”ロード・オブ・ザ・リング” 三部作を手掛けた
ピーター・ジャクソンの初期作品(1992年)
星の数ほどあるであろうゾンビ物なんですが
実に良く仕上がっています。
お客さんが何を期待しているのか、
よ~く分かってらっしゃる。
舞台はウェリントン
時代設定は1950年代後半くらいでしょうか。
のんびり牧歌的なムードが漂っています。
NZには1970年代後半に一度だけ
訪れたことがありますが、
確かに「のんびり感」に包まれたお国柄だったような。
今もそういったムードは保たれているのでしょうかね?
雑貨屋で働くダイアナ・ペニャルヴァー
占いで相性最高と告げられた青年の
ティモシー・バルムに積極的にアプローチ
ところがティモシーの母親エリザベス・ムーディは
息子を溺愛しており、ダイアナの邪魔をします。
二人がデートをしている動物園にもくっついていくのですが
新種の猿に噛みつかれてしまいます。
お母さん、ゾンビ化してしまいます。
母親思い(マザコン気味)のティモシーは自宅の地下室に
母親を閉じ込めて、人知れずになんとか面倒を見ようとするのですが
・・・
圧巻は後半30分にも及ぶ
ティモシー&ダイアナ VS ゾンビ軍団のファイト。
これでもかというほどの流血~スプラッター場面の連続です。
(時間的にも最長の部類では?)
お母さんは遂に巨大化、ジャイアントゾンビになってしまいます。
(動きが高速化するパターンは多いですが、大きくなるゾンビというのは珍しい)
さてティモシーとダイアナはサバイブできるのでしょうか・・・
見た目がかなりグロい場面もあるのですが
全編、コミカル調の作りに徹していて
エンタメ色満点。
大笑いしながら観ることが出来ます。
有名な俳優さんは出演していませんが
ティモシーの母親を演じるエリザベス・ムーディが大熱演
(キャリア後半のグロリア・スワンソンとベティ・デイヴィスを足して二で割ったような)
また血まみれになって奮闘する
ヒロインのダイアナ・ペニャルヴァーは
スペインの女優さんで
英語圏での出演作は多くありませんが
なかなか魅力的です。
(スプラッター色が強いので)短縮版も色々とあるようですが
せっかくですから、オリジナルの長尺バージョン(103分)
をチョイスして、
存分に「血まみれ」になりましょう。
Braindead ( Dead Alive) Trailer