バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

おいらは天邪鬼~有名アーティストの有名曲をあえてスルーする

f:id:bkkmind:20201204004420j:plain

 

ジョージ・ハリスンのソロナンバーでもっともヒットした曲は

なんといっても”マイ・スウィート・ロード”

 

アメリカで4週間、母国イギリスで5週間ナンバーワンという。

もはやジョージの代名詞的な存在なんですが、

それから数年後に発表されたシングル曲で

”ディン・ドン”というナンバーがあります。

こちらはアメリカで36位、イギリスで38位と

チャート上では比較にならないほどの低位置。

 

でもねえ~、私

どちらが好き?と言われたら

この曲のほうが好きなんですね。

曲の構成はまんま ”マイ・スウィート・ロード” 第二弾なんですけどね。

 

ジョージの魅力である自虐的ユーモア全開で

素敵なんですよ。

プロモクリップも最高!

 

GEORGE HARRISON    Ding Dong

www.youtube.com

 

”アーイ キャント テル ユー ホワーイ・・・”

イーグルス後期の曲では特に人気の高いバラード曲

"I CAN'T TELL YOU WHY"

ロディアスなナンバーで日本のファンにも人気がありますね。

 

ボーカルを取っているのは新加入の

ティモシー・B・シュミットなんですが

この人はイーグルス加入前に

別のグループに在籍していたんですね。

 

POCOというちょっと変わった名前のバンドですが

1977年に発表されたアルバムに

ティモシー作の "ME AND YOU" という曲が収録されています。

 

3分に満たない小品ですけど

曲、ボーカル、演奏・・・

私にはこちらのほうが良く聴こえたりしますね。

 

ME AND YOU

www.youtube.com

 

翼をください”といえば

もう国民的歌唱曲ですよね。

知らない、という人はもはや居ないのではというレベル。

小学生だったか中学の頃の

合唱コンクールで歌った記憶がありますよ。

 

勿論、超名曲。

でも赤い鳥のマイ・ベスト・ソングは

”虹を歌おう” というナンバーでして。

これはねえ、何十回でもリピートで聴けますね。

詩、曲、演奏、ハーモニー・・・

音楽の理想郷ですよ。

 

赤い鳥  虹を歌おう

www.youtube.com

 

陽水のスローな作品というと

”少年時代” ”心もよう” ”いっそセレナーデ”

など大ヒット曲がありますね。

シングルにならなかった作品も

”帰れない二人” ”海へ来なさい” ”招待状のないショー”・・・

と、名曲オンパレードですけど

強く印象に残っているのが

”今夜”、というシンプルなタイトルが付けられた曲。

 

1979年発表の ”スニーカーダンサー” というアルバムに

収められていますが、名コンビの星勝のアレンジがまさに名人芸。

 

井上陽水  今夜

www.youtube.com

 

他にも

スティービー・ワンダーなら  ”心の愛” じゃなくて・・・

ライオネル・リッチーなら  ”セイ・ユー・セイ・ミー”  じゃなくて

と、天邪鬼セレクションにキリはありませんが

今日はこのあたりでお開きということで。

歌はそこそこ・・・しかしその美貌が圧倒的なソフトロック名盤 by ペギー・リプトン

f:id:bkkmind:20201130220312j:plain

 

ペギー・リプトン

(1946-2019)

 

好みというものは

それぞれでございますが

この人は美しいですね、客観的に。

まさに絵に描いたような。

 

www.youtube.com

 

テレビ番組の長寿人気シリーズや

モデルとしても人気がありましたが

クインシー・ジョーンズの奥さんだったこととしても知られています。

後年、リンチのツイン・ピークスにも登場していました。

 

シンガーとしても活動していて、

 

www.youtube.com

 

まあ、歌唱力は特に・・・ですけれど

たった一枚だけ残されたアルバム(1968年)がありまして

そちらは大変に素晴らしい出来なのです。

 

f:id:bkkmind:20201130221756j:plain

 

まず選曲センスが良くて

ローラ・ニーロ、ドノヴァン、キャロル・キング

ブライアン・ウィルソンなどを取り上げています。

プライベートでお気に入りだったのでしょうね。

 

そして自身のペンによるナンバーも幾つか収録されているんですが

これが★★★★★!

