バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

若干26歳、天才映画監督清水宏のセンスと技が光る ”不壊の白珠”

 

読めませんよね、”不壊の白珠” なんて。

ふえのしらたま

と読むんだそうです。

 

1929年~百年近く前に作られた映画なんですが

モダーンですよ。

映像が。

 

 

話の筋は簡単です。

姉(八雲恵美子)と妹(及川道子

一人の男(高田稔)の微妙な人間関係が軸。

 

 

見どころはカメラワークです

なんといっても。

横移動をうまく使って、スタイリッシュな場面が多数登場。

 

 

八雲と高田が落ち合う喫茶店のシークエンス

すりガラス越しのシルエット描写があまりにCOOL!

昭和4年の映画ですよ。

 

 

凝ってますね~

 

 

オープニングでは寝床で、

ラスト近くでも激しく姉妹の心の綾が

交差します。

この映像美、同時代の洋画にまったく引けを取っていません。

 

(東京からの日帰り行楽地として、江の島界隈が既にポピュラーだったみたいですね)

 

”清水印” のアンブレラもしっかり登場。

 

 

やはり天才は

最初から天才だったことがよく分かる

清水宏キャリア初期の隠れた逸品であります。