バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

皮肉屋は嫌いかい? ランディ・ニューマンの諧謔世界

 

1978年に全米チャート2位まで上昇した

ランディ・ニューマンの ”ショート・ピープル”

可愛らしくて覚えやすい曲なんですが

歌詞はかなり

とんでもないことになっています。

 

Short people got no reason
To live

They got little hands
And little eyes
And they walk around
Tellin' great big lies
They got little noses
And tiny little teeth
They wear platform shoes
On their nasty little feet

 

背の低いヤツらは生きる資格なんてない

 

目も手もミニサイズ

そこらをウロウロしてデカいホラを吹く

歯も鼻もこじんまり

足のサイズは小さいのに

厚底靴を履いてるのさ

 

"SHORT PEOPLE"   RANDY NEWMAN

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今だと放禁レベルじゃないかなあ。

(当時も一部のエリアではオンエア禁止)

 

Short people are just the same
As you and I
(A fool such as I)

 

まあ曲の途中で

”オイラだってその仲間なのさ

馬鹿だよねまったく”

とニュアンスを和らげてはいますけれど。

 

 

”セイル・アウェイ”

という曲の歌詞は

 

In America, you get food to eat
Won't have to run through the jungle and scuff up your feet
You'll just sing about Jesus and drink wine all day
It's great to be an American

Sail away, sail away
We will cross the mighty ocean into Charleston Bay

 

アメリカでは食う物に困らない

猛獣に襲われてジャングルの中を逃げなくてもいいんだ

君等、アメリカでは自由なんだよ

一日中 神様について歌っていれば酒浸りでOK

アメリカ人になるって悪くないだろ?

さあ、船に乗るんだ

大海原をチャールストン湾目指して

航海するのさ

 

"SAIL AWAY"

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これ、豪華なクルーズ航海とかではなくて

奴隷商人の呼びかけなんですね。

アフリカ人を騙してアメリカに連れていこうとしているわけです。

チャールストン港は奴隷貿易のメッカだった)

 

ランディ・ニューマンはこういった

一癖も二癖もある作品が多いんですよね。

 

"I Love L.A"

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(勿論ロックグループ KISSのパロディ 両眼のメイクがドルマーク)

 

この人の凄いところは

ロマンティックなバラードも上手いんですね。

映画音楽の分野でも多大な功績を残していますし。

他アーティストによるカバー作も多いですけど

おそらく一番ポピュラーな

自作自演ナンバーは

これかな?

 

"YOU'VE GOT A FREND IN ME"  from Toy Story

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日本ではプロのミュージシャンから

絶大なるリスペクトを受けていますね。

 

"SIMON SMITH AND HIS AMAZING DANCING BEAR"   矢野顕子

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こうやって聴いてみると

ヴァン・ダイク・パークスに通じるものが

あるような気もしますね。

二人とも同郷(ロサンジェルス)出身で

年齢もほぼ同じだし。

 

 

ヴァンの場合はですね、

いやいやキリが無いので

もう止めましょう・・・