バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

浮気の代償は、とてもとても高くつく・・・イタリア映画 ”わらの男”

 

1958年の

ピエトロ・ジェルミ監督&主演作。

 

ローマに住む熟練機械工のジェルミ

奥さん(ルイザ・デラ・ノーチェ)と子供が

しばし奥さんの実家へ。

 

一人になったジェルミは

なんとなく手持無沙汰の毎日なのですが

(街で女性のグループに色目を使ったりして、既に遊びたい兆候あり)

 

 

出逢ってしまうんですね

愁いを帯びた美しい女(フランカ・ベットーヤ)に。

 

 

おや、バスの車中でもばったり。

なんと家もご近所。

 

 

ジェルミは猛烈にアプローチ。

ほどなく二人は深い関係に。

 

 

実家から戻ってきたノーチェに

すぐ気づかれてしまいます。

 

あなた、毎日そわそわして

どこへ行くの?

 

ジェルミはこれを機会に

ベットーヤと別れようとするのですが

 

 

その頃にはベットーヤの心は

大きくジェルミに傾斜しており

ジェルミの後を追いまわすようになります。

こうなるとジェルミは逃げる一方。

 

 

ある日、ベットーヤは屋上から

飛び降り自殺を。

 

 

自室の窓から

ベットーヤの葬列を見つめる

ジェルミとノーチェ。

 

ほどなくノーチェは子供を連れて

家を出てしまいます。

 

全てを失ったジェルミは

酒浸り、自暴自棄の日々を過ごすのみ・・・

 

いやいや

男性諸氏には実に身につまされるお話です。

あなたも

なんやかんやと経験あるでしょう?

 

 

最終的には奥さんと子供が帰ってきて

一応ハッピーエンドの形をとっていますが

そっくり元には戻らないですよね。

浮気の相手は

遠くではなくて、ごく近くで自死を遂げているわけですから。

しかも誘ったのはジェルミのほうからですし。

 

なんとも深い深い

(あくまで男からしたら、ですが)

108分間であります。

 

scene from "L'uomo di paglia" (1958)

www.youtube.com