毎月発表される新作~
音楽にしても映画にしても書籍にしても
とても全部は聴けない、観れない、読めないわけで
そういう際には各方面の評価~レビューが参考になりますよね。
さて、大御所
ザ・ビーチ・ボーイズが1978年に発表した
”M.I.U” というアルバムがあるのですが
私、はっきり言って駄作だと思っております。
いきなりで申し訳ないのですが。
Wontcha Come Out Tonight
しかし、ところがですね
この作品を”素晴らしいのだ!”
とする向きもあるのですね。
ビートレグ/169号
どちらも高名な評論家の方が書いていたり
マニアックな音楽雑誌の記事だったりと
決して表面的な解説ではなく
アルバム各曲を細かく聴きこんだうえでの評論です。
私もそういったレベルにはとても及びませんけれど
まあそこそこ長年、耳にしていますし
勿論このアルバムも買っています。
でも感想はまったく真逆ですね。
ちょっと他の書籍もみてみましょうか。
ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化/ティモシー・ホワイト著・宮治ひろみ訳
この本では”平凡な作品”~商業的に失敗した
という書き方になっていますね。
ちなみに著者はアメリカの由緒ある音楽雑誌
”ビルボード” の編集長だった方。
意見が割れてますね。
じゃあ、当の本人
ビーチ・ボーイズのリーダー
ブライアン・ウィルソンはどう思ってるのでしょう?
長大な自伝によると・・・
WOULDN'T IT BE NICE My Own Story / Brian Wilson
a total flop
~超失敗作、とんでもない駄作
の一言で片付けています。
作ったご本人がそう言ってるわけですね。
しかしここまで意見が割れるというのも
凄いといえば凄い。
面白いといえば面白いですけれど。
この時期のボーイズはあらゆる面で
最悪なコンデションだったようですから
心ここに在らず、に聴こえるんですね
私には。
音の密度が非常に薄い。
そういう部分も含めて勿論
私は愛していますけどもね、ボーイズ
特にブライの音楽を。
Matchpoint Of Our Love