バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

お客さん、そこはアラン・パーソンズじゃないでしょうよ・・・

 

たまに顔を出す

音楽主体のカウンターバー

ノリの良いセレクション中心で

常連組のタイ人たちは既に踊り始めていて

ゴキゲンなグルーブに。

 

Yaak Lab (ย๊าค แล็บ) Feat. เเพรวา (Yellow Fang)   สะกดใจ ( Geyster Remix )

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そこに白人のシニア男性がフラリと。

店のスタッフに曲のリクエストをしているようですが

皆目見当がつかないようです。

 

そこで私が助け舟を。

”グループ名でも曲名でもいいから教えてくださいな。多分、分かると思いますよ”

と。

 

”まあ君も知らないだろうな、アラン・パーソンズのライブ・イン・コロンビア

これを大音量でかけてくれないか”

 

”あー、はいはい、懐かしい名前ですねえ。でもここで流すのはちょっと・・・”

 

”なに、君は知っとるのか!流してくれ、頼む!”

 

THE ALAN PARSONS SYMPHONIC PROJECT “LIVE IN COLOMBIA” 

”Old And Wise”

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あーあ、物凄いシラケムードが店中に。

さっきまで踊りまくっていた女性二人組も

あからさまに不機嫌な顔つきになっています。

 

”どうだ、実に偉大なアーティストだろう?君もそう思うだろう?”

 

 

はいはい、私

アラン・パーソンズは半世紀前から聴いてますよ。

リーダー作だけでなく、プロデュースしたアーティストのアルバムも

フォローしてたし。(パイロット、ジョン・マイルズ、アル・スチュワート・・・)

才能ある人ですよね。

 

でもさ~、今この場で流すようなナンバーっすか?

こういうのはさあ、部屋で聞いてよ。

 

白々しい店の雰囲気を多少は察知したのか、

”ほ、ほかのバンドにするかな。俺が次に好きなのはムーディ・ブルースなんだ。

大ヒットしたあの曲を頼むぞ”

 

えー?基本、おんなじカラーの音楽じゃないですか。ビッグネームだけども。

 

"Nights in White Satin"   The Moody Bluse

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この人(ドイツ、シュトゥットガルトのご出身だそう)の

好みはよく分かりましたが

もうこれで打ちきりね。

(スタッフも曲を変えてくれ、との合図を私に送っています)

 

次はプロコル・ハルムの ”青い影” あたりが来ちゃいそうだしね。

 

帰りかけてる他のお客さんを引き留めるには

こういうのでないと。

(私も個人的には、60~70年代のロックやソウルのほうが好きなんだけどね)

 

"Toast"  Koffee

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ダンス、復活なり。