これは観た後
お腹(頭)いっぱいになりますね。
1946年のミュージカル映画(監督/リチャード・ウォーフ)
構成が2本立てになっていて
ドラマパートは
半生記なんですね。
演ずるはロバート・ウォーカー。
こちらは普通のホームドラマで
出演者が踊りまくる
なんてことはありません。
(共演にアカデミー賞受賞者のヴァン・ヘフリン、渋い演技を見せます)
ちょっとね、ロバート・ウォーカーが
コンポーザーには見えませんね・・・
もう一つのパートが舞台場面。
ジェローム・カーンの楽曲がここで披露されるわけです。
もの凄い物量作戦で
めったやたらにスケールが巨大。
登場するメンツも
紅白歌合戦のような目まぐるしさで
当時の人気スターが続々登場して
歌や踊りを披露します。
ダイナ・ショア、ジューン・アリソン、ルシル・ブレマー、ジュディ・ガーランド、キャスリン・グレイソン、トニー・マーティン、アンジェラ・ランズベリー、フランク・シナトラ・・・他にもまだまだ
基本、ドラマ編と舞台編はクロスすることなく
ただ交互に進行していくだけ。
(一部両方に出る人も居ますが)
例えて言えば、怪獣映画の特撮パートと本編のようなものですね。
豪華絢爛なんですけど
正直全体の印象としては弱いかなと。
各シーンで撮っているスタッフも異なりますし
演じるほうも自分の出番が終わったら
ハイそれまでョ
的になってしまいますから。
ドラマ編で
ジェローム・カーンの奥さんになる
ドロシー・パトリック
落ち着いた物腰で気品があります。
ミュージカルパートでは
ちょっとしか映りませんが
双子のリー&リン・ワイルド姉妹がキュート。
しかしなんといっても
真骨頂はリナ・ホーン。
舞台とはこの人のためにあるんだという
圧倒的なオーラを身体全体から放っています。
まさにシウマイそのものですね・・・
TILL THE CLOUDS ROLL BY (1946) Trailer