バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

53歳で逝った中平康の処女作” 狙われた男”、 早くも才気煥発

 

中平康、1956年のデビュー作

(同年に ”狂った果実” ”夏の嵐” ”牛乳屋フランキー” と立て続けに製作)

脚本は新藤兼人、助監督に蔵原惟繕

の名がありますね。

 

 

銀座のとある路地を入った商店街で

殺人事件が発生。

 

 

刑事(内藤武敏)が

犯人は商店街の住人と見当を付けて

聞込みを続けます。

 

 

向かい合った住居の窓から

住人たちの生活ぶりが窺えます。

ヒッチコックの ”裏窓” を思わせますね)

 

 

刑務所を出所したばかりの男(牧眞介)が疑われて

白い目で見られるのですが

彼の無実を信じる娘(天路圭子)から

真犯人に繋がる目撃情報を得ます。

 

 

牧は単身、自身にかけられた疑いを晴らすために

その男の許へ向かうのですが・・・

 

 

若干まとまりを欠くような場面もありますが

斬新なカメラワークが印象的。

そして音楽~演奏が

ありきたりのBGM風ということでなく

耳に残るんですね。

 

 

おお、納得の顔ぶれであります。

これだけでも鑑賞&一聴の価値がありますね。

本編は68分と長くありませんので

ちょいとお時間がある時にでも、是非。