バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

SMALL CHANGES...でもちょっと、がっかりかな

例えば、外食をするとして。

考えてみれば色んな店がある、いっぱいある

でも決まった店を幾つか

順繰りに廻ってるだけ

なんてことありません?

 

行動範囲が決まってきちゃうんですよね、自然と。

安定の味を求めてしまうんでしょうね。

私も、周りに色々と食堂、屋台、露店があるのに

お馴染みさんをぐるぐるしてるだけですね・・・

 

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ある日の昼下がり、ごく近所なのですが

やや目新しい、多分オーナーが変わったのでしょうか

レストランを発見。

 

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オープンエアの席が結構おしゃれ、

室内スペースもかなり広い店です。

で、持ち帰りで一品

頼んでみました。

美味しいといいなあ。

 

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う~ん?

ニンジンがまだ固いなあ

あと味付けもちょっとね・・・

値段もね、もっと安い店はいくらでもあるなあ。

やっぱり、いつものところで

注文すればよかった。

と、なっちゃうんですよねえ。

 

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でも店の言い分もあるとは思います。

 

というのもこのレストラン、

深夜営業がメインみたいですね。

そういう場合は、画像にあるようなご飯もの系ではなくて

酒のつまみにあうアラカルト料理や

鍋物系に力を入れてることが多いんです。

 

ところが昨今のバンコク

店内飲食禁止や着席制限、

時短営業とかアルコール類の提供禁止など

制約がいっぱい。

なので、”心ならずも” 昼間の営業

かつ客単価の低いメニューの提供を強いられてる・・・

 

そういう見方も出来るんですけどね。

また各種制限が解かれたら

遅い時間帯に行ってみることにしましょうかね。

(でも近くには評判の店が幾つかあるので、対抗していくのは大変かも)

 

バンコクは来週から

夜間外出禁止、

ショッピングモールも閉鎖となります。

コンビニエンスストアや市場なども時短営業ですので

街の人通りは更に少なくなってしまいそうです・・・

 

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ANOTHER TRICKY DAY IN BANGKOK

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人が居ないフードコートというのは

シュールな風景だなあ。

 

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コロナ以前はとても賑わっていた場所なんだけど。

 

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夜の時間帯じゃないですよ。

昼間の12時。

 

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乗降客数が多い駅なんだけれどもね・・・

 

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「持ち帰って」

もらうしかないよね。

 

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タイの人の日本土産定番です。

 

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一番賑わっていたのが

デリバリーサービス各社の

スタッフ待機コーナー。

 

もう外には出ないと決めてる人が

増えていますね。

あの喧騒に満ちていたバンコクの街が

寂れた映画のセットのようになっています。

 

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THE WHO     Another Tricky Day

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You can't always get it
When you really want it

This is no social crisis
Just another tricky day for you

 

words  by Pete Townshend

スパイス依存症男と言われ続けて・・・

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あなたね、何やってるの?

また唐辛子かけてる!

止めなさいよ

身体によくないわよ。

タイ人もそんなにふりかけないのに・・・

 

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人の言うこと、聞いてないでしょ?

もう無意識にやってるわよね。

”激辛は邪道だ” なんて偉そうにしてるけど

あなた自身が激辛依存症じゃないの!

 

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店の人も注意してるでしょ

外国人には辛いと思いますよ、って。

なんで追加で辛味調味料頼んでるのよ!

周りのタイ人が笑っていて

恥ずかしいったらありゃしない。

 

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もはや

料理自体が無いじゃないの、

スパイスだけ。

あなたの頭の中もそうなんでしょうね、きっと。

一生そうしてれば?

 

地獄行きよ!

 

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www.youtube.com

 

50年前のKFC~フライドチキンとコールスローに興奮

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KFC、

どこでも見かけるケンタッキーフライドチキン

 

一番初めに食べたのが

確か1970年代の初め頃、

小学生の時でしたよ。

 

親が持ち帰りで買ってきて。

紙の箱を開けてみると

フライドチキン、ポテト、コールスロー、(ロール)パンが

詰め合わせてある。

いや~、お洒落だなと。

まず見た目からして違いますから。

 

もも肉を焼いたやつ(持つところにアルミホイルを巻いたりして)

なら時々食べてましたけど

それだって、子供の時分はご馳走ですよ。

 

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”肉屋のまえをとおるとローストチキンのにおいが強烈に鼻を打った。<中略>

鶏の皮は香ばしく焦げ、肉はやわらかに締まって、涙がでるほどうまかった。

皮と肉の境にぬるぬるした鶏の脂が溶けだしている。子どものころは

クリスマスになるたびにこれを一本丸々くえるのがなにより楽しみだったのだ。”

 

ラストホーム「LAST/石田衣良講談社文庫」より

 

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今、タイで同じようなセットを買ったら

100~150バーツくらい、

350~500円ほどですね。

ドリンク類はリフィル(飲み放題)です。

 