 

Let Me Pass By

www.youtube.com

 

作曲家として活動を続けていれば

高い評価を受けたのではないでしょうかね。

 

周囲の男性は皆、彼女に夢中になったようですが

そうでしょうねえ

実にさもありなん・・・

 

f:id:bkkmind:20201130222532j:plain

 

Honey Won't Let Me

www.youtube.com

 

もう本当に食べ切れません、朝昼晩怒涛のタイ料理オンパレード

f:id:bkkmind:20201130213604j:plain

 

朝はタイの知人が買ってきてくれた

タイの惣菜三品。

 

辛い

酸っぱい

甘い

と味付けが違っていて、口に運ぶのが楽しくなります。

栄養のバランスも良い感じ。

 

f:id:bkkmind:20201130213805j:plain

 

昼食は

昼ビールにデザート付き。

 

この焼き鳥は美味しいですね。

ハーブの香りが爽やか。

日本のデパ地下とかで売ったら

人気出るんじゃないかな。

 

f:id:bkkmind:20201130214029j:plain

 

夕飯はカニチャーハン。

 

今日は凄い量だな、トータルにすると。

腹が苦しい・・・

 

f:id:bkkmind:20201130214202j:plain

 

夜食用のスナックの数々。

 

プリンス殿下が気持ち悪そうな顔で見てますね。

”俺はこの十分の一も食べなかったぜ”

と、言ってるのでしょう

きっと。

 

PRINCE &THE NEW POWER GENERATION     Cream

www.youtube.com

 

HOTEL CALIFORNIA が満室だったら、こちらにチェックインしよう~イーグルスの ”呪われた夜”

f:id:bkkmind:20201130174201j:plain

 

イーグルスの ”ホテル・カリフォルニア

って、おそらく史上もっとも有名なロックナンバーでしょうね。

発表されてから40数年経過してますけど

これからも廃れることはないでしょう。

バンコクのライブハウスやパブでも

よく聴きますよ。

 

当時(1977年頭)かな、

私もLP(アナログ)盤、買いましたよ。

話題になってましたからね、周りでも。

うん、重厚で素晴らしい仕上がりですけど

個人的にはね、ひとつ前の

"ONE OF THESE NIGHTS"~呪われた夜~

という邦題の付けられた作品のほうが

好みだったなあ。

 

ONE OF THESE NIGHTS

www.youtube.com

 

イーグルスの魅力って

独特の翳りというか暗さにあると思うんですよ。

カントリーがベースですけど、おひさま燦燦のアウトドアでなく

どこか不健康な室内サウンド、ある種引き籠り的な。

 

このアルバムはそういう彼らの特徴が

一番よく出ているかなと。

 

あと、ビッグヒットが3曲含まれていますが

ドン・ヘンリーグレン・フライ、ランディー・マイズナー

と、それぞれリードボーカルが違うんですね。

その意味でもバランスが良いかなあと。

ホテル・カリフォルニアって、ドン・ヘンリーソロ・プロジェクト

みたいなところあるでしょ。他メンバーの比重が非常に軽いですよ)

 

HOLLYWOOD WALTZ

www.youtube.com

 

シングルナンバー以外にも

佳曲が収められていますしね。

オリジナルメンバーのバーニー・リードンが

残していった、「さよならソング」の

"I WISH YOU PEACE"

のエンディングの余韻も美しいし。

 

I WISH YOU PEACE

www.youtube.com

 

私はイーグルスの大ファンというわけではないけれど、

一押しは?と聞かれたら

このアルバム一択です。

 

未聴の方がいたら、

ジャケットのおどろおどろしさに惑わされず

(ホラー映画のサントラではありません)

是非、お試しを。

 

f:id:bkkmind:20201130215528j:plain

 

FOREVER FREE AS A BIRD

f:id:bkkmind:20201128001517j:plain

 

おや?

 

f:id:bkkmind:20201128001546j:plain

 

君は鳥だね

まだ大人じゃないよね

 

f:id:bkkmind:20201128001756j:plain

 

1人?

 

f:id:bkkmind:20201128001935j:plain

 

少し話そうか

僕も一人だから

 

f:id:bkkmind:20201128002047j:plain

 

わかってるよ

あんまり近づいては欲しくないんだよね

 

大丈夫だよ

僕もそうだから

 

少しだけ話せれば

それで充分だよね

  

f:id:bkkmind:20201128002423j:plain

 

じゃあ、

さよなら!

