バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

海辺の詩情が漂う14分間~メアリー・ピックフォードの "THE MENDER OF NETS"

 

D・W・グリフィスの1912年度作品。

今からなんと111年前の映画です。

 

 

海辺の村で

漁師の父親と暮らすピックフォード。

ボーイフレンド(チャールズ H・ウェスト)が

居るのですが、

 

 

ウェストの元カノ(メーベル・ノーマンド)が

激しく嫉妬

 

 

ノーマンドの兄が

妹をないがしろにされたことに怒り

ウェストを殺そうとします。

 

 

結局ウェストとノーマンドは

元の鞘に収まり

 

 

ピックフォードは身を引くのでした。

 

 

ストーリーは他愛もないものなのですが

真冬のサンタモニカビーチで撮影された映像が美しく、

この時代の作品にありがちな

ドタバタコメディ調とは一線を画す仕上がりになっています。

 

 

グリフィスといえば

国民の創生” ”イントレランス

などの映画史に残る大作が

なんといっても有名ですが

こういった小品も捨てがたい。

(個人的には、こちらのほうが好みかも)

 

 

エンディングのカットは

ピックフォードが魚網の修繕をしています。

心の傷を一人静かに縫い直している~

MENDER OF THE NETS

というタイトルにうまく繋がっています。

(背を向けているお父さんの構図が渋い!)

 

"THE MENDER OF NETS" (1912)

www.youtube.com