SOUL MUSIC
いいですよねえ。
大好きな私(ロックよりも好きかも)ですけれど、
ニュー・ソウルという呼び方があるんですね。
70年代ソウル(株式会社ミュージック・マガジン発行)
音楽本などにも紹介されています。
でも、アメリカ人とかイギリス人に聞いてですね
そういう呼称を知ってる人は居ませんね、100%。
「は~、なんやねん」てな感じで
イメージすら出来ない感じです。
ソウル音楽って、ちょっとマニアックなリスナーだと
都市別にカテゴライズして聴くことが多いんですよ。
デトロイト、シカゴ、フィラデルフィア、メンフィス、ニューオーリンズとか。
それぞれのエリアで特色があるんですね。
勿論、時系列~時代時代の流行というか変遷もあるんですけども。
このニュー・ソウルという表現は
エリアに関係なく、社会的なメッセージ色が強い楽曲を
まとめて呼ぶときに使う場合が多いですかね。
おそらく日本限定のワードかなと。
(ソフトロック、という言い方も日本と欧米では随分ズレがあったりします)
時代でいうと1960年代後半から70年代中頃くらいまででしょうか。
This Is My Country The Impresiions
ニュー・ソウル的な作品を多数発表した
インプレッションズの1968年ヒット。
公民権運動の高まり、ベトナム戦争の激化、女性の地位向上、人種差別
などがテーマになっていて
それまでの「僕は君を、君は僕を好きで好きで・・・」
というシンプルな歌詞世界とはまったく別モノに変貌しています。
Sad Tomorrows Marvin Gaye
歌詞だけでなく、曲の構成やアレンジも複雑になっていて
気軽に口ずさむという雰囲気ではないですね。
この時期にはマーヴィン・ゲイやスティービー・ワンダーなどのビッグネームも
こぞって、完成度の高い傑作をリリースしています。
Living For The City Stevie Wonder
個人的にはオージェイズの大ヒット曲が
まさにこのジャンルの象徴かと。
Love Train The O'jays
いやあ、もう言うことないですねえ
良すぎて。
そして忘れてならないのはダニー・ハザウェイの
このナンバー、
SOUL MUSIC の聖典でしょう。
全ての人の自由と平和を希求する
普遍的な言葉の数々は、
今の混沌とした世界にも
極めて有効だと思いますよ。
Someday We'll All Be Free Donny Hathaway