バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

2023-01-01から1年間の記事一覧

窓に明かりがともる時

"BETWEEN THE LINES" ~ 窓に明かりがともる時 赤い鳥 www.youtube.com ”窓に明かりがともる時” NOVO www.youtube.com

新天地を求めてシシリーからフランス国境へ、ピエトロ・ジェルミの ”越境者”

オープニングの構図が決まりまくり 掴みはOK! (と監督も思ったはず) イタリアはシシリー南部のうら寂れた鉱山町。 廃坑が決まって、行くあてのない住民たちは 新天地をフランスに求めます。 故郷に別れを告げ、 バスや電車を乗り継いで イタリア各地を北…

浮気の代償は、とてもとても高くつく・・・イタリア映画 ”わらの男”

1958年の ピエトロ・ジェルミ監督&主演作。 ローマに住む熟練機械工のジェルミ 奥さん(ルイザ・デラ・ノーチェ)と子供が しばし奥さんの実家へ。 一人になったジェルミは なんとなく手持無沙汰の毎日なのですが (街で女性のグループに色目を使ったり…

映画館の大スクリーンで観たい、シシリー・タイソンの "SOUNDER"

マーティン・リット監督の1972年作品。 これはですね、家庭ではなくて 映画館で観たほうがいいですね。 いかにも正統派の映画なんですが 日本ではあまり知られていませんね。 (アメリカではアカデミー賞4部門、ゴールデングローブ賞2部門にノミネート…

この世界が niece だった頃

SENTIMENTAL LOVE niece www.youtube.com REST UP! niece www.youtube.com KISS niece www.youtube.com AMBIVALENCE Ki KIrata www.youtube.com

ミシュランは知らん

某フードコートのブース前で 佇むお客さん。 なにをオーダーされているのかしら・・・ あ~ あの有名な 料理店をランキングするという。 えーと ごく普通のタイラーメン各種ですよねえ。 値段は2倍くらいになってますね。 美味しさも2倍なんだろうなあ。 …

色恋沙汰より自然賛歌~70年代前半のジャパニーズ・フォーク&ロック

1970年代前半に ヒットチャートの上位に食い込む曲を 連発していたGARO~ガロ 私もシングル&アルバム買って よく聴いていましたけれど 初期の作品が特に好きでしたねえ ”水色の世界 ”(1972) www.youtube.com 同じレーベル(マッシュルーム)に所…

CHRISTMAS IS MY FAVORITE TIME OF YEAR

子供たちが目を輝かせて歌っている ひらひらと舞い落ちる雪で遊んでいる ラジオから流れてくる讃美歌 クリスマスは一年で一番好きな季節 恋人たちはネオンの光に包まれて 甘い言葉を囁き合う 夜の帳が下りた街を 音楽が包み込む クリスマスは一年で一番好き…

メアリー・マクリアリーはキュートなSOUL DIVAだったのさ

メアリー・マクリアリーと聞いて 「知ってる知ってる!」 という人はかなりのマニアですね。 60年代から活動していますが 1970年~71年頃にスライ・ストーンの プロデュースのもと、 女性三人組のリトル・シスター名義で 冴えたシングルをリリースし…

80年代テイスト満載、ポップなホラー小品ムービー "CHOPPING MALL"

SHOP じゃなくて CHOP 製作がジュリー・コーマン 観る前からB級テイストぷんぷんですが 見事にその期待に応えてくれる お笑い&脱力&コーラとポップコーンが手放せない 76分間。 とあるショッピングモールで 警備ロボットを導入。 これで夜間のセキュリテ…

鬱々としたレゲエの海に、身も心もどっぷりと浸かる・・・汝の名は WALTER BECKER

レゲエミュージックが ロックミュージシャンに与えた影響は とてつもなく大きなものだったと思いますが なかでも故ウォルター・ベッカー(1950ー2017)は 身体の細胞が置き換わったのではないかというくらい 紡ぎ出す音の一つ一つが ”レゲエ化” して…

四人姉妹に悪魔の手が・・・女優陣が豪華な "HOME FOR THE HOLIDAYS"

TV

クリスマスイブを控えたある夜 とある人里離れた屋敷に 四人の女性がやってきます。 呼び寄せたのは 四姉妹のお父さん。 ベッドでほぼ寝たきりです。 「お前たちに言っておきたいことがある。妻が俺を毒殺しようとしているんだ。お前たちもそのうち殺されて…

演技自慢が勢揃い~ワンシチュエーション映画の渋い逸品 "GLENGARRY GLEN ROSS"

1992年のアメリカ映画(監督/ジェームズ・フォーリー) キャストが豪華で ジャック・レモン、アル・パチーノ、ジョナサン・プライス、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケヴィン・スペイシー・・・ 女優は一人も無し。 しか…

ドイツ表現主義などと言われるから構えてしまうが、ごく普通の映画 ”蠱惑の街”

ドイツ表現主義 ドイツにおいて第一次世界大戦前に始まり1920年代に最盛となった芸術運動で、客観的表現を排して内面の主観的な表現に主眼をおくことを特徴とした。 なんだそうです。 ウィキペディアによると。 なんか難しそうっすよね 癖もありそうだし。 …

EVERYTHING WE NEED・・・有難うジェフ! R.I.P. JEFFREY FOSKETT (1956-2023)

ミュージシャンのジェフリー・フォスケットが亡くなったとのニュースが。 67歳ですからまだ早いですよね。 ここ数年は厳しい闘病生活が続いていたようです。 ジェフの功績はなんといっても ブライアン・ウィルソンの傍らで 寄り添うように長く活動を続けた…

