今年87歳を迎えたウェイン・ショーター。
前にも取り上げたことがありますけれど
私がもっとも好きなこのジャズミュージシャンの
際立つ天才ぶりを、評伝「フットプリンツ」
(ミシェル・マーサー 著 新井崇嗣 訳 /潮出版社)
から幾つか拾ってみましょう。
”ふたり(ウェインと兄のアラン)が何を言ってるのか、さっぱり理解できなかった。まるで違う世界の人間みたいだったよ。<中略>
しばらくしてまた会った時もー別々にだけどーやっぱり前と同じ感想だったんだ”
YES OR NO
”きっと私にしか分からないのよ。みんなには(ウェインの演奏が)、ただ「点、点、線」にしか聞こえないみたいだから。でも、私には点と点と線がひとつのイメージを描いてるのが見えるの”
A Bird That Whistles JONI MITCHELL featuring WAYNE SHORTER
”ウェインのバックで弾いてたんだけど、急に「そのコードに水を加えてくれ」と言われた。あるパートについて、彼は水が欲しいと言うんだ。僕は部屋に戻って、それについて考えた。眠れなかったよ、分かるだろ。”
ダニーロ・ペレス
Joy Rider
”イスカは通り過ぎる風、跡形もなく消え行く”
自身のアルバムに寄せたライナーノーツの一節
Flagships
宇宙への帰還はもう少し待ってもらって
今しばらくこの惑星に留まってくれると
嬉しいんですけれどね・・・