ていますね。 場面変わって、椅子に掛けられたコートのアップ。 持ち主はこの女性(…

タイの屋台飯、自分仕様&店仕様

こちらは割とよく行く ご近所のソムタム(青パパイヤのサラダ)屋台 香草を詰めた焼き魚や炙り肉、惣菜なども色々売っていて お客さんの絶えない人気店。 ソムタムといえば、 日本のタイ料理店でも必ずメニューになっているであろう 超定番の一品。 味付けや…

夢のかけら~SLOW DOWN OLIVIA

オリビア・ニュートン=ジョンが亡くなりましたね。 以下の文章は2年半ほど前に 書いたものですが、そのまま再掲ということで。 ・・・ 近年は自身の健康状態や娘さんのニュースが よく聞かれるオリビア・ニュートン=ジョン。 今日は彼女のトピックという…

これは拾い物!心ポカポカ、父と娘のロードムービー ”アメリカの娘”

いきなりですが、とてもいいですね。 良い仕上がりの映画です。 有名な作品ではありませんが、是非是非 ご覧くださいまし。 サンフランシスコの裕福な家庭に暮らす アニータ(アリソン・ウィットベック) 校庭で遊んでいると、一人の男がじっと彼女を見つめ…

構図が決まりまくりの前半パートが見もの~ミケランジェロ・アントニオーニの ”夜”

ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティ、マルチェロ・マストロヤンニ 主演の1961年度作品。 俗に言う「愛の不毛三部作」のパート2ですね。 もう構図がですね、 ビシッ、バシッと決まりまくり。 ひたすらスタイリッシュなんですね。 ロケーションがミラ…

君はタイで幽霊を見たか?

いやね、この世の方でない人を 見たことありますか っていうことなんですけども。 タイの人はですね おおむね、霊的なものというんですかね あの世の概念や存在を 信じてる(恐れを抱いている)割合、 非常に多いと思いますね。 ”そんなのは非科学的だ” と一…

北イタリアの荒涼とした大地に、男と女の愛がすれ違う・・・”さすらい”

ミケランジェロ・アントニオーニの1957年作品。 北イタリアの寒村に暮らすスティーブ・コクラン 七年間暮らしたアリダ・ヴァリとのあいだには娘が居るのですが 正式な結婚はしていません。 ある日、ヴァリから ”以前のようにはもう、貴方を愛せない” と…

「兄さん、ガンガン吹きまくろうぜ!」「おう、まかしとき」 ファンクフュージョンの鬼、ブレッカー兄弟

先日、出先でテレビ見てまして。 タイの古い映画専門チャンネル。 これはかなり前だね 30年、いや40年は経ってるかもと タイの人と懐かし談議。 おー、プーカオトン(ワット・サケット)で ロケしとるがな~ で、このシーンで流れていたのが ブレッカー…

(自分の)注文ミス

時刻は18時前 近所を歩いていまして、 あっ、なんか可愛い 店先ですねえ。 なにか、持ち帰りにしてもらって 部屋で食べることにしましょうかね。 カリカリの卵焼きトッピング あらっ? 正直期待値を下回るような・・・ もっと肉やら野菜をふんだんに使って…

50年間聴いてきた・・・洋楽ロック/ポップスのマイベスト70枚 その⑤

Veedon Fleece/Van Morrison ロック史上最高峰のボーカリストの地味なアルバム、アイリッシュカラーが前面に 3/Peter Gabriel ゲイブリエルのソロ三作目、一分の隙も無いパーフェクトな完成度 Games Without Frontiers (1980) www.youtube.com Stage/David B…

50年間聴いてきた・・・洋楽ロック/ポップスのマイベスト70枚 その④

The Complete Ode Recordings/Peggie Lipton 女優が本職、美貌アーティスト唯一のソロ、自作曲も聴きもの Collection /The 5th Dimension Stoned Soul Picnic/The 5th Dimension 全てがポジティブ、明るい未来・・・こんな時代もあったのです Up,Up And Away…