2012年に95歳で亡くなった
山田五十鈴の戦前の代表作(1936年)
溝口監督の代表作の1本でもありますね。
山田五十鈴の家族は色々と問題を抱えていて
どうしてもまとまったお金が必要になります。
恋人は居るのですが、気弱な性格で頼りになりません。
社長の愛人になったり、美人局をしかけたり
なんとか金策に走るのですが、
家族からは冷たい仕打ちを受け、
遂には警察に捕まってしまいます。
撮影時には、僅か19歳(一児あり)
細身の身体に着物や洋装が大変、似合っています。
ストーリー自体は暗い展開なのですが
当時(1936年)のデパート、レストラン、地下鉄構内
などのロケシーンが興味深いですね。
勤め先の社長に囲われるアパートメントが超モダンです。
天井高もありますし、まるでバンコク市内の高級レジデンスのようですよ。