バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

LAS VEGAS TURNAROUND

 

Sara's off on a turnaround
Flying gambling fools
To the holy land, Las Vegas
Sometimes she's here and sometimes
She can't be found turnaround

 

サラはちょっと

ひとっ飛び

ギャンブル好きのお馬鹿さんを

彼等の聖地

ラスヴェガスへご案内中

ここかと思えばまたあちら

 

 

And Sara's off, half hiding far above the clouds
High she flies I know I've got to find her a place
She can push her toes around in

She needs a place where she can lounge
And wear a gown in Sara turnaround turnaround
Turn, turnaround

 

サラはお空に滞在中

雲の上を飛んでいる

彼女が落ち着ける場所を見つけなきゃ

ガウンを羽織ってくつろげるところ

ああ サラが居てくれたらなあ

 

 

And any night well she's here
Half way 'round the world, oh I could cry
And so I know I've got to pray for delays
And for days till she's besides me

All alone in her room
And her scattered clothes remind me
Sara please
Sara, turnaround

To Las Vegas, turnaround, she's going to Las Vegas

 

今夜も彼女は飛び回っている

ホントに泣きたい気分だよ

いっそ飛行機が遅れればいいのに

彼女が傍に居てくれる日はいつだろう

 

脱ぎ散らかした服に埋もれて

僕は待っている

そう

彼女の部屋で

 

サラはヴェガス便にてお仕事中

 

words by John Oates

 

 

LAS VEGAS TURNAROUND      HALL AND OATES

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70年代洋楽ヒットチャートの雄、ERIC CARMEN逝く

 

びっくりしましたね。

エリック・カルメンが亡くなったと。

 

60年代からバンド活動をしていた人ですが

なんといっても70年代に華やかな足跡を残しましたね。

 

前半はラズベリーズというグループを組んで

4枚のアルバムを発表。

 

"I WANNA BE WITH YOU" (1972)   THE RASPBERRIES

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実質3、4年の短命でしたが

数曲をトップ40ヒットにしています。

 

 

1975年にファースト・ソロアルバムを発表しますが

私、買ったんですよ当時(LPレコードのことね)

 

"LAST NIGHT" (1975)  ERIC CARMEN

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とても良質の仕上がりで

アメリカでもかなり売れたんですね。

(有名な ”オール・バイ・マイセルフ” のオリジナル版も収録)

シングルヒットも何曲か生まれましたし

アルバム収録曲を他のアーティストがカバーして

そちらもヒットしたりと

順風満帆のスタートだったんですが

 

"CHANGE OF HEART" (1978)

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以降は商業的に下降気味、

やがて作品自体のリリースが無くなってしまいます。

(70年代に発表された4枚のソロアルバムは全部買いましたけれどもね、律儀なことに)

 

この人はキャッチーな曲を作る才能に恵まれているんですが

故に、あくまでロックミュージシャンでいくのか

ポップなシンガーとしてのカラーを強調していくのか

立ち位置がちょっと微妙だったような

印象がありましたね。

 

このまま過去の人に・・・と思っていたところ

80年代後半に

”ハングリー・アイズ” ”メイク・ミー・ルーズ・コントロール

と2曲の大ヒットを放ったのはさすがでした。

特に後者は傑作で

「ヒット曲はこう作れ」といった

教科書的作品です。

 

"MAKE ME LOSE CONTROL" (1988)

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振り返ってみると

アルバム単位では

やはり75年のファーストソロがベストワークかと。

(それにしても半世紀も前のことなのだなあ)

 

 

まったくジャンルも時代も違うのですが

テナーサックス奏者の稲垣次郎も亡くなっていたのですね。

(1月に90歳没)

この方はかの ”ハナ肇クレージー・キャッツ” の

創始期メンバーでもあった人ですね。

ハナ肇キューバン・キャッツ名義で1955年に結成後、谷啓植木等が入れ替わる形で加わった)

 

戸井十月著の「植木等伝 わかっちゃいるけど、やめられない!」(小学館文庫)

には当時の日本のジャズシーンについて

植木やハナの面白いエピソードも交えて語られています。

 

”恋はフェニックス”(1969年) 稲垣次郎とオール・スターズ

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偉大なる二人のミュージックマン

リスペクト&アプローズ !

