バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

「恐怖の駅伝」・・・日本ホラー漫画の金字塔 ”神の左手 悪魔の右手”

 

楳図かずおのこの作品は

もう圧倒的な傑作なんですよね。

ひたすらホラー街道まっしぐらです。

わたしは真悟” ”イアラ” ”14歳” など

色々な文脈で語られる他作品と比して

もうズバリ、徹頭徹尾

テーマは「恐怖」なんですね。

 

 

全5話からなる連作なんですが

テンションがまったく落ちないわけです。

「怖い箇所がところどころにある」

「途中までは思わせぶりで、最後に盛り上がる」

とかではないんですよ。

 

最初からトップスピードなんです。

ギア全開。

それで突っ走るんですね。

これだけ人間が恐怖に慄いている場面を

延々と描写した漫画って

無いと思いますよ。

 

 

女子の駅伝で例えてみると

 

実業団なら資生堂とか積水化学

学生なら名城大学みたいに

どの区間も強い選手ばかりみたいな。

もう隙が無いという。

 

強烈な場面が確かに多いですから

生理的にダメ

という人も居るでしょうけど

ある程度の耐性がある方なら

もうこれは必読、絶対マストの

奇蹟の名作ですよ。

 

私的あらゆるアートの

最高峰の存在であります。

 

ビッグコミックスピリッツ誌に1986~89年にわたって掲載)