イギリスのアミカス・プロ製作の
オムニバスホラー映画（１９７３年）
前年の ”魔界からの招待状” がヒットしたので
その続編ですね。
エレベーターに５人の男が乗り込んできます。
しかし着いたのは見知らぬ部屋
あれっ、こんなフロアあったっけ？
でも上等な酒も用意されてるし
救助が来るまでしばらく待つことにするか。
退屈だから、最近見た夢の話を順番にしようじゃないか。
というわけで五つの夢（悪夢）が
語られていくのですが
幽霊が住人という町に紛れ込んでしまった
"MIDNIGHT MESS"
自分の絵を不当に安く買い叩いた
画商たちに復讐する画家の悲劇
"DRAWN AND QUARTERED"
が、そこそこの面白さ。
しかし出色は
第二話の ”THE NEAT JOB”
グリニス・ジョンズは
気立ての優しいのんびりタイプ。
何事にもおおらかで細かいことは気にしません。
ところが旦那（テリー＝トーマス）は
超がつくほどの潔癖症。
なんとか炊事や掃除に頑張ってはみたものの
遂に耐え切れなくなったグリニスはある日
二人の芸達者による
丁々発止のやり取りが最高です。
このストーリーだけ長編に拡大したほうが
良かったんじゃないかなあ。
そのほうが、ずっと面白くなったと思いますねえ。
THE VAULT OF HORROR (1973) Trailer