 

またね

 

FREE AS A BIRD      DEMO TAPE BY JOHN LENNON

www.youtube.com

グループA対グループB 全く異なる演奏が収められたマイルスの "SEVEN STEPS TO HEAVEN"

f:id:bkkmind:20201125104756j:plain

 

御大マイルス・デイビスの1963年作

"SEVEN STEPS TO HEAVEN"

 

のっけからなんですが、こちら

マイルスの代表作として取り上げられることは

まず御座いません、ハイ。

 

しかし、しかーし

このアルバムはなかなか奥が深いというか

色々な聴き方が可能な

一粒で2度美味しい作品なのですよ。

 

まずですね、6曲が収録されているんですが

3曲ずつ、マイルス以外の演奏者(ピアノ&ドラムス)が違うんですね。

 

それが混ぜこぜになってるんです。

A面にグループA、B面にグループB

の演奏という振り分けでなく。

 

なので、頭から順に聴いていると

確かに違和感があるんですね。

落ち着かない。

 

f:id:bkkmind:20201125105710j:plain

 

ある評論家のお方によると、

その片方について

”ますます貧弱に聞こえてしまう”

と書かれています。

 

つまりグループAとBでは優劣があるということですね。

 

そっ、そうかなあ?

貧弱、と形容されたほうのナンバー

ちょっと聴いてみましょうか。

 

I Fall In Love Too Easily

www.youtube.com

 

うーん、おいらの耳には

マイルスのソロとしても上位に入る

とても素敵な演奏に思えるがなあ・・・

 

ここでピアノを弾いているのは

ヴィクター・フェルドマンという人なのですが

この人のプレイもセンスが良いと思うのだがなあ・・・

 

Baby Won't You Please Come Home

www.youtube.com

 

もう一曲、”貧弱グループ”のほうのナンバー。

 

いやあ、絶妙だと思うけどなあ。

フェルドマンの端正なタッチが

ただムーディーなバラードになるのを防いでいるし。

 

もう一方の”優秀グループ”のピアノが

あのハービー・ハンコックなんで

どうしてもそちらが目立つのかもしれないけど、

フェルドマン組だけの録音で

1枚アルバム残していたら

評価は随分、違っていたのじゃないかなあ。

(アルバム未収録の曲もあるみたいだし)

 

そうなっていたら、間違いなく

マイルスのというより、

JAZZのジャンル全体で

マイ・フェイバリット・アルバムですよ、

うん。

制作陣が超豪華~ケニー・ロギンスの初ソロ作品 ”セレブレイト・ミー・ホーム”

f:id:bkkmind:20201125095838j:plain

 

70年代初めに

フォーク・デュオのロギンス&メッシーナとして

活動したケニー・ロギンスのファーストソロ。

 

当時(1977年)、LP(アナログ盤)を買ったのですが

私、別にロギンス&メッシーナのファンではなかったんです。

ではなぜ買ったかというと

制作チームの顔ぶれ~クレジットを見て

期待が高まったからなんですね。

 

まずプロデューサーとして

ボブ・ジェイムスとフィル・ラモーンの名が。

ミュージシャンがこれまた絢爛豪華で

ギタリストだけで

 

リー・リトナー

ハイラム・ブロック

エリック・ゲイル

ティーブ・カーン

ヒュー・マックラキャン

ロベン・フォード

ディーン・パークス

 

と、当時の代表的なメンツがずらり。

1枚のアルバムでここまで揃うのはなかなか無いですよ。

 

キーボードやドラムなど他の楽器も

勿論有名どころがクレジットされていて。

ジャケ写もジミ・ヘンドリックスカーリー・サイモンを撮った

有名な写真家のものでした。

 

If You Be Wise

www.youtube.com

 

ケニー・ロギンスは曲作りも上手いので

凝ったサウンドとともに楽しめました。

 

Enter My Dream

www.youtube.com

 

ただ、この人のボーカルやキャラクターは

こういったフュージョン~クロスオーバー路線にあるのではなく

シンプルなカントリースタイルやロックンロール

のほうがフィットするようにも感じました。

声がね、朗々と明る過ぎるんです。

顔もハンサム~爽やか過ぎるんですよ。

 

その後のセカンド、サードアルバムも買いましたけど

徐々にロック色が濃くなり

80年代には ”フットルース” ”デンジャー・ゾーン” の大ヒット連発。

個人的にはそれらの

「風呂敷を広げるだけ広げる」サウンド

には興味はありませんでしたけど、

商業的な狙いとしてはドンピシャ!でしたね。

 

ロギンスの作品では

マイケル・マクドナルドとの共作

”ある愚か者の場合”

がよく知られてますね。

ドゥービー・ブラザーズがチャートナンバーワン、

ケニー・バージョンは2ndソロに収録されてますが、

作者二人の共演ステージで

締めにしましょうか。

 

www.youtube.com