読めませんよね、”不壊の白珠” なんて。
ふえのしらたま
と読むんだそうです。
1929年~百年近く前に作られた映画なんですが
モダーンですよ。
映像が。
話の筋は簡単です。
姉(八雲恵美子)と妹(及川道子)
一人の男(高田稔)の微妙な人間関係が軸。
見どころはカメラワークです
なんといっても。
横移動をうまく使って、スタイリッシュな場面が多数登場。
八雲と高田が落ち合う喫茶店のシークエンス
すりガラス越しのシルエット描写があまりにCOOL!
昭和4年の映画ですよ。
凝ってますね~
オープニングでは寝床で、
ラスト近くでも激しく姉妹の心の綾が
交差します。
この映像美、同時代の洋画にまったく引けを取っていません。
(東京からの日帰り行楽地として、江の島界隈が既にポピュラーだったみたいですね)
”清水印” のアンブレラもしっかり登場。
やはり天才は
最初から天才だったことがよく分かる
清水宏キャリア初期の隠れた逸品であります。