ナコーンパトム~バンコクの隣県へショートトリップ

 

知り合いのタイ人から小旅行のお誘いが。

(前日いきなりだったので、キャンセル交代要員として思いついたのでしょう)

車に乗っけてもらうだけの楽チン感もあって二つ返事でOK、

行ったことがないエリアでしたし。

 

 

当日その方のコンドミニアムに伺うと

あらあ、素敵なロビーじゃないですか。

他の参加者と合流して

ナコーンパトム県へ。

 

 

一時間程度のドライブの後、

郊外でよく見かける

オープンエアー形式のレストランで昼食。

 

 

敷地が広くてゆったりしてますね。

平日だったので空いていましたが

週末や休日は混みあいそうです。

 

 

料理は見た目も華やかで

味付けも洗練されていました。

(スパイシーさはキープしているが、えぐみが無くてライトな食感)

 

 

周囲は田園で開放感もいっぱい。

そよそよと吹く風も心地よく

のんびり長居してしまいました。

 

 

15時過ぎに向かったのが

タイでも有数の大学である

カセサート大学のカンぺーン・セーン

キャンパス。

 

花見の名所として

知られているようですが

 

 

あらかた散っていました・・・

 

 

それでも知人たちは

グループ&自撮りに熱中。

(服を着替えて! 花に合うように色合いなどを考えて用意したのでしょうね)

 

 

私はその間

水に浮かんだ花びらを眺めていました。

 

 

知人は、まだローンが残っているのよ

とぼやいていましたが

車も小綺麗&スムーズな運転をしてくれて

行きも帰りも実に快適。

疲労度ゼロというのが(自分のような高齢者には)嬉しいですね。

 

次はこのメンバーで

どこか近場の海岸に行きましょう

と(小さく)盛り上がって解散したのでありました。

 

私のペースメーカー

 

最近、陸上競技

ラソンとかトラック長距離種目での

ペースメーカー論議って

色々とあるみたいですね。

 

 

要る、要らない

ドローンとか車両でいいんじゃない?

もう喧々諤々。

 

選手にとっては居たほうが楽なような気がしますね。

見る側からすると、ちょっと興が削がれる部分もあるかな。

 

 

世界的には多分

定着していく方向になるのでは?

(個々の大会にもよるでしょうけども)

 

そのうち

招待選手は自分の好みのメーカーを

リクエスト出来るようになるとか。

 

「〇〇さんがペースメーカーやってくれないなら、私出ません」

「いやあ、向こう3年間予約で埋まってるんですよね。申し訳ない」

なんてね。

 

ゴルフのキャディーさんとの関係性と同じで

競技中もアドバイス貰ったりとか。

給水も全部ペースメーカーが取って

選手に手渡すと。

 

 

△△選手、今日は調子がいま一つでしたね。

昨晩メーカーさんと喧嘩してしまって。タイムキープしてくれなかったんですよ

・・・

 

おバカな繰り言はさておき

日曜日の名古屋マラソン

カメラワークが秀逸でしたね~

 

 

前方からだと距離感って掴みにくいけども

選手後方からのアングルだとその辺りが

分かり易い。

 

構図がね、非常に計算されてましたよ。

俯瞰&クローズアップの切り替えもスムーズで

ある意味映画的。

(道路幅が広いので撮りやすいという面もあるのかな)

 

 

好天に恵まれたのも

ラッキーでしたね。

 

なにはともあれ

選手&関係者の皆さん

お疲れ様!

ランジェリーとシルエット・・・ヒッチコックのトーキー処女作 "BLACKMAIL"

 

ヒッチコックのイギリス時代

1929年の作品。

ちょうどサイレントからトーキーへの切り替え時期で

制作途中で撮り直したパートもあったようです。

ですので画面の繋がりがスムーズではなく

セリフも不自然な部分がありますね。

 

 

ヒロインのアニー・オンドラの声も吹き替え。

(英語の発音に難があったようです)

この人はヨーロッパでは大変な人気があった人で

キュート&モダンな雰囲気が素敵ですね。

(表情や仕草がナチュラルで芝居がかっていない)

 

 

で、着替え~下着姿のシーンが長いんですね。

大体この手のカットは短めの場合が多いんですが

かなりしつこく脱いだり着せたりしています。

 

 

事件のキーワードになる小物を繰り返し映す

主人公の恐怖を煽るワードを会話のなかに頻出させる

といったヒッチコック風味が既に登場していますが

(お約束の本人のカメオ出演場面もあり)

 

 

徹底しているのが

影の活かし方。

全篇にわたって

これでもかと強調しています。

 

 

もう人物そのものでなく

影が主役といって良いくらいですね。

 

 

ストーリーは非常にシンプル。

ヒッチの作品によく登場してくる

政府の調査機関や東西のスパイ云々といった背景が無く、

あくまで個人(男女)間のトラブルが

事件の発端になっているので

映像だけ追っていても充分に楽しめます。

 

 