ごくたまに寄りますけど

チキンの衣の食感が違う気も。

なんか最近のって、あじフライみたく

パン粉のザクザク具合が強いような。

あと、肉がですね

”柔らかすぎる”

と思います、個人的にはね。

 

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KFCとは違うチェーンですけど

こちらのほうが記憶の味に近いかな。

 

タイは焼くにしても揚げるにしても

鶏肉は大活躍で

屋台でもよく見かけるんですが

 

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それでも

KFCの店内で見かける子供たちの表情は嬉しそう。

はしゃいでますよね。

 

ところで、

タイでは ”ケー・エフ・シー” 

と呼ばれることが多いですけれど

日本ではなんて言ってたかしらん?

単に ”ケンタッキー”

だったかな・・・

 

えっ、

”ケンタ”?

 

私、関東育ちですが

そんな言い方してたかなあ?

ホントに?

多分、ここ十数年くらいの

ことなんじゃないのかな。

 

結局

思い出せません。

半世紀前の呼び方を・・・

 

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「彼の音楽はよく分からないね」と、あるイギリス人は言った~DAVID BOWIEが残したもの

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もう30数年前ですかね、

レンタルレコード屋でバイトをしていたんですが

外国人の男性がふらりと店に。

イギリス出身ということで

音楽談議に花が咲いて。

流れのなかでボウイの名前を出したら

 

「う~ん、俺はあんまり。何を言いたいのかよく分からないよ、彼の音楽は」

とお好きではない口ぶり。

 

その頃のボウイは”レッツ・ダンス”という曲が全米で大ヒット。

まあ、いかにもの売れ筋ロック(MTV全盛の頃)をやってたんです。

 

で、確かにそれまでのボウイの歩みを振り返ってみると

数年毎にガラリと中味(見た目も)が変わるので

イギリス人氏の言葉に頷く部分もあったんですね。

 

TVC15

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私は

 ”STATION TO STATION”(1976年)

 ”SCARY MONSTERS”(1980年)

あたりが好みでした。

(他にも何枚かLP買いましたが、確かに?というのもありましたね・・・)

 

ボウイはベテランアーティストとしては珍しく

その後、2000年代初め頃までは

コンスタントにアルバムを出していましたが

正直、あまり大きな話題になることは

なくなっていったように

記憶しています。

 

なんといっても70年代の作品

”ジギー・スターダスト” ”アラディン・セイン”

”ロウ” ”ヒーローズ”

あたりががベストで

段々と 「過去の人」的なイメージが増していったような。

音楽業界からはもう引退、なんて言われてましたから。

 

なので、2013年のカムバックは相当の衝撃がありました。

 

Valentine's Day

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アルバム全体の仕上がりも良かったこともあって

一気に注目が集まりました。

”やっぱりボウイは只者じゃないね、最高のロックジャイアントだよ”

と激賞の嵐。

 

これからまた快進撃を見せてくれるかと誰もが期待したのですが・・・

 

Lazarus

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次作の ”BLACKSTAR” が遺作になってしまうという。

レコーディングの段階で既に体調が思わしくなかったようで

声に力が無い箇所もある感じがします。

そして、ビデオクリップが強烈でしたね。

 

この映像を見ていると

ボウイはボウイだけにしか出来ないことを

生涯、やってきたんだなということが伝わりますね。

かのイギリス人はどんな感想を持つだろう、

ちょっと聞いてみたい気もします。

 

この曲が、特に好きだったなあ。

店で繰り返し

流していたものです。

 

This Is Not America

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世界最高峰の文学作品 ”罪と罰” を再読するも、僅か67ページで挫折する

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この世の中にいったい、

どれだけの数の小説があるか知りませんが

それらすべての頂点、絶対的な存在であろう

ドストエフスキーの ”罪と罰

 

遠い遠い昔に読んだとは思うのですが

棚の奥の奥に、文庫本がありましたので

なにげに手にとって頁をめくってみました。

 

わずか二十数分後、

ラスコーリニコフへあてた母親の手紙が紹介されている

67ページ目にして、活字を追うことが不可能になってしまいました。

 

視力(字が小さくて改行がほとんどない)や集中力が圧倒的に

衰えているということもあるのですが、

今でも夢中(とまではいきませんが)になれる本はあります。

ある種の推理小説~犯人当てではなく、人物の心理描写がメイン

という内容は、自分の好みにあっているはずなのに・・・

 

読み進めることが出来ない理由は

言葉数の多さ、ですね。

”隠れている””省略されている”、そういう箇所がなくて

全てが言い尽くされてるんですね。

その圧倒的な文章力が絶大な評価を受けているわけですけれども。

 

食でいえば、満漢全席とか

一分の隙もない完全フルコースのフレンチメニュー。

途中でお腹がいっぱいになってしまうんですね、

貧弱な消化力だと。

 

