バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

ロックシンガーの宿命~声の経年劣化

 

結構ね、無理することも多いですから。

ロックフィールドのボーカリストは。

 

唱法によっては相当、声帯に負担がかかるでしょうし

喫煙とか飲酒

その他 ”やってはいけないお薬”

なんてのも要因になりそうですね。

 

Please Let Me Wonder (1965)  The Beach Boys

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ブライアン・ウィルソンの清らかな歌声が美しい

とてもロマンティックなナンバーですが

 

That Same Song (1976)

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11年後のブライアン、

ちょっと同一人物とは思えませんよね。

もの凄いドス&ダミ声になっています。

他のメンバー含めて外見的にも

大きく変化していますけれど。

 

Urge For Going (1966)    Joni Mitchell

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20代前半のジョニ・ミッチェル

既に独自のスタイルを築いているのがよく分かりますね。

天才、という言葉が相応しい

数少ないミュージシャンです。

 

Chinese Cafe/Unchained Melody (1982)

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15年後の歌声、かなりキーが低くなっていて

高音パートが出にくい感じですね。

ジョニはかなりのヘビースモーカーだったようですけれども。

 

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不世出のこの偉大なアーティストに

少しでも安らかで穏やかな日々が続きますように・・・

 

 

FM (1978)    Steely Dan

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最後にもう一人。

スティーリー・ダンの1978年のヒット曲、

歌っているのは勿論

ドナルド・フェイゲンなのですが

 

Trans-Island Skyway (1993)   Donald Fagen

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2枚目のソロアルバムの頃になると

ちょっと苦しいなあ・・・という印象です。

まあフェイゲンは歌の上手い下手で判断するような

タイプのアーティストではないのでけれどもね

そもそも。

 

エルトン・ジョンも若いうちにポリープの手術を受けて

声のトーンがすっかり変わっていましたっけ。

”つぶやき”タイプの人はその意味では長持ちかもですね、

ポール・サイモンとかジェイムズ・テイラーなど。

 

声の丈夫さ、というのかな。

強い喉をもともと持っているタイプが

井上陽水とか山下達郎吉田美奈子

 

ジョン・レノンは逆に

センシティブだったのではないかな?

何回かテイクを重ねるとガラガラになるスピードが早そうな。

 

”喉マター”

に注目して、あれこれ

聴いてみるのも

またまた面白いですよ、

ロックだけでなくソウルやジャズも。