バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

前田通子~グラマラスな肢体の影に隠された涙

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前田通子(みちこ)

1950年代中頃に短期間

多くの映画に出演した女優さんです。

 

当時としては肌の露出の多い役柄が多く

男性ファンの人気を集めました。

 

1956年の

女真珠王の復讐”では

共演陣が

藤田進、宇津井健丹波哲郎天知茂

と豪華な顔ぶれ。

 

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話の筋立ては少し、というか

かなり無茶苦茶ですが

 

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観客は多分、そんなことはどうでもよかったはずです。

このようなシーンに目を奪われて。

 

翌年の ”海女の戦慄” では役柄が海女さんということもあって

全編、半裸姿の場面が多くなります。

 

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(右は三ツ矢歌子)

 

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衣装が、かなりハイレグカットになっていて

当時としては弩級の衝撃度だったはず。

 

ところが監督やプロデューサーからは ”なんでもいうことを聞く役者”

と軽く扱われ、先輩の女優からも虐められる日々。

結局、製作会社と裁判沙汰になり

以後は映画界から追放されたような形になってしまいます。

 

以降は苦難の人生が続くのですが

川本三郎著の ”君美しく” (文春文庫)に

その模様が本人の口から語られています。

 

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(前田以外は誰もが知る大女優ばかり、並んでクレジットされているところに筆者の優しさとリスペクトが感じられますね)

 

どうしても裸になった、映画会社とケンカしたなどの

話題が先行してしまうのですが

凛とした顔立ちの

素敵なクールビューティですよね。

 

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池内淳子司葉子に似た雰囲気もあります。

お色気アクション路線ばかりでなく

小津や成瀬作品にもぴったりハマったのではないでしょうか。

和服を着こなした地味な役柄~香川京子のお姉さん役とか

も、ぜひ観てみたかったですね。

 

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ベストというよりお気に入り 歴代外国映画 パーソナルTOP40

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ちょっと前に

”ふむふむ、外国人の選んだ日本映画ベスト40って・・・”

というトピックを書きまして。

 

で、それに倣ってやってみました。

自分が選んだ洋画版。

条件は同一監督からは2本まで。

アニメーション作品は除外ということで。

 

私は映画のマニアやファンなどと呼べるような数を

まったく観てませんので、お恥ずかしい限り。

あくまでごく限られたなかでのチョイスであります。

 

*全体がうまく構成されていて、過不足が無い

*バランスは取れていないが、忘れ難いシーンやセリフがある

この2系統が混在していますので、変なラインアップかもですが。

 

順位をつけるとかは出来ないので

製作年順に並べました。

 

1912   THE LAND BEYOND THE SUNSET(米)

1919   散りゆく花(米)

1928   裁かるるジャンヌ(仏)

1928   キートンの蒸気船(米)

1940 独裁者(米)

1943   MESHES OF AFTERNOON(米)

1945   無防備都市(伊)

1947 殺人狂時代(米)

1954   現金に手を出すな(米)

1954   スター誕生(米)

1956   地下水道ポーランド

1960   アパートの鍵貸します(米)

1960 処女の泉(スウェーデン

1962 女と男のいる舗道(仏)

1967 愛の調書、又は電話交換手失踪事件(ユーゴスラビア

1967   冒険者たち(仏)

1968   猿の惑星(米)

1969   真夜中のカーボーイ(米)

1971   フレンチコネクション(米)

1973   エクソシスト(米)

1973   ジャッカルの日(英・仏)

1974   ザッツ・エンターテイメント!(米)

1978   DAWN OF THE DEAD(米)

1980 シャイニング(米)

1983   ノスタルジア(伊・ソ連

1984   ストレンジャー・ザン・パラダイス(米)

1985   未来世紀ブラジル(英)

1991 春にして君を想う(アイスランド・独・ノルウェー

1991   そして人生は続く(イラン)

1994   エド・ウッド(米)

1994   パルプ・フィクション(米)

1996   ファーゴ(米)

1997 運動靴と赤い金魚(イラク

1997   ブレイブ(米)

1999   SIXTTYNIN9(タイ)

2001   マルホランド・ドライブ(米)

2001   バーバー(米・英)

2004   ショーン・オブ・ザ・デッド(英・米)

2014   ラブ&マーシー(米)

2015   フリーランス(タイ)

 

