RANDY EDELMAN ランディ・エデルマン
WENDY WALDMAN ウェンディ・ウォルドマン
別に苗字もファーストネームも被ってないけど
なんか響きが似てません?
どちらもアメリカのアーティストなんですが
交互に言い続けてると、噛んじゃいます。
ランディはニュージャージー州出身で、1947年生まれ。
奥さんはかのジャッキー・ディシャノン、
姉さん女房ですね。
1970年代~80年代中頃にかけて
かなりの数のアルバムを発表しています。
You Randy Edelman
この人の作品を取り上げていたので
ご本人版はどうだろうと思って
1~2枚、LPレコードを買ったことがあります。
平たく言ってしまうと、イマイチでした。
歌声に特徴が無いですし、それほど声量があるわけでもない。
曲も綺麗なメロディなんですけど、
捻りに乏しいというか。
かなりのスピードで中古レコード屋行きに
なってしまったはずです。
ところが80年代以降、映画のサウンドトラック作者として
発注が殺到するようになるのですね。
現在に至るまで、物凄い数の映画音楽を手掛けていて
その世界では今や、巨匠です。
Leap Year Randy Edelman
映画の場合は観ているお客さんに
幅広く受け入れてもらうことが何より大事なので
この人の親しみやすい作風が、ぴったり
ハマっているのでしょうね。
かたやウェンディは、1950年カリフォルニア生まれ。
年齢的にもランディと同世代ですね。
やはり1970年代に数枚のソロ作品を発表しています。
Strange Company Wendy Waldman
歌声はちょっとローラ・ニーロに似てますね。
70年代のアルバムジャケットでは
モデルさんのようなファッショナブルな
出で立ちでした。
コンポーザーとしても優れていて
多くのアーティストが彼女の作品を取り上げています。
キム・カーンズ、アルバート・ハモンド、ベット・ミドラー、クリスタル・ゲイル・・
ランディとウェンディ、
名前の響きだけでなく
本人のアルバムやシングルは
大きなヒットとはほぼ無縁
という点が似ています。
しかし、周囲からその才能や特徴が高い評価を受けている
というポイントも共通しています。
見ている人は見ている、聴いている人は聴いている
ということですね。
締めはウェンデイのファーストソロ(73年)に入っていた
”Thinking Of You” という地味目なナンバーの
カバーバージョンを。
Thinking Of You Barbi Benton
素晴らしいアレンジが
原曲の魅力を更に引き出しています。
(作者版はシンプルな弾き語り)
素材良ければ、すべて良し
とお後がよろしいようで。