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似たような体験が映画でもあって。

 

黒澤監督の ”用心棒” (1961年)

黒澤作品のなかでも非常に人気がありますね、

日本でも海外でも。

 

エンターテイメントに徹した、

明快で歯切れのいい作品です。

 

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とある宿場町に得体の知れない浪人(三船敏郎)がやってくる

 

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一膳飯屋の親父が東野英治郎

 

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開始間もないシーンなのですが、

ここで怒涛の勢いで、親父が三船に

町の状況(二つの勢力がいがみ合って対立している)を

語って聞かせます。

 

それが尋常ではない言葉数(セリフ)の多さ。

なので、猛然とした早口にならざるを得ないわけです。

観ていて違和感があったんですね、私。

 

だって素性のまったくわからない流れ者に

ぺらぺらと、町の暗部をばらすわけないですから。

それこそ「余計なことを言いやがって」と

どちらかの勢力に始末されちゃいますよ。

 

では何故、こういう場面が用意されているのか。

それは監督のサービス精神でもあり、ある種の強迫観念とでも

言えるような気がします。

観客が分かりやすいように、理解を助けるために

「いいですか皆さん。この映画はこれこれ、こういったストーリーなのです。

人間関係はAとBが対立構造になっていて、そこにCが登場して・・・」

と念押し、してるんですね。

 

それを親父のセリフとして、観客に聞かせているわけです。

この映画は単純な話なので、別にそんな必要は無いんですね。

普通に観てれば誰でも分かる。

でも、気になってしまうんでしょうね、

そこがまた黒澤監督らしさ、全開ですけれども。

 

登場人物のキャラクターも完璧にイメージされていますね、

罪と罰” も ”用心棒”も。

で、それに沿って

活字と映像で将棋やチェスの駒のように動かしている。

その采配~構成力の凄さは十分に分かるんだけれども

書かなくてもよい、言わなくてもよい、

そんな場面があってもいいかなあと、

なんかね、そんな気持ちになってしまう。

 

いかんなあ~

他の世界の名作にも挑戦してみようかな。

トルストイとかソルジェニーツィンはどうかな、

昔読んだよなあ、”イワン・デニーソヴィチの一日”とか

新潮文庫で。

 

う~ん

多分、きっとギブしそう・・・

 

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なんでそうなるの? 目覚めて自虐のキテレツ夢世界

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この前、変な夢みたんですよ。

 

回転寿司屋のカウンターに座っている自分。

お茶用の熱いお湯が出る注ぎ口がありますよね。

そこから止まらないんですね、次々お湯が出てくる。

 

カウンター内の店員さんはおろおろしているばかり。

で、店長さんを呼んでと私。

来たのがね、仲本工事なんですよ。

 

で実際のドリフのコントで

仲本がよく演じるキャラクター

”相手に合わせず、ひたすら自分のペースで突き進む”

そのままなんです。

 

「お客さん、うちの店はちゃんと作ってますから」

の一点張り。

そのあいだに店内が水浸しになっていくんです。

 

夢の中でも

だめだこりゃ、ですよね・・・

 

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別の日の夢なんですが、

007のテーマ曲ってありますよね。

あの、誰でも耳にしたことがある。

 

アタッシュケースを携えているんです。

しかし追われる側か、追う立場なのかは判然としない。

ともかく洞窟のなかとか岩山を

ケースを持って走り回ってるという。

 

で、自分でこの曲を口ずさんでするんですね、移動の際に

大きな声で。

 

ジンジキ、ジンジン、ジジン

ジンジキ、ジンジン、ジジン

 

ってリピートで。

それは変なわけですよ。

だって居場所が分かっちゃうし、

そもそも歌ってる余裕なんかないはずなんです。

 

その間抜けな夢のなかの自分に

”おい、ジンジキ言ってる場合じゃないぞ。

早く早く、えーと

逃げてるのかな? 追っかけてるのか分からないが

ともかく急ぐんだ”

と、声がけしてるんですね

自分が。

 

そこでハッと目が覚めたんですが

非常に情けない気持ちに襲われましたねえ・・・

 

と、あまりにもあほくさなので

007シリーズ主題歌の好きなナンバーで

お口直しを。

 

Lani Hall       Never Say Never Again

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1983年作品 (ショーン・コネリーですよ、ボンドは)なんですが

歌っているのはラニ・ホールという人。

セルジオ・メンデス&ブラジル66

の歌姫として知られていますね。

ハーブ・アルバートの奥さんでもあります。

 

封切り当時、映画館で観て

凄く印象に残ったんですよ。

映画の中身はもう全然覚えてませんが。

 

まあ、ミッシェル・ルグラン作ですから

良くて当然、

なんですけれど。

 

いやしかし、一度はこんな

かっこいい夢に浸ってみたいものだなあ、

ジェームズ・ボンドまでとはいかなくとも。