背高のっぽと青い空

”青空、ひとりきり” 井上陽水 www.youtube.com "CLOUDS" 吉田美奈子 www.youtube.com "SKYLINE PIGEON" ELTON JOHN www.youtube.com

海辺の詩情が漂う14分間~メアリー・ピックフォードの "THE MENDER OF NETS"

D・W・グリフィスの1912年度作品。 今からなんと111年前の映画です。 海辺の村で 漁師の父親と暮らすピックフォード。 ボーイフレンド(チャールズ H・ウェスト)が 居るのですが、 ウェストの元カノ(メーベル・ノーマンド)が 激しく嫉妬 ノーマン…

一時間でこれだけ楽しい~フランク・キャプラ&ベッシー・ラヴの "THE MATINEE IDOL"

名匠フランク・キャプラの 1928年作品。 サイレント最終期の小品ですが 小粋で楽しい映画です。 ニューヨーク郊外の田舎町の劇団、 座長の娘のベッシー・ラヴは 態度の悪い団員を首にしたため 急遽オーデイションを。 たまたま旅行に来ていたブロードウ…

リリアン・ギッシュの目力が全て~純情ラブロマンス映画 ”スージーの真心”

名コンビ、D・W・グリフィスとリリアン・ギッシュの 1919年作。 映画史上に燦然と輝く ”散り行く花” と同時期に 撮られていますが、 こちらは打って変わってほんわかのんびりムード、 ハートウォーミングな仕上がりです。 ギッシュが思いを寄せているボ…

強烈無比、映画史上に残る傑作~道化が道化を笑う "HE WHO GETS SLAPPED"

これはきてますね。 問答無用というか あまりにも圧倒的な出来映えなので 逆に寛いで観るのが難しい。 (だから一般的な知名度が低いのかも。あと邦題が酷い、”殴られる彼奴”・・・あいつ、って読めないですよね。読めたとしても語感がちょっとね) ある科学…

EVERY TIME WE SAY GOODBYE

Everytime we say goodbye, I die a littleEverytime we say goodbye, I wonder why a littleWhy the Gods above me, who must be in the knowThink so little of me, they allow you to go さよらならを言う度に 死ぬほど辛くなる 天国の神様はなんでもご存…

真面目で内気な男が悪女に出逢ってボロボロに・・・フィルムノワールの教科書 ”スカーレット・ストリート”

1930年代中頃のニューヨーク、 エドワード・G・ロビンソンは勤続25年の 朴訥な経理マン。 家では妻の尻に敷かれっぱなしで 頭が上がりません。 そんな彼の唯一の趣味は絵を描くこと。 アパート暮らしなので浴室がアトリエ代わり。 ある晩ロビンソンは…

開国 鎖国 後国

21世紀になってしばらく経ちますが 国と国が 国家と国家の争いが絶えませんね 相変わらず。 昔はね、思い込みとか誤解のレベルで 諍い事になったりしたと思うんですよ。 でも今は情報伝達&ゲットの進歩が凄いでしょ。 五里霧中とか皆目見当がつかない な…

夢は地球と宇宙を駆け巡る~映画の始祖 ジョルジュ・メリエス

映画史のごく初めに エジソンやリュミエール兄弟とともに 必ず名前の挙がるジョルジュ・メリエス(1868~1938) なかでも1902年の ”月世界旅行” は ストーリーを伴ったSF映画の最初期の作品として 高い評価を受けています。 スクールメイツ的な…

白飯~玄米~ターメリックライス

タイって日本と同じく つくづく「お米の国」ですよ。 米の銘柄も多いし。 日本のラーメンライスのような 頼み方もあったりします。 玄米もよく食べますね。 フードコートでも 気軽にオーダー出来ます。 タイ語で ”カオ・クロン” と リクエストすれば白飯から…

実話ベースの解離性同一性障害ムービー ”イブの三つの顔”

精神科医リー・J・コッブのもとへ 若妻ジョアン・ウッドワードが。 当初は控え目でおどおど、 俯き加減な様子だったのですが リー・Jと会話を続けていくうちに 突然、表情や態度が一変 陽気で饒舌となり 室内で踊り出します。 彼女は解離性同一性障害~ 異な…

”まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響”~ポール・ニューマン監督の知られざる傑作

これは素晴らしいなと。 あまり知られていませんし タイトルも長くて訳分からん、ですが。 ジョアン・ウッドワードは夫に先立たれて 二人の娘(ロバータ・ウォラック/ネル・ポッツ) と三人暮らし。 ジョアンは口が悪く、絶えず不機嫌。 すぐに喧嘩腰になる…

ASEANスナックタイム

左側がベトナム 右側がフィリピン 産のチョコレート菓子。 コーヒーを飲む時に 欲しくなるんですよね なにかしら甘いものが。 PEPPIE~可愛らしいネーミングですね チョコ・ムーチョ 韻を踏んでるな キッズ向けの いわゆる ”雑菓子” なんですが 口直しの役目…

「私の最低作!」大女優おおいに嘆く~精神病棟が舞台の ”残虐療法”

この女優さんは誰でしょう? いやいや 脇役のその他大勢とかではなくて かのローレン・バコールさんですよ。 んなバカな。 あのハンフリー・ボガートの奥さんでもあった アメリカ有数の大女優とは思えない・・・ まあともかく中味を見ていきましょう。 カリ…

見た目超そっくり、性格真逆の双子姉妹クライムムービー "DARK MIRROR"

おっ、面白い構図ですよね。 ”暗い鏡” という作品で あまり知られていませんけれど これは今観ても楽しめるお勧めの一本。 (1946年公開) 殺人事件が起きるんですね。 で、一人の女性が怪しいと。 しかし鉄壁のアリバイがあるわけです。 なんとですね、…