最初、まずは200本

次に100本くらいにして

そこから絞っていったんですが、

好きな映画 (特に戦前のものやミュージカル、B級テイスト系)が

ボロボロこぼれていきました。

40というのは難しいですね。

 

私の印象では

映画は最初の数十年間で

およそ全ての考えられうる表現の可能性を

実現~達成してしまっているので

後年になるにつれ、

(製作サイド)は大変だろうなあ、厳しいなあ

という感が強かったりします。

 

映画評論家の大家

生涯に二万本の作品を観たといわれる

双葉十三郎(1910~2009)の著作に

”映画は二十世紀で終わった(二十世紀の芸術だった)”

という言葉がありますが、私も同じ心持ちですね。

 

別に昔が良かったとか郷愁で言ってるのではなく

(そもそも産まれていない時代のものが多い)

客観的な事実としてなんですが。

 

勿論新しい出会いにも期待したいですけれど、

 

人間ドラマなら

ミステリーなら

ミュージカルなら

コメディなら

SFなら

ホラーなら

・・・

それぞれ、これだ!という数本に出逢うことが出来ましたので。

 

美味しい映画でお腹は十分いっぱいです。

(音楽はこれまた別腹)

 

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Lillian Gish     a scene from BROKEN BLOSSOMS (1919)   

2021年7月 バンコク点描

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朝起きたら、灰色の雲がどんどん広がってきて。

雨雲にしてはおかしいなと思っていたんですが

この日(5日)、工場で爆発~火災が発生したんです。

死亡者を含む大惨事となってしまいました。

 

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コロナの新規感染者増加が続いているバンコク

各種規制が段階的に引き上げられています。

近所の市場ですが3日間のクローズの後、

現在は8月2日まで長期閉鎖中。

 

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WE ARE THE WORLD

を、一人で熱唱していたお兄さん。

やや、浮いていたような・・・

 

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店が閉まっちゃってますからね。

どことなく所在なさげな。

 

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ヒッチコック

”鳥” みたいで

ちょっと不気味ですね。

 

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近所の園芸ショップ。

こういう風景を見ると

ほんの少しでも心が和みますね。

多くの業種に休業通達が為されていますが

Garden Store~園芸店はOKのようです。

 

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マレー&タイ料理、美味しそうだなあ

営業が再開されたら

また来てみよう。

 

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(17日)


スカイトレインのサイアム駅ホーム

突然の大雨です。

雨が降り始めると、寡黙になりません?

人間って。

 

ANOTHER RAINY DAY IN NEW YORK CITY     CHICAGO

www.youtube.com

 

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(25日)

 

この日も雨降り

でも、ホームには誰も居ませんでした。

HERE COMES THE FLOOD ~ここ10年のバンコクの洪水風景

All the strange things

they come and go, as early warnings

 

奇妙な出来ごとが続いたら

それは不吉な事態の前触れなのさ

(HERE COMES THE FLOOD by Peter Gabriel)

 

2011年

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2015年

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2017年

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2020年

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HERE COMES THE FLOOD    Peter Gabriel

www.youtube.com

真夜中のオアシス

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知り合いとワイワイやったり

街歩きを楽しんだり、

そんな時間も楽しいんですけれど

自室で過ごす真夜中が、

一番しっくりくるんですね。

 

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子供時分よりまったく変わりませんから

もう半世紀以上、同じことをしてるわけですね。

場所~住処は変わりますけれど。

 

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この時間帯はダメなんですよね、

一人じゃないと。

音と映像と活字に埋もれてしまうので。

 

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今住んでいるところは

奥まった場所にありますんで

夜は周囲も森閑としています。

 

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気持ちのよいもんじゃないですよね、

初老のおっさんが

”うーん、エバンスのピアノは晩年荒れてるよなあ、ライブだと。”

ヒッチコックよりワイルダーのほうが上手いと思うんだけど”

タツローは最初の2枚だよね、なんといっても”

なんて、部屋のなかで呟いてるのは。

 

だから、やっぱり

一人がいいですね、

真夜中は。

 

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マイケル・ブレッカーのサックスを

クラウス・オガーマンの弦の響きが包み込む

”CITYSCAPE”(1982年)

 

東京でもバンコクでも

この時間帯の変わらぬ愛聴盤です。

 

