こちらはザ・ビーチ・ボーイズの1970年発表、
”サンフラワー” というアルバム。
チャートでなんと151位という大不振記録樹立。
何曲かカットされたシングルもヒットせずだったのですが
内容的には素晴らしい充実度であります。
Our Sweet Love
メロディーの美しい曲が多く
例えばカーペンターズなどが好きな人にもお薦めですね。
またメンバー全員が作品を提供し
リードボーカルを分け合っていますので
グループ全体の魅力が良く発揮されています。
(この後のアルバムはメンバー間でバランスが偏っていることが多いので)
Add Some Music To Your Day
当時は、発表までに何度もレコード会社から拒否(売れないと判断)された
作品ですが、今ではファン&評論家双方から
名作として認知されています。
あとになってから評価が追いついてくるという
典型的なパターンですね。
77年作の ”LOVE YOU” も
商業的に成功しませんでした。
その頃、中学だか高校生でしたが
レコード屋に行って、試聴して
結局買わなかった記憶があります。
The Night Was So Young
それはですね、”サンフラワー” もそうなんですが
LPレコードのA面ではなくB面のほうに
より聴きどころのあるナンバーが集中しているからなんですね。
まあどちらも全体的に良い出来なんですが
そのなかでもベストの数曲が揃ってサイドBに収録されているわけです。
レコードってランダムな再生にはあまり向いていませんので
どうしても頭から針を下ろしますからね。
曲順が違っていたら、当時の印象も随分変わっていたかもしれません。
I Wanna Pick You Up
それにしても
このアルバムのB面は本当に素晴らしい。
ほとんどの曲を
ブライアン&デニス&カールの3兄弟が歌ってるんですね。
(あと当時のブライの奥さんのマリリンも参加)
その意味で真のファミリー録音盤。
サウンドもボーイズのアルバムとしては珍しく
うねりのあるファンキーな音作りになっていて
それも聴きどころ。
私的には60年代の傑作
”ペットサウンズ” や ”スマイル”と肩を並べる
五つ星レコードであります。
Let's Put Our Heart Together