オープニングのタイトルバック
この手のB~C級映画が好きな人なら
大喜びのデザインであります。
とある人形工房のショールームに
子供たちが見学にやってきます。
「この筒の中に入ってる人形さんに触っていい?」
店の主人(ジョン・ホイト)から
手を触れないように注意されているので
受付スタッフの女性が慌てて制止。
実はこの男
独自に開発した装置を使って
人間のサイズを自在に縮小させることに成功。
ミニチュア人間を次々に誕生させていたのです。
(受付女性もその犠牲に)
主人の隙をついて
脱出を図ろうとするのですが
なかなかうまくいきません。
(電話をかけても声が小さすぎて切られてしまう)
遂にそのうちの二人が屋外に出ることに成功。
犬に襲われたりしながらも
元のサイズに戻れるよう
必死に装置を動かします。
果たしてミニチュアサイズからの脱却は
成功するでしょうか・・・
1958年のアメリカ映画ですが
監督は今年100歳で亡くなった
バート・I・ゴードン。
特撮SFものを多数手掛けた人ですが
普通は人にしろ怪獣にしろ
巨大化する方向が一般的なので
その意味では本作はちょっと珍しいかもですね。
ちなみに同傾向の映像作品としては
”縮みゆく人間”(1957年)
”ミクロの決死圏”(1966年)
”1/8計画” ウルトラQ 第17話(1966年)
”悪魔の住む花” ウルトラセブン第31話(1968年)
などがありますね。
縮小方向のほうが
特撮的には手間がかからないような気もしますが
むしろ周りの小道具等を全てメガサイズで作らないといけないため
それはそれで製作の苦労は絶えないようです。
観るだけの私たちは
ただただ気楽で
身が縮む思いであります・・・
"ATTACK OF THE PUPPET PEOPLE" Trailer
参考図書
「縮みゆく男」リチャード・マシスン著 本間有訳/扶桑社ミステリー文庫