世に書評、読書日記というものは多数あると思いますが
多分、ここまで実名&実作品を挙げて
”こき下ろし”まくったのは、他に例が無いのでは。
それもご両人の圧倒的な読書量と
書籍への愛情に裏打ちされてのことですが。
こちらも最高に面白い一冊。
ただ取り上げられている本を
読者が既に読んでいないと笑えないので
その意味では読む前のガイドブック、ということではないですね。
ある程度の読書好きでないとついていけない、という面はあるかも。
著名な同時通訳者の読書日誌。
雑誌連載中にご本人がガンであることが判明し、
その闘病の過程も生々しく綴られています。
ロシア語の専門家ということもあって
情報の少ないロシアや東欧関連の書籍が
多数取り上げられています。
確固たるプロ意識と
”読みだすともう止まらない”
本好きの両面が伺えて、読み応えのある内容です。
50代で亡くなられたのが惜しまれますね・・・