D・W・グリフィスの1912年度作品。
今からなんと111年前の映画です。
海辺の村で
漁師の父親と暮らすピックフォード。
ボーイフレンド(チャールズ H・ウェスト)が
居るのですが、
ウェストの元カノ(メーベル・ノーマンド)が
激しく嫉妬
ノーマンドの兄が
妹をないがしろにされたことに怒り
ウェストを殺そうとします。
結局ウェストとノーマンドは
元の鞘に収まり
ピックフォードは身を引くのでした。
ストーリーは他愛もないものなのですが
真冬のサンタモニカビーチで撮影された映像が美しく、
この時代の作品にありがちな
ドタバタコメディ調とは一線を画す仕上がりになっています。
グリフィスといえば
などの映画史に残る大作が
なんといっても有名ですが
こういった小品も捨てがたい。
(個人的には、こちらのほうが好みかも)
エンディングのカットは
ピックフォードが魚網の修繕をしています。
心の傷を一人静かに縫い直している~
MENDER OF THE NETS
というタイトルにうまく繋がっています。
(背を向けているお父さんの構図が渋い!)
"THE MENDER OF NETS" (1912)