中平康、1956年のデビュー作
(同年に ”狂った果実” ”夏の嵐” ”牛乳屋フランキー” と立て続けに製作)
の名がありますね。
銀座のとある路地を入った商店街で
殺人事件が発生。
刑事(内藤武敏)が
犯人は商店街の住人と見当を付けて
聞込みを続けます。
向かい合った住居の窓から
住人たちの生活ぶりが窺えます。
(ヒッチコックの ”裏窓” を思わせますね)
刑務所を出所したばかりの男(牧眞介)が疑われて
白い目で見られるのですが
彼の無実を信じる娘(天路圭子)から
真犯人に繋がる目撃情報を得ます。
牧は単身、自身にかけられた疑いを晴らすために
その男の許へ向かうのですが・・・
若干まとまりを欠くような場面もありますが
斬新なカメラワークが印象的。
そして音楽~演奏が
ありきたりのBGM風ということでなく
耳に残るんですね。
おお、納得の顔ぶれであります。
これだけでも鑑賞&一聴の価値がありますね。
本編は68分と長くありませんので
ちょいとお時間がある時にでも、是非。