バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

傑作?超駄作? 音楽評論って難しいのね・・・“M.I.U” by The Beach Boys

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毎月発表される新作~

音楽にしても映画にしても書籍にしても

とても全部は聴けない、観れない、読めないわけで

そういう際には各方面の評価~レビューが参考になりますよね。

 

さて、大御所

ザ・ビーチ・ボーイズが1978年に発表した

”M.I.U” というアルバムがあるのですが

私、はっきり言って駄作だと思っております。

いきなりで申し訳ないのですが。

 

Wontcha Come Out Tonight

www.youtube.com

 

しかし、ところがですね

この作品を”素晴らしいのだ!”

とする向きもあるのですね。

 

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ビーチ・ボーイズのすべて/中山康樹

 

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ビートレグ/169号

 

どちらも高名な評論家の方が書いていたり

マニアックな音楽雑誌の記事だったりと

決して表面的な解説ではなく

アルバム各曲を細かく聴きこんだうえでの評論です。

 

私もそういったレベルにはとても及びませんけれど

まあそこそこ長年、耳にしていますし

勿論このアルバムも買っています。

 

でも感想はまったく真逆ですね。

ちょっと他の書籍もみてみましょうか。

 

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ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化/ティモシー・ホワイト著・宮治ひろみ訳

 

この本では”平凡な作品”~商業的に失敗した

という書き方になっていますね。

ちなみに著者はアメリカの由緒ある音楽雑誌

ビルボード” の編集長だった方。

 

意見が割れてますね。

じゃあ、当の本人

ビーチ・ボーイズのリーダー

ブライアン・ウィルソンはどう思ってるのでしょう?

長大な自伝によると・・・

 

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WOULDN'T IT BE NICE  My Own Story  / Brian Wilson

 

a total flop

~超失敗作、とんでもない駄作

の一言で片付けています。

作ったご本人がそう言ってるわけですね。

 

しかしここまで意見が割れるというのも

凄いといえば凄い。

面白いといえば面白いですけれど。

 

この時期のボーイズはあらゆる面で

最悪なコンデションだったようですから

心ここに在らず、に聴こえるんですね

私には。

音の密度が非常に薄い。

 

そういう部分も含めて勿論

私は愛していますけどもね、ボーイズ

特にブライの音楽を。

 

Matchpoint Of Our Love

www.youtube.com