完成度や人気の点では

ヒッチの他の有名作に及ばないのでしょうけれど

個人的には好みの一本であります。

 

"BLACKMAIL"     Trailer

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THE BUS SONG

 

I hear the salesman sighing
The customers aren't buying
He said they all turned him down
It's too much to pay

 

セールスマンが嘆く

商売あがったりだと

どの家も支出が多すぎるのさ

なにひとつ売れやしない

 


The gentleman is swearing
While on the curb he's staring
At the bus that passed him by
It blew his day

 

勤め人が

曲がり角で罵っている

目の前をバスが通り過ぎていった

最悪の一日が始まるんだ

 


People reacting
All of them acting
Out emotions for a thing
That passed them by

But what of the people all standing
And not understanding
What emotion to express, to laugh or cry
Time has passed them by

 

人々は起きた事象に反応する

でもそれは全部

演技なのさ

そうやって過去に葬るんだ

 

ただ物の道理も分からず

立ち尽くすだけ

笑ったり泣いたり

そんな感情さえも無い

人生の残り時間は

あと僅かだというのに

 

 

One, two, three, four
The hour's come (The hour's come)
Don't go anywhere (They go nowhere)
The world shrinks down to the kitchen and den
Fleeting mem'ries of what might have been
So little time left to prepare, mm

 

さあさあ

その時がやってきた

逃げる場所などありはしない

来るべき世界は台所や物置のサイズしかないのさ

僅かな可能性さえ潰えてしまった

今から出来ることなんて

ほとんどない

 

 

I hear the kids rejoicing
As they go running voicing
Their delight in chasing the kite
That's blown away

The playwright stands and mutters
The critics make him shudder
All alone, no one applauds
The end of his play

 

子供たちの楽し気な声が聞こえる

凧揚げって面白いね

そう口にしながら走り回っている

でも凧はどこかへ

飛んでいってしまった

 

脚本家は不平を漏らす

批評家たちがボロクソにけなしたから

芝居が終わって

拍手をする観客は

誰一人いなかったということだ


People reacting
And all of them acting
Out emotions for a thing
That passed them by

But what of the people all standing
And not understanding
What emotion to express, to laugh or cry
Time has passed them by

 

words by TERRY KIRKMAN

 

THE BUS SONG      The Association

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ミュージカルではございません~元祖 ”シカゴ” の映画化作品2本

 

”シカゴ” といえば

”キャッツ” ”オペラ座の怪人” と並ぶ

超ポピュラーな舞台ミュージカル演目。

 

もともとは1920年代に起きた実話が

ベースになっているのですが

最初に映像化されたのが

1927年(監督/フランク・アースン)

 

 

物欲ギラギラのフィリス・ヘイヴァー

ケチなパトロン

はずみで殺してしまいます。

 

 

ヘイヴァーは収監されてしまいますが

計算高い弁護士(ロバート・エディソン)を雇って

無実を勝ち取り、世間から注目されることを

目論みます。

気の弱い夫(ヴィクター・アルコー)は

高額な弁護費用を捻出するために

エディソン宅から金を盗むはめに。

 

(審理開始前にリハーサルをするヘイヴァーとエディソン、純真な娘を演じることで陪審員の印象を良くしようと躍起)

 

 

超絶の大袈裟芝居~最後は失神する

を続けるヘイヴァー

 

 

長時間の審理の結果

判決は無罪

 

 

ヘイヴァーは狙い通り

一躍マスコミの寵児に。

 

 

しかし世間の関心はあっという間に冷めてしまい

彼女のことを心底愛していたアルコーにも愛想をつかされ

ヘイヴァーは全てを失ってしまったのでした・・・

 

 

なんといっても主役の

フィリス・ヘイヴァーの演技が圧倒的で

まるで百面相のように表情と態度が

瞬時に変化します。

バスター・キートンの短編作品にも出ていた人ですが

早めに映画界からは引退していますね。

 

 

二回目の映画化は1942年で

監督はウィリアム・A・ウェルマン

主役にはジンジャー・ロジャースが起用されています。

 

共にビッグネームなのですが

出来のほうはややイマイチ・・・

(1927年版が素晴らし過ぎるのですが)

 

 

上映時間が短く(75分)

かつ回想形式を取っているので

コンパクトなダイジェスト版的仕上がり。

 

 

ロジャースのために

ダンス場面が多少用意されていますが

ミュージカル、と呼べる作品ではありません。

あくまでドラマですね。

(コメディ色が強い)

 

キャラクターの設定など

細かい差異があるので

2本立てで観てみるのも

面白いですよ。

 

 murder scene from "CHICAGO" (1927)

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"ROXIE HEART" (1942)  Trailer

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