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NIGHTWINGS        Claus Ogerman feat Michael Breacker

www.youtube.com

MY BROTHER'S KEEPER...ジャーメイン&マイケル・ジャクソン

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マイケル・ジャクソンが幼少時に在籍した

ジャクソン5

いわゆるファミリーグループで

多数のシングルヒットを記録しています。

勿論圧倒的な人気がマイケル、

そしてその次にリードボーカルを取ることが多かったのが

お兄さんのジャーメインでした。

(4歳違い)

 

THE LOVE YOU SAVE (1971)

www.youtube.com

 

ジャーメインは、ソロ活動を始めたのも早かったのですが

ブレイクしたのが1980年の

”レッツ・ゲット・シリアス” というナンバー。

当時ラジオで耳にして、おおっ!と気に入って

LPレコード、買いに行きました。

 

LET'S GET SERIOUS

www.youtube.com

 

これはソウルファンクの傑作。

作詞、作曲、演奏は全面的にスティービー・ワンダーが担当していて

流石の仕上がりです。

(アルバムの半分がスティービー関連曲でバッチリ文句無し。残りの曲がね・・・)

 

この後もソロ作品を順調に発表していくのですが

これを越える作品は残念ながら産まれなかったですね。

(何枚か続けてアルバム買ったんですけれども)

 

印象に残ったのが

ホイットニー・ヒューストンとのデュエット曲(1984年)

 

Take Good Care Of My Heart

www.youtube.com

 

綺麗なメロディの正統派ミディアム

無理や仕掛けがなくて、安心して聴けます。

この頃のホイットニー、初々しくて可愛いですね。

 

ジャクソン家は色々とお家事情があって

兄弟間の関係も相当に込み入ってるようですが

(ジャーメインとマイケルもやりあってましたね、一時期)

今となっては彼らが残した数々の作品を

素直に楽しむのがベストかなと。

 

Tell Me I'm Not Dreamin'

www.youtube.com

 

マイケル・ジャクソンで締めましょうか。

1975年発表のアルバム収録曲ですが

映画の主題歌のようなロマンティックな曲がありまして。

”オフ・ザ・ウォール”(1979年)が大ヒットしたので

1981年にシングルカット、

アメリカではそれほど当たりませんでしたけど

イギリスでナンバー1だったかな。

 

これも確か、LPレコード買いましたよ。

マイケルは、録音時には16歳くらいのはず。

やっぱり、歌

無茶苦茶上手いですね・・・

 

One Day In Your Life

www.youtube.com

 

MEMORIES OF MALAYSIA

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タイのお隣の国

マレーシア

 

私が訪れたのはたったの2回、

しかも30年以上前と20年前くらい。

ずっとずっと昔のことですね・・・

 

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一度目はバックパッカー時代で

シンガポールから入って、マレー半島の東西の町を

電車やバスを使って訪ねました。

一か月弱くらいの滞在期間でしたね。

(その後タイ南部へ)

 

西と東では随分印象が違っていて。

私は東海岸、クアンタンやクアラトレンガヌの風情が

とても気に入りました。

バティック工房や人影のない海岸、使い込まれたテーブルと椅子の小さな食堂・・・

 

高原リゾートのキャメロンハイランドにも行きましたっけ。

松本清張の ”熱い絹” の舞台になったところですね。

文庫本をバッグに入れて

”この辺をジム・トンプソンも歩いたのかな”

”これがラストに出てくる中国寺院かあ”

なんて、旅の気分を盛り上げたりして。

 

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(”熱い~” は残念ながら全体の出来はいま一つ。タイトルと冒頭部分がいつも巧みなんですよ。「掴みの巨匠」ですね、清張は)

 

そうそう、カレー類がどれも美味しくて

マレーシアは。

私、スパイスのきいた料理好きなもんですから

毎日ニコニコでした。

中華料理も良かったなあ。

 

2回目は旅の相棒が居たので

ごくシンプルなリゾートステイ。

確かレダン島という名前だったかな・・・

コテージ(シャレー)もグレードが高くて

快適でしたね。

 

なんといっても目の前の海が綺麗。

完全に透き通ってるんですよ。

でまた、色とりどりの魚が悠々と泳いでいる。

極楽~パラダイスの完成形ですね。

 

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ただ、それ以上の記憶はもう無いんですね。

初回の時と比べると

明らかに ”旅への熱量” が

自分の中から消え失せてしまっているんです。

 

やっぱり最初の出逢いって

特別なんですよね、

旅に限らず何事も・・・

 

NEVER AS GOOD AS THE FIRST TIME        Sade

www.youtube.com