バンコクマインド

タイの過去現在未来と音楽映画書籍の旅

脱獄映画の知られざる逸品 "BRUTE FORCE"(1947)

 

それほど名前の知られている作品ではありませんが

これは観て損の無い力作ですね。

 

 

ここウェストゲイト刑務所は

事なかれ主義の所長(ローマン・ボーネン

温情派の医者(アート・スミス)

冷酷無比で所長の座を狙っている看守長(ヒューム・クローニン)

らによって運営されていたのですが、

 

 

クローニンの度を超えた傍若無人ぶりに

囚人たちの怒りが爆発

 

 

長期収監中のバート・ランカスターをリーダーとして

チャールズ・ビックフォード、サム・レヴィーン、ジェフ・コーリー等が

脱獄を計画、慎重に実行に移していきます。

 

 

しかし計画は看守長の知るところとなり、

囚人たちに理解のあるスミスは

ランカスターに中止を勧めます。

「必ず犠牲者が出ることになるぞ」

しかしランカスターはそれを拒否。

僅かな可能性を信じて、決行当日を迎えることに。

 

 

ボーネンを策略によって解雇し

自らが全ての権力を握ったクローニンは

厳重な警戒態勢を敷き、容赦なく囚人たちを撃ち殺します。

仲間たちが次々と倒れていくなか

ランカスターはクローニンのもとに迫ります。

「お前だけは絶対に許さない」

 

 

果たして脱獄は成功するのか?

囚人たちの運命は?

 

バート・ランカスターはデビュー2作目で超イケメン。

ヒューム・クローニンをはじめとして

脇を固めるメンツが実に演技が達者で

画面を引き締めていますね。

 

もっと派手な「脱獄もの映画」は幾つもあると思うのですが

しっかりとツボを押さえた98分、

監督は翌年に ”裸の町” を送り出すジュールス・ダッシンです。

 

BRUTE FORCE     Trailer

www.youtube.com