バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

空想二次元グルメ

 

過去~現在にわたって

全くもってグルメとは縁遠い

食生活の自分ですが

その手の本を読むのは

結構好きだったりします。

 

 

バンコクの古本屋で見つけた

池波正太郎の食卓」

 

池波の書生を務めた著者が

”てんぷら近藤” ”たいめいけん” の店主とともに

池波ゆかりのメニューを

和洋それぞれ月毎に紹介するという

あまりにも「美味すぎる」企画。

(しかもオールカラー)

 

色合いの美しさだけで

惚れ惚れするような頁の連続です。

 

もっとも

味わいについては

ただただ空想するだけのことだけしか

出来ませんが。

 

 

映画通としても知られた池波ですが

こちらのほうですと

ある程度ついていけるかな。

やっぱり経験値の問題ですね。

なにごとも

ある程度(食べたり観たり)しませんとね・・・

 

 

漫画家の杉浦日向子

食に関する著作をかなりの数

記しています。

 

 

酒豪でもあった筆者

酒器のチョイスにも当然、季節の移り変わりが

反映されています。

 

 

こちらは日本津々浦々の珍味を

男女の粋な会話の小道具にした

軽妙な短編集で

勿論挿画はご本人の手によるもの。

 

 

湘南名物(なのか?)

たたみいわしも登場しますが

うーん、子供の頃は

美味しいとは思いませんでしたねえ。

炙って醤油を垂らして

ポリポリかじってましたっけ。

 

 

そうそう

小津監督も

書籍の形では残していませんが

相当な美食家で

映画のシーンによく登場していましたね。

 

 

1931年の ”東京の合唱” では

カロリー軒というカレー屋が何度も登場します。

 

よし、お腹も空いてきたから

カレーでも食べるとするか!

 

但し刺激の強~い

タイの屋台カレーですけどもね。

自分的にはこれが

お似合いであります、ハイ。

 

 

参考図書

池波正太郎の食卓」佐藤隆介著 近藤文夫(和食)茂出木雅章(洋食)・新潮社

「映画を食べる」池波正太郎著・河出文庫

「男の作法」池波正太郎著・新潮文庫

杉浦日向子の食・道・楽」杉浦日向子新潮文庫

「ごくらくちんみ」杉浦日向子・新潮社

小津安二郎の食卓」貴田庄・ちくま文庫