1966年のアメリカ映画で
内容は男と女の不倫~よろめきドラマです。
それ自体は取り立てて珍しいわけではないのですが
関係者の出生~育った国が実に多彩なんですよ。
監督のジュールス・ダッシンがアメリカ
原作のマルグリット・デュラスがベトナム生まれのフランス人
役者陣ではピーター・フィンチがイギリス
ロミー・シュナイダーがドイツ/オーストリア/フランス
メリナ・メルクーリはギリシャ
で、ロケはスペインで行われてます。
(スペイン人の役者さんも登場)
フィンチとメルクーリが夫婦で子供あり。
シュナイダーとの三角関係になっていくんですが
女性二人は決して大喧嘩、というわけではないんですね。
一緒にシャワーとか浴びちゃうし。
ある意味スリルを楽しんでいる感じですね。
(メルクーリは四六時中アルコールを飲んでいます)
で、子供も懐いてるんですね
シュナイダーに。
そんなわけないやろ!
と突っ込みたくなる人もいるかと。
監督とメルクーリはこの年に結婚、
メルクーリは後にギリシャの文化大臣を務めた後
1994年にニューヨークで死去。
ダッシンは2008年にアテネで亡くなります。
ロミー・シュナイダーも実人生は壮絶な人でしたから
(アラン・ドロンと結婚&離婚、パリにて43歳没)
不倫のひとつやふたつ?
相手はどこの国出身?
そんなことは、どーでもえーのよ、どーでも
という感覚なのかもですね・・・
ちなみに映画のほうは
オチがついていません。
えっ?これで終わりですかという
モヤモヤ感が漂うエンディングです。
皆さん、私生活のほうが遥かにドラマティックで
お忙しかったのでしょう。
Scene from "10:30 pm summer"