いやね、凄い人気があったんですよ。
アメリカでも日本でも。
半世紀まではいってないけど
40数年前の話ね。
Shining Star (1975)
リーダーのモーリス・ホワイトは
60年代からジャズ畑で活動していて
1970年にアース~を結成。
最初の2~3枚はそれほどヒットしませんでしたが
70年代中頃から人気に火がついて
"Shining Star" が全米ナンバーワンに。
ここから怒涛の進撃が始まることになります。
Getaway (1976)
でも日本ではまだ、ソウル音楽ファン限定でしたね。
普段この手の音楽を聴かない層にまで
知名度が一気に広がったのが
1977年の ”太陽神” というアルバムを発表してから。
Fantasy (1977)
この曲はアメリカではそうでもなかったですけど
日本で無茶苦茶かかってましたよ、当時。
サウンドのスケール感ではこの時代が頂点ですね。
(武道館の来日公演、観に行ったなあ・・・)
最初から最後まで
やたら元気いっぱいなんですよ。
アスリートが集合してバンドやってるみたいな。
ガンガンいこうぜ、踊ろうぜ
明るい未来を俺たちが作るんだ!
てな感じ。
ベストアルバム(収録曲の "September" がこれまた人気のある曲)を挟んで
1979年の ”黙示録” もセールス好調だったんですが
当時アルバム(LP)買った時に違和感があったんですよ。
「確かに聴きやすいけども、これじゃないよね、この音じゃ・・・」
モーリスが明らかに白人音楽~ロックのマーケットを意識し始めてるんですね。
R&B色が薄れて、なんというかジャーニーとかTOTOみたいな
サウンドに近付いてるんですよ。
無臭の納豆みたいな。
この後も1983年までは、ほぼ毎年アルバムをリリースしていくんですが
ストレートに言ってしまうと縮小再生産なんですね。
70年代中頃の熱気とパワーが消えてしまってるんです。
I Wanna Be With You (1981)
宴の後の・・・みたいな感触が。
なのでもうレコードは買わずにレンタルで済ませるようになってましたね。
モーリスは曲作りが非常に上手いので
作品自体は良いんですけど、各メンバーのテンションも
以前と同じようにはいかないんでしょうね。
(モーリスは既にこの頃40代なので、年齢的なこともあるのかも)
数年間のブランクの後に
"Touch The World" (1987) でカムバック。
新加入のメンバーが居たりしましたが、
かつての輝きが戻ることはありませんでした。
(期待してアルバム、久しぶりに買ったんですけどね)
その後もバンドは散発的にアルバムを発表&ツアーも敢行。
(モーリスは2016年に死去)
今でも頑張る在籍初期メンバーは
70代に突入しています。
On Your Face
This music is epic still.
What a happy day it was....