バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

地味で堅実・・・そんなミュージカル映画があってもいい ”虹の女王”

 

まあおよそ

ミュージカル映画というものは

派手なものです。

歌って踊る場面がメインなわけですから。

 

 

この作品はそういう意味では

目立たないんですね。

勿論踊りのシーン、ちゃんと用意されていて

主人公のジューン・ヘイヴァーも

相当に上手いんですね。

有名な楽曲も含まれてるし。

 

でも同時代の

フレッド・アステアジーン・ケリージュディ・ガーランドらの

有名作と比べると

華やかさに欠けてしまう。

全体の進行もどこか”もっさり”しているし

ギャグもベタなものが多く、モダンな感覚ではありません。

(製作会社のカラーとか予算的なものがあるのでしょう)

 

 

ジューン・ヘイヴァー扮するは

1910~1920年代に活躍した舞台女優

マリリン・ミラー。

内容的には

女一代ど根性奮闘記といったところ。

 

 

相手役は

オズの魔法使い” の案山子で知られる

レイ・ボルジャー

コミカルな演技が笑いを誘います。

 

 

ヘイヴァーの二人の姉には

リー&リン・ワイルド(双生児)

歌って踊れる人たちなので

前半で消えてしまうのが残念。

ヘイヴァーとの絡みをもっと多くしていれば

舞台場面にも変化がついたのでは?

 

 

ジューン・ヘイヴァーは

早く映画界を引退したので

それほど出演作は多くありませんが

ドラマの演技&ダンスともに高水準。

もっと評価されてもいい女優さんかと。

 

 

こちらがマリリン・ミラーご本人。

アルコール依存や心身の不調に苦しみ

30代で亡くなっています。

(映画のほうではそのあたりはほとんどスルー)

 

www.youtube.com

 

マリリン・ミラーとジューン・ヘイヴァーの比較映像。

優劣云々ではなく

キャラクターが違いますね。

ステージではミラーのほうがずっとインパクトがありますが

顔がすくっと正面を向いている

ヘイヴァーの端正な動きも素敵です。

 

 

そうそう

ちょっとドキッとするシーンがあります。

 

 

隔離・・・

 

コロナではありません。

おたふく風邪です。

やれやれ。

 

"Look For The Silver Lining" (1949)  Trailer

www